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40代50代女性の髪悩みでトップにくる「白髪問題」。白髪染めをするも、その手間やあっという間にプリン状態になる状況にストレスを感じるとの声が多数。そこでお勧めしたいのが、白髪を隠さずに活かす「白髪ぼかし」や「白髪ぼかしハイライト」という美容院でのカラーテク。ヘアの楽しみの幅がグッと広がります。
「白髪ぼかし」や「白髪ぼかしハイライト」…最近よく耳にするけれど、白髪染めや通常のヘアカラーと何がどう違うの?サロンでするのが正解?ヘアにダメージはない?様々な疑問を、人気サロンHarrisの坂爪さんにお聞きしました!
「なりたい女性像」を重視してカウンセリングを行う、人気美容師。ゲストの魅力を最大限に引き出す技術とセンスに、幅広い年代から支持を受ける。サロンワーク、広告、タレントやモデルのヘアメイク等、多岐にわたり活躍。
ここ近年「白髪ぼかし」というワードを耳にすることが多くなったと思いますが、その答えの定義は業界内でもはっきりしていないのが現状です。「白髪ぼかし」は白髪を髪色全体に馴染ませるよう、もともとの白髪の量を活かしたり、明るさに合わせてお洒落カラーを施していく技術を言います。従来にはなかった明度の高い白髪染め専用のカラー剤を使うのもポイント。髪質、白髪の割合によってカラー剤の配合は違ってきますが、白髪をがっつりと染めず、見た目の印象は一色に染まったような自然な仕上がりです。
写真提供/PIXTA ※白髪ぼかしハイライトのイメージカットです
一方、「白髪ぼかしハイライト」はブリーチ剤や明るめのヘアカラー剤を使用し、白髪ではない毛を白髪に近い色で筋状に染める、もしくは脱色していきます。白髪とハイライトがミックスされることで明るさや透明感、柔らかさを引き出しつつ、立体的なカラーに仕上がります。また白髪の割合や白髪の生え方により、おすすめの明るさが変わってきます。
どちらも白髪を認識させないこと、伸びてきたときに根元の境目を目立ちにくくすることが大事なポイントなので、適応を見極め、まさに白髪を活かしながら染めていきます。
従来の白髪染めに使われるカラー剤は、白髪が染まるように「黒い色素」が多めに配合されています。この黒い色素の配合量の関係から、従来の白髪染めでの明るさには限界があります。
また、白髪と黒髪を同じカラーで染めるので、メリハリのない均等な仕上がりになり、髪が伸びてくると根元の白髪がくっきりと目立ってしまうのです。
ブリーチは髪のメラニン色素を分解して明るく脱色する、ヘアカラーの工程のひとつ。
黒い画用紙よりも白い画用紙のほうが絵の具の色が映えるように、ヘアカラーもなりたい髪色によっては元の髪色が暗いと思い通りの髪色を楽しめません。そのため、事前にブリーチで明るくベースを作ることも。
白髪が気になる人に、ハイライト効果で白髪を馴染ませぼかす「白髪ぼかしハイライト」。こちらは同様にブリーチ剤を使用しますが、入れ方が異なります。ミリ単位で毛束を取りブリーチで脱色し、ハイライトカラーを筋状に染めます。全体を満遍なく脱色し明るくする全体のブリーチとは、デザインが大きく異なります。
白髪で悩んでいる人なら、年齢を問わず施術することが可能です。実際にサロンでは、早い人で30代半ばくらいから、40代・50代・60代と白髪ぼかしをする人が多いです。一度すると、カラーのペース頻度が減るのはもちろん、白髪の目立ちにくさに「やってよかった」という人も。50代以上では、白髪染めをしていた人が白髪ぼかしの施術に移行するケースが多いそう。
写真提供/PIXTA ※写真はイメージカットです
もともとの白髪のベースを活かすならば、セルフでホームケア商品のカラートリートメントを使用することにより、白髪にほんのり色付く程度ですが、ぼかし効果は得られるかもしれません。ですが、白髪と黒髪の比率にもよるのと、ホームケア商品では色のバリエーションが少ないため、白髪の量が少なめの方は全体の仕上がりが暗い印象になり、伸びてきた白髪がかえって際立ってしまいます。
白髪ぼかしハイライトの場合は、髪の毛の束の太さや流れる位置をデザインに合わせ、細かく髪の毛の束を取り、ベースの髪の毛にハイライトの薬剤が付着しないようにアルミで細かく包む技術が必要になります。そうなると現実的にセルフでの施術は難しく、美容室でするのが理想です。
白髪ぼかしや白髪ぼかしハイライトがどのようなものか、何となくでもわかったはず。そこで知りたいのは、施術したらどんなメリットがある?そしてデメリットはあるの?どんな人が向いている?気になる疑問を紐解いていきます!
白髪ぼかしは、 白髪と黒髪の混合を活かしたカラーで染めていきます。全体的に褪色が気になりはじめたら白髪ぼかしハイライトを入れるというイメージなので、白髪の伸びるタイミングに縛られることなく、デザインを楽しむことができます。また、施術できるカラーの種類が大きく広がります。白髪染めを使わないことで、色味に透明感が出て暗くなりすぎる心配もありません。
顔の血色感を楽しむこともでき、髪へのダメージが軽減されます。
白髪ぼかしや白髪ぼかしハイライトは白髪と黒髪の対照的な色に対して、中間色を増やしたり白黒の境目にハイライトを入れることによりぼかすので、白髪自体が無くなるわけではありません。白髪染めのように一色に染めるのとは違い、一人ひとりの白髪の生えている場所や量に合わせてデザインします。
そのため、白髪ぼかしは美容師の経験と高い技術力が必要です。イメージ通りの仕上がりにするには、白髪ぼかしが得意なサロンを探す必要があります。
写真提供/PIXTA ※写真はイメージカットです
上記に当てはまる人は、白髪ぼかしや白髪ぼかしハイライトがおすすめ。白髪を染める必要がなく幅広いカラーから好きな髪色を楽しみつつ、根元から伸びてくる白髪を目立たなくできるのです。仕事や育児などに忙しく、美容室に行く時間が頻繁に作れないという人でも安心。
「私もやってみたい!」と実際に美容院で白髪ぼかしや白髪ぼかしハイライトを希望したいけど…。どのくらいの頻度で通うのが正解?どんなカラーがおすすめ?通常のカラー料金よりお高い?など、美容院に行く前に知っておきたいことをお聞きしました。
初めての人と、すでに白髪ぼかしや白髪ぼかしハイライトをされている人とでは頻度が変わります。色の持ちはカラー剤やハイライトの入れ方、白髪の量により変わってきますが、平均的に1カ月半〜3カ月に一度する人がほとんど。伸びてきても自然に白髪と馴染むため、多くの方から白髪染めをしている時よりも確実に白髪が気にならなくなったという人も。
料金はデザインや長さ、ハイライトの入れ方によりサロンによって異なります。今回取材したHarrisでは白髪ぼかし、白髪ぼかしハイライトともに¥9,900〜になります。ブリーチを使ったハイライトは毎回入れる必要はありません。白髪の量や周期にもよりますが、2〜3回に1回のペースで入れるくらいが一般的です。
白髪が目立ちづらいのはアッシュグレーやグレージュ、ベージュなどのカラー。アッシュグレーは髪を柔らかく見せ、グレージュは透明感をプラスしてくれます。ベージュは若々しく見せてくれる効果も。クールな印象を出したいならアッシュやベージュ系、元気で少し個性を楽しみたい人はピンクベージュやオレンジベージュなどがおすすめです。
白髪ぼかしや白髪ぼかしハイライトが、どんなものなのかを理解して、いざ美容院でやってみたいけれど…不安も。ほかの施術と同時にできる?白髪ぼかしをやった後のことなど、まだまだ気になる大きな疑問から小さな疑問まで掘り下げて聞いてみました!
明確にお伝えすると、白髪ぼかしハイライトは従来の白髪染めを使用せず、ブリーチまたは明るめのヘアカラー剤を使用し、白髪以外の髪の毛を脱色するため白髪は染まりません。
そもそもハイライトは色素を脱色するものなので、もともと色素のない白髪には色は入らないのです。白髪ぼかしハイライトの場合、ハイライトを根元からかなり細かく入れ、さらには白髪の量や生え方等に合わせて入れていきます。この工程で白髪以外の部分を細かく明るくし、「白髪の仲間」を作ります。その仲間を作った後に再度カラーを被せます。
こうすることにより、もともとある白髪と馴染み、白髪が染まったような仕上がりになります。
ちなみに、全体が一色に染まったような白髪ぼかしの場合は、明るめのカラー剤で全体を染めていくので、ほんのり白髪が染まります。
白髪染めと比べれば目立ちづらいですが、髪の毛は1カ月で1〜1.5cmほど伸びるため、白髪が伸びてきているのはわかります。ですが、白髪ぼかしをすることで白髪が伸びてきても境目が目立ちにくい状態が、密度によっては1~1.5カ月ほど続きます。境目がぼかされることにより、暗めの従来の白髪染めのように頻繁に染め直す必要はありません。
8トーン以上の明るさであれば問題なく施術できます。7トーン以下の暗い色で白髪染めの染料が残っていると、1回の施術では希望の明るさにならない可能性もあります。
黒めの白髪染めのベースから明るめのカラーにしたい時は、ハイライトを用いて徐々に明るくしていきます。もしくはハイライトではなく1度全体にブリーチや脱染剤を使い、暗くなっている染料をできるだけ取り除く方法も。まずは美容室で相談してみてください。
写真提供/PIXTA ※写真はイメージカットです
白髪ぼかしハイライトと通常のハイライト(白髪がない状態でハイライトを施す)では、デザインの違いに大きな差はありませんが、ハイライトの入れ方が変わります。白髪ぼかしハイライトは白髪と馴染ませるようにすることが目的となるため、白髪の比率に応じてハイライトを細かく入れます。通常のハイライトは白髪の比率関係なく、入れた部分がデザインとして仕上がるようになっているため、ハイライトの太さ関係なくデザインを楽しむことができます。
毎回やる必要はありません。パッと見た根元の色の印象が重たく、もしくは頭頂部、顔周り表面が暗めに感じ始めた頃がちょうどいいタイミングです。もちろん、伸びてきた白髪部分は白髪ぼかしカラーを利用して淡く色付け馴染ませながらぼかすこともできます。
髪のクセやエイジングによるうねりも大きな髪悩みのひとつです。その解消法のひとつとして縮毛矯正をかけたい人も多いと思いますが、白髪ぼかしハイライトと同時の施術は髪の毛への負担が大きく、縮毛矯正の仕上がりにも影響を及ぼす可能性があります。そのため縮毛矯正の後、ダメージの状態により異なりますが7日以降の施術をおすすめします。また、縮毛矯正後も髪の毛の状況によっては、ブリーチによるハイライトは難しい場合もあります。
白髪ぼかしハイライトは明るいカラーを楽しめることもメリットのひとつなのですが、「派手にならない?」「ギャルっぽくならない?」と不安になる人もいるはず。ハイライトを太めに入れた時、ベースカラーよりハイトーンのハイライトを入れた時はグッと華やかさが増すので、太さやコントラストの加減をしっかりと美容師さんと相談し、希望を伝えることが大切です。
写真提供/PIXTA ※写真はイメージカットです
根元をハイライトでリタッチするのみなら、繰り返し続けても問題ありません。ですが毎回、毛先までハイライトを繰り返し入れ続けると、ブリーチ剤を使用するため、どうしても髪に負担がかかってしまいます。髪のダメージが気になる人は美容室でのケアに加え、トリートメントやヘアオイルなどのホームケアをしましょう。
せっかく綺麗に白髪ぼかしハイライトをいれたら、その状態を少しでも長くキープさせたいものです。それには日々のホームケアを一度、見直してください。まずは、シャンプー&トリートメントは色落ちさせないカラーケアシャンプー&トリートメントを取り入れることがおすすめです。濡れた髪は絶対に放置せず、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。ドライヤーは65℃以下の低温ながら風量の高いものが理想です。日常での空調の風などもダメージにつながるので、洗い流さないオイルなどで潤いをキープしましょう。
自然な仕上がりに白髪をぼかすことができ、髪全体が明るく若々しく垢抜けた印象をもたらしてくれる白髪ぼかしハイライト。ハイライトカラーのヘアスタイルをボブ、ミディアム、ロングと理想のレングス別にご紹介します。
【2023年最新ヘアカタログ】40代50代におすすめ!「白髪ぼかしハイライト」11選
ゲストの髪質、髪の状態、白髪の量や生え方などを見極め、どのようなカラーデザインを理想とするのかをしっかりとカウンセリング。そして白髪ぼかしハイライトは、美容院での技術の高さが何よりも重要です。おすすめできる白髪ぼかしハイライトが上手な美容院をご紹介します!
ゲストの魅力を引き出し、グッと美人度が上がると噂のサロン。流行を取り入れながらも悩みを解消し、美髪を叶える技術に定評あり。美ST世代の顧客も多く通い、白髪ぼかしはもちろんのこと、あらゆるヘアのエイジング悩みにも心強い味方。
東京都渋谷区神宮前3-3-8 LA GRACIA 4F
☎03-6432-9929
営:平日11:00~20:00、土日祝10:00~19:00
定休日:月曜日
ヘアサロンは長い付き合いになるから、カットやカラーリングが上手で、さらにお家に近かったら嬉しいですよね。「白髪ぼかし」カラーが上手なヘアサロンを、名古屋・広島・大阪・神戸・横浜で見つけました!
【名古屋・広島・大阪・神戸・横浜】白髪ぼかしが上手なヘアサロン5選
年齢を重ねていくと、興味はあるけれどヘアに関して新しいことにチャレンジするのは少々不安があるもの。美ST世代の白髪に悩む読者が白髪ぼかしハイライトを実際に施術し「やってよかった!」と語る、リアルな声をお届けします。
会社役員・新井晶沙さん(46歳)
「頭頂部中心に白髪多めなのですが、白髪ぼかしハイライトを入れるようにしてから、カラーのペースが3週間から1カ月半に。髪の色味に明るさと透明感がアップしたことで、ブラック系のコーディネートでも重い印象にならず、また明るいカラーのファッションも楽しめるようになりました」。
毎日のセルフケアにプラスして、信頼しているサロンに通い、肌や髪のツヤ感&透明感を徹底的にキープ。定期的なデパートのコスメパトロールも欠かさない、生粋の美容おたく。
ブランド販売員・楊 美姣(ヨウ ビコウ)さん(34歳)
「頭頂部に少し白髪がパラパラと気になりだし、初めて白髪ぼかしハイライトを入れたら、予想以上に肌が明るく見え驚きました。また、ヘアスタイルに立体感が生まれ、髪の毛の動きが楽しめるように。迷走していたカジュアルなファッションがしっくりくるようになり、周りからも好評です」。
仕事柄、日常で多くの方と接するので、清潔感を失わないよう意識を。ヘアは印象に大きく影響するので、サロンでの定期的なトリートメントは欠かせません。
アクセサリーデザイナー、モデル・高本佐和子さん(54歳)
「寝不足やちょっとハードなスケジュールをこなすと途端に顔にお疲れ感が出てしまうのですが、白髪ハイライトを入れてから、友人から若返っていると言われるほど(笑)。カラーの透明感のおかげで、肌のくすみも感じなくなりました。先日は年々、着こなしが難しくなっている白Tファッションとデニムのコーデを通りすがりの方に褒めていただきました!」
睡眠は美肌の近道だと思うので、質の良い睡眠を取るように心がけています。最近取り入れている習慣は、寝る前のアーモンドミルクとヨーグルト(乳酸菌)。美髪にも効果を体感。
「髪は額縁」と言うように、メイクがどんなにキマっていても髪が整っていないと老けて見えたり、おしゃれ度がガクッと落ちて印象に大きな影響をもたらします。40代50代の大きな髪悩みの一つである白髪を「隠すものではなく活かしながらカラーする!」と、髪に対してポジティブな思考にしてくれる白髪ぼかしや白髪ぼかしハイライト。それぞれメリット、デメリットを理解したうえで挑戦したいものです。理想のヘアスタイルを叶え、どんどんオシャレも楽しみましょう。
取材/半田典子 編集/永見 理
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