MAKE UP

韓国式抜け感・【クアンク】メークに必要なコンシーラーとティントとは?《韓国ビューティ》

隙のないばっちりメークの印象が強かった韓国メークですが、今は、メークアップでもファッションでも〝自然に見せかける〟のが大事です。それが、まさに旬の言葉「クアンク」。K-POPが好きな方なら、海外に行くアイドルの空港スナップ写真を見たことがあるでしょう。実は多くのスターが、あのラフだけどどこかおしゃれに見える服に格別に気を遣っているのです。

「クアンク(꾸안꾸)」って何?

「クアンク」とは、「꾸안꾸=꾸민 듯 안 꾸민 듯(クミントゥッ アンクミントゥッ)」の省略語で、直訳すると「着飾っているようで着飾ってない感じ」。張り切ってきれいに仕上げるのではなく、普通に見えながらどこかきれいだと思わせるように、〝見せかける〟こと。日本の「抜け感」に近いですが、韓国ではもう少し戦略的。

メークだって「クアンク」にしなくちゃ!

大人のクアンク・メークにおいては、あくまでも肌は透明感ある白肌が基本、スタイリッシュにゆったりとラウンジでくつろいで見えるように作ります。
美STに寄稿している、韓国在住の化粧品ブランドマネージャーのキム・ミスさんのアドバイスです。

「クアンク・ビューティのためには、
1:シミ、くすみのない、生き生きとした肌表現
2:はっきり整って見える目元
3:唇と頬の色味を揃える
という3点が重要です。
以前はBBクリームだけを顔全体に塗りましたが、最近はトーンアップクリームで肌トーンを合わせた後、クマとシミをコンシーラーで消して厚塗りではない滑らかな肌を作ります。『センオル(생얼=すっぴん)』のようでありながら、華やかに見える顔色が不可欠です。
そして発色力に優れ、オイリーなテクスチャーのリップティントを指先に水滴くらいの量を出して唇の内側と頰の一番高いところに伸ばして塗り、指先に残ったぶんを頰から目尻の脇あたりまでうっすらと塗ってみてください。頰にまで使う時は青みのあるバイオレット系では顔色が悪く見えるため、レッド系やオレンジ系を使ってくださいね」(キム・ミスさん)

クアンク・メークを作るのに欠かせないのは、コンシーラーとティント

コンシーラーは厚塗りにならないUVカットやエッセンス入りなどカバー以外の機能も兼ね備えた製品で、広範囲に馴染ませてからポイントカバーをしてください。ティントは2013年初めに韓国でK-POPのガールズグループが使用して韓国の若い世代からブームが始まり、全世代に定着。大人はマットではなく、美白肌に合う発色のよいツヤありを選びます。

コンシーラーで作る AM9:00 COVER FACE

ソウル文化社「Woman Sense」2020年4月号

早朝でも優雅な姿を演出したければ、ボサボサの髪は手櫛でナチュラル感を生かしたポニーテールにした後、肌トーンよりワントーン暗めのコンシーラーを一つ選択する。コンシーラー一つでクマだけでなくシミやくすみ、まだらな肌トーン、ほうれい線、鼻回りの赤みはもちろん、シェーディングまで一度に解決できるからだ。最初に小鼻と頰骨、眉間に薄く一度塗った後、カバーが必要な部分にもう一度重ね塗りすれば早朝でも恥ずかしくない滑らかな肌を作ることができる。
〈HOW TO〉
1.目の下、頰骨などカバーが必要な部分にコンシーラーを塗る。
2.スポンジで軽く叩くように伸ばして塗る。
3.さらにカバーが必要な欠点部分にコンシーラーをもう一度塗る。

〈Huxley〉抗酸化力の高いサボテンシードオイルがアイコン成分

モロッコのサボテンシードオイルをメインに配合したスキンケアが人気のブランド。気温日較差50℃の砂漠という過酷な自然環境の中で、保水力に優れ、リノール酸、ビタミンE(トコフェロール)などを豊富に含むサボテンシードオイルは、「エコサート」認証のオーガニック成分を使用。

ハクスリー/リラクシング コンシーラー ステイ サン セーフ
さらっとしたクリームタイプでUVカット機能を備えたコンシーラー。SPF30・PA++ 2.5㎖ 1万5千ウォン台

〈benefit〉ティントだけでなくコンシーラーも技あり

日本からは撤退してしまったけれど、韓国では大人気のブランド。ベネフィットの現在のモデルは、映画界で活躍後、韓国ドラマ「梨泰院クラス」(Netflixで配信中)で一躍有名になった女優キム・ダミ(25歳)さん。キム・ミスさんによると「高価なコスメより、ベネフィットのような若い世代らしいブランドで気軽に完成させることで、『クアンク・メーク』らしくなります」とのこと。

ベネフィット/ボーイング ハイドレーティング コンシーラー
ビタミンEとりんごの種の抽出物を配合した、しっとりと滑らかなフォーミュラが6時間もの間、肌をしっかり守る。乾燥した目元の肌にも浮かず、クマやシミ、くすみをカバー。3.5g 3万1千ウォン台

《その他の掲載製品》
NARS/ラディアントクリーミーコンシーラー
クリーミーなフォーミュラーが肌に薄く密着し、しっとりとして自然な欠点カバーができる。6ml 4万ウォン

ティントで作る AM10:00 BLUSH CHEEK

ソウル文化社「Woman Sense」2020年4月号

午前10時、自分のためだけの時間。しかし運動中に鏡に映った青白い顔の姿に自信すら失いかねない。健康な体と心のため汗を流すフィットネスタイムでも変わらない美しい姿を維持したいなら、運動前にティント一つで両頰と唇に生気を与えてみよう。濃いメークより、染めたような自然な発色力を持つティント一つでメークしたような、していないような自然なフィットネスルックを完成することができる。
〈HOW TO〉
1.アップルゾーン中央部分にティントを取って塗る。
2.スポンジで優しくブレンドする。
3.同じ色のティントを唇に2、3回塗って生き生きとさせる。

〈DEAR DAHLIA〉ヴィーガンなのに鮮やかな発色が評判

動物実験をせず動物性原料を使わず、エコサートオーガニック原料にこだわるヴィーガンブランド。パラベン、界面活性剤、金属エストロゲン、オキシベンゾン、ホルムアルデヒド、合成香料も不使用。抗酸化力が高いダリア花抽出エキスを配合し、通常のメーク製品に使用されるカルミン酸色素やビーズワックスも使わず高発色と持続力を持つ。

ディアダリア/パラダイスモイスチャーベール リップグレイズ #トゥイズラー
コーラルピンクティントでウォームトーン肌、クールトーン肌に関係なく、リップと両頰に生気を吹き込むのに十分。軽やかだが密着度が高く、唇の表面に薄い水分膜をコーティングしたような上品なツヤを与える。6.5㎖ 2万6千ウォン

〈HERA〉今、若々しくなってリップ人気再燃の有名ブランド

韓国最大の化粧品会社アモーレパシフィックから、1995年に誕生した植物由来成分のブランド。高品質で韓国コスメらしいラグジュアリーさがあり、常に旬の女優を広告モデルに採用して話題を集めてきた。現在はBLACKPINKのジェニーがモデルになり若々しい印象になって、OL世代にリキッドリップが大人気。

ヘラ/センシュアル ティント #246 センシュアルラズベリー
クリーミーなテクスチャーが薄く塗れて、長時間カラーが長持ちする高精密なリップティント。一度のタッチで、目に見える色のまま唇に発色。高い密着力でベタつかないリキッドタイプ。5g 3万5千ウォン

〈benefit〉ティントを初めて作ったブランドだから信頼できる

初のティントを作ったサンフランシスコのブランド「ベネフィット」。1977年にバラの抽
出液から作った「Rose Tint」が数年後「benetint」と呼ばれ、リップ限定ではなく顔のどこにでも使えるアイテムとして大ヒット。

ベネフィット/チャチャティント
コーラル色のティントで頰と唇を自然な血色に仕上げる。優れた持続力と透明感のある色が人気。自然で滑らかなハリも与える。6.0㎖ 2万6千ウォン台

《その他の掲載製品》
イヴ・サンローラン/ルージュ ピュールクチュール ヴェルニ ウォーターステイン #603 イン ベリー ディープ
ウォータリーなテクスチャーが透明な発色力を与えるティント。5.9ml 4万6千ウォン

〈Information〉

・ハクスリー旗艦店
「Huxley SIGNATURE SHOWROOM」ソウル特別市江南区狎鴎亭路12キル42-1、2F。地下鉄3号線・新沙駅8番出口から徒歩12分。  

・benefit、DEAR DAHLIA、HERA が購入可
「CHICOR 江南駅店」ソウル特別市瑞草区江南大路 441、B1~2F。地下鉄2号線・江南駅10番出口から徒歩6分・

ハクスリー(日本公式サイト):https://huxley.jp/   

ディアダリア(日本公式サイト):http://jp.deardahlia.com/

 

ソウル文化社「Woman Sense」2020年4月号

30年の歴史を持つ韓国の女性月刊誌。20~50代の幅広い読者層を持ち、韓国のヘアサロン、エステサロン、病院のどこの待合室に必ずあると言われる存在。
〈エディター:ソン・ジョンウン 写真:パク・チュンヨル ヘア:クォン・ヨンウン メークアップ:リュ・ヒョンジョン スタイリング:キム・ジヨン、モデル_K-QUEEN8期 コ・ジニ、キム・ボベ〉
©WOMAN SENSE, ALL RIGHTS RESERVED.

翻訳/ETSUKO UEHARA 韓国取材/東山サリー 編集/石原晶子 
※美ST2020年7・8月合併号掲載記事に加筆

FEATURE

MAGAZINE

一生元気に!自愛ビューティ

韓国式抜け感・【クアンク】メークに必要なコンシーラーとティントとは?《韓国ビューティ》

2025年1月号

2024年11月15日発売

FOLLOW US

HOT WORDS

PRESENT & EVENT

Topics本当は怖い<皮脂>の真実【PR】