MAKE UP
今、元気さや前向きさを表現するなら目や色を盛ったしっかりメークより、あらゆる毛に輝きとパワーを与えて、頰と唇には自然なツヤと血色感を仕込むべき。〝すっぴん〟でも変わらないようなラフなエネルギッシュさが必要です。
今年訪れた変化は、私たちのメークにまで影響を与えそうな予感がしています。マスク生活が続けばアイメークが重視されるようになり、リモートワークはメークをフォーマルからリラックスという方向に変えるかもしれません。逆に言えば、今こそ長年続けたメークを変えるいいチャンス!「私はこれしか似合わない」とこだわりすぎず、今までの価値観が通用しない時代になったと腹を括って軽やかに変化する、そんな柔軟性や順応性を身につけて!特に今なら「エネルギッシュで元気!」というオーラ、つまり生命力がキーワード。とはいえ、いかにもメークに頼って頑張っていると分かる仕上がりではなく、持って生まれた素の自分に生命力があふれているというふうに見せるんです。ナチュラルだからと薄くしすぎることなく、どんな時代も開拓できるという強さやポジティブさ、柔軟性を表現します。生命力を表すのに最も重要なパーツは眉やまつ毛などの「毛」。エッジを立たせて勢いをつければ、元々漲っているように見せることができます。唇をさりげなくボリュームアップするのも効果的。また、今年らしさを楽しむならカラーで遊んでもOK。あえて近距離じゃないと気づかれない色使いをするとこなれて見えます。
品格を感じさせるメークと時代の変化に軽やかに対応する柔軟性に脱帽。女優やモデル、同業者、スタッフ、美ST読者とあらゆる人が支持し、尊敬を寄せ続ける。
【BASE】ツヤ感とカバー力があるクッションファンデをまぶた以外の全顔に、血色チークは横幅広めに。
【EYE】眉はストレート&長めに。透明マスカラを眉頭に、乾いたら濃茶マスカラ→ブラシでハリUP。ベージュシャドウでまぶたの赤みを整えます。カーキのアイライナーを目尻2分の1に引いたら、同色のシャドウを重ねグリーンを強調。
【CHEEK】パウダーの下3色をMIX。ハイライトも。
【LIP】ラインを取ったらリップはブラシ塗りを。
エネルギッシュに見せるなら自然なハリとツヤがマスト。クリアマスカラで眉頭を立ち上げたら、濃茶のマスカラで全体にハリをプラスしパウダーで下ラインを平行に整えて。作り込んだ眉より、毛自体に勢いがあるように感じさせて。
細く整った眉は老け見え。アーチよりストレートに描いて。左、アイエディション〈ブロウマスカラ〉 04 ¥1,200(エテュセ)中、RMK アイブロウジェル ¥2,500(RMK Division)右、3D コントロール アイブロウ02 ¥6,500(SUQQU)
年々薄くなる唇は上唇を中心にボリュームを与えて華やかな印象に。素の唇に近いベージュピンクのペンシルでこっそり整えるとマットなリップも馴染みます。唇のフチの白い部分や口角キワまでしっかり塗りつぶして。
リップペンシルで理想通りの唇に描き変えて。重ねるリップは何色でもOK。左、ルナソルプランプメロウリップス 01¥4,000(カネボウ化粧品)右、NARS プレシジョンリップライナー 9072 ¥2,700(NARS JAPAN)
笑うとほんのり光るツヤ、内側からあふれ出るような血色感は生命力に不可欠。肌作りの一環として艶やかなコーラル系クリームチークを仕込み、パール入りパウダーチークを広範囲に重ねて日焼け風に。ハイライトも重ねてツヤツヤ。
左、ルナソル シックコンシャスブレンダー EX02 ¥6,500〈数量限定〉(カネボウ化粧品)右、マルチ グロウ スティック 102¥5,000〈数量限定〉(SUQQU)MiMC ミネラルスティックチーク 01 ¥3,800(MIMC)
2020年『美ST』10月号掲載
撮影/嶌原佑矢〈人物〉、五十嵐 洋〈静物〉 ヘア・メーク/千吉良恵子(Cheek one) スタイリスト/菊地ゆか 取材/大山真理子 編集/長谷川 智
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2024年12月16日(月)23:59まで
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