HEALTH
日々変わるキレイのための知識の諸説。でもそれって人類の知識の進歩の証しなんです。せっかく美と健康のための工夫や努力が間違っていたらもったいない。知らないと損するエビデンスのあるインナーケアの最新情報、集めました。
実は血糖値を急上昇させない力はたんぱく質のほうが野菜より上です。さらに食欲抑制効果があるインクレチンの分泌が開始されるのが肉のほうが早いのも優位な点。お肉などの脂肪を含む食品を摂取した後、血中の中性脂肪が実際に上昇してくるのが約8時間後。朝食だと活動中の時間にあたり影響が最小限になるためステーキや焼き肉は朝がお勧め。
内科医、皮膚科医、眼科医。近著に『最新医学で証明された最高の食事術 ベジファーストは過去の常識 ミートファーストで本物の健康体へ!』(講談社ビーシー)が。
体内時計を司る時計遺伝子には朝日を浴びてリセットする中枢と朝食でリセットする抹消時計遺伝子が。この2つの遺伝子のリズムを合わせるためには起きて2時間以内に朝食を摂る必要があるんです。リズムが崩れると代謝が落ち太りやすくなります。
自治医科大学名誉教授。栄養科学研究所所長。人体エネルギー学の権威。近著に『食べる量が少ないのに太るのはなぜか』(幻冬舎新書)。
参考文献:『時間栄養学』日本栄養・食糧学会 監修、香川靖雄編著・二〇一二(女子栄養大学出版部)
緑黄色野菜に豊富なβカロテンにはがん予防効果があると考えている人が多いと思います。しかし1990年代のβカロテンのサプリメント効果を評価する実験ではβカロテンは肺がんを予防するどころかリスクを上昇させることが明らかになり、さらに心筋梗塞のリスクまで高めるという結果に。
医師。カリフォルニア大学ロサンゼルス校UCLA医学部助教授。近著に『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』(東洋経済新報社)がある。
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには血管の炎症を軽減し血管を広げ血圧を下げる効果があることが実証研究で確認。また閉経後の女性では血圧低下に加え、特に効果がありLDL‐コレステロールの低下やインスリン抵抗性の改善なども認められました。
教えてくれたのは……明治
チョコレート国内トップシェア24.2%。カカオポリフェノール・カカオプロテインの健康・美容効果の研究に力を注いでいます。
参考文献:株式会社 明治「みんなの健康チョコライフ」https://www.meiji.co.jp/chocohealthlife/
オートミールに含まれるβグルカンが、腸内細菌のエサとなり、痩せホルモンなどの分泌を促します。さらにオートミールは朝食で食べることで、食べてすぐは小腸、3時間後には大腸にいき、長期間にわたり恩恵を受けられます。
医学的見地から実現性の高いダイエットを提唱。近著に『魔法のスープ ボーンブロスでやせる 間ファスダイエット』(主婦の友社)がある。
コレステロール値が高くなるから卵は1日1個までと言われていましたが、最新の研究で卵をたくさん食べてもコレステロールに問題ないことがわかってきました。黄身は高脂質高カロリーのため1日2〜3個までがお勧め。白身はたくさん食べてもOK。
近著に『リバウンドなし!39種類のダイエットに失敗した46歳のデブな女医はなぜ1年間で15kg痩せられたのか?』(マガジンハウス)。
玄米(米ぬか)に豊富に含まれるガンマ-オリザノールという脂成分は脳内のドーパミン受容体を増やし、脳内ストレスを解消することで動物性脂肪への欲求を減らし肥満や糖尿病の予防に繋がることが明らかに。ガンマ-オリザノールは幸せを感じるドーパミン受容体を増やすことで満足できる脳へと変化させてくれる物質なのです。
琉球大学大学院 医学研究科内分泌代謝・血液・ 膠原病内科学講座(第二内科)教授。医学博士。
参考文献:研究論文『Food signals point way to better health』 Nature誌(2017年3月30日付)に掲載。
大豆とホエイの比率を変えて配合したダブルたんぱくと植物性たんぱく質単体、動物性たんぱく質単体をラットに与えて筋肉量を比較した結果、大豆とホエイを1:1の比率で配合したダブルたんぱくが、筋肉量の減少を最も抑えることが確認されました。筋肉をつけたい人は大豆とホエイをダブルで摂取がお勧めです。
JAXAと共同で筋萎縮の仕組みについて研究。第3回宇宙開発利用大賞(文部科学大臣賞)を受賞。
出典論文:二川健ら(2017)『大豆たん白研究』
コーヒー豆由来クロロゲン酸類は継続摂取することで、活性酸素を減らし、血管の収縮・拡張バランスに重要な役割を果たす血管拡張因子の働きを助け、これにより高めの血圧を下げる機能があることが報告されています。
教えてくれたのは……花王
研究力の花王が栄養代謝に関して、さまざまな角度からの研究活動に取り組み、コーヒー由来のクロロゲン酸をはじめとした有効成分を含む商品を次々と開発。
研究詳細:https://www.kao.com/jp/nutr ition/about-cga/cga09/
ビタミンDには免疫力を調整する働きがあり、コロナへの効果も各国で研究が進んでいます。細胞を酸化ストレスから守る効果がある亜鉛とマグネシウムと一緒に取り入れるのがお勧めです。上:ビタミンVD1000 一袋120粒入り ¥5,000(ビープル バイ コスメキッチン)一日摂取量2粒。 中:亜鉛60粒 ¥800(ファンケル)一日摂取目安2粒.。下:マグネシウム60g ¥4.500(ニュー・サイエンス)一日摂取目安1〜2粒
近著に『世界最新の医療データが示す最強の食事術』小学館『医者が教える最高の栄養』(KADOKAWA)。
野菜やフルーツの中には生よりも冷凍したほうが栄養価が高くなるものがありますが、ブルーベリーもその一つ。ブルーベリーに含まれる抗酸化物質アントシアニンは、冷凍することにより細胞が壊れやすくなり生で摂取するより吸収されやすく。
理師。サプリメントアドバイザー。準ミスアジアパシフィック日本代表。美しくなれる栄養学の解説で雑誌や講演など多方面で活躍。
運動不足だけでなく、ビタミンCの欠乏も筋肉を減らす原因になり得ることが研究により判明しました。実証実験によりビタミンC不足期間が長くなると筋肉を構成する筋線維が細くなり筋重量が減少し、再びビタミンCを与えると回復することがわかりました。
教えてくれたのは……地方独立行政法人
東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チーム 上託チーム 石神昭人研究部長
出典:地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所老化制御研究チーム 〈プレスリリース〉「骨格筋でのビタミンC不足は筋萎縮や身体能力の低下をもたらす」
りんごに含まれるポリフェノール、プロシアニジンには近年の研究でインシュリンの分泌を促し、糖を筋肉に取り込ませる作用が発見されました。内臓脂肪を減らす効果も確認されています。皮に多く含まれ、熱に弱いので皮ごと生食がお勧めです。
内科医。糖尿病内科医・東洋医学医。自身も25kgのダイエットに成功。TVや雑誌・著書で様々なダイエットを提唱している。
空腹が16時間続くと体内で〝オートファジー〟が働きます。オートファジーとは人体の古くなった細胞を、内側から新しく生まれ変わらせる仕組み。自食作用とも呼ばれており、壊れた細胞をお掃除してくれる効果があるんです。
医学博士。日本糖尿病学会専門医・指導医。日本内分泌学会専門医。近著に『空腹こそ最強のクスリ』(アスコム)がある。
ペパーミントに含まれるケトン類のメントンには胆汁の出を整え、脂肪の代謝を促進する効果があります。さらに香り成分のメントールにはイライラを落ち着かせる鎮静効果があるのでストレスからのコロナ太り解消にお勧めです。
糖尿病内科医。近著に『人生が変わるホルモンコントロール術 はたらくホルモン 朝1杯の牛乳が夜の睡眠を変える』(講談社)がある。
2021年『美ST』1月号掲載
撮影/曽根将樹(PEACE MONKEY) モデル/吉村ミキ(LesPros Entertainment) スタイリスト/大塩リエ ヘア・メーク/遊佐こころ(PEACE MONKEY) 取材/佐藤理保子 撮影協力/山田正美 編集/伊達敦子
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2025年11月16日(日)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで
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