HEALTH
歳を重ねるごとに美しさに磨きがかかっている美容家の石井美保さん。石井さんが韓国を訪れたときに、不調を相談して処方してもらったものは、どれも〝冷え″を解消するということが根底にあったそう。今回、著書『石井美保のBeauty Soup』の中で、“体を冷やさないということが、どれだけ大切か”という観点から、韓方医という独自分野の食に対する考えを、韓方スキンケア専門家でもある医師キム・ソヒョン先生に伺いました。
㊧石井美保さん(@ miho_ishii)
トータルビューティーサロンRiche主宰。ボーテスト代表取締役。美容家。麻布十番「Riche」-リッシュ-のサロンオーナー。近年は女性誌にも多く取り上げられ、石井式メゾット「こすらない洗顔」が話題に。CM広告出演のほか、大手企業の商品プロデュースのコンサルティングなど活動は多岐にわたる。
㊨金昭亨(キム・ソヒョン)さん
1969年ソウル生まれ。又石大学韓方医学科在学中にミス・コリアに選ばれる。キム・ソヒョン韓方クリニック院長。本草学博士。女性の健康・スキンケア分野において最高の韓医学専門家として絶大な支持を得る。『コリアン・ダイエット「伝統美人食」で肌もカラダもきれいにする 』『おしり温活美人』『ネオ漢方』など著書多数。
キム・ソヒョン:韓国では、陰と陽のバランス、そして食べ物のバランスを整えれば、体だけでなく気運まで整うといわれます。それはもちろん美容にも良い影響を与えてくれます。
石井:私もマクロビを学んでいたときに、食べ物には陰と陽の性質があることを知りました。マクロビの考えだと、陰と陽の間(中庸)のものを摂るようにと教わり、可能なかぎり毎日の食生活に取り入れてきました。また、パイナップルは南国の食べ物で体を冷やすものですから、冬には食べないようにするとか。きゅうりやトマト、ナスなどの夏野菜も同様に体を冷やすので、冬には積極的に食べないようにと教わりました。私はゆるく取り入れているので、熱を通して食べたりしていますが、なるべく旬の食材をとるように気を付けています。韓国でもそういったことはありますでしょうか。
キム・ソヒョン:陰と陽という概念でいうと、同じ木に成るものでも根、茎、葉ではそれぞれ性質が違うので、食物の性質をきちんと理解して食べるということが大切です。韓国では「食治」という言葉があり、朝鮮王朝の時代から、食材料の性質を理解して、その人に合った食べ物を調合していました。みなさんに必ず言うのは、飲み物(水)ひとつで体質が変わるということです。陰の体質の人なら、陽の質のもの、例えば高麗人参、唐辛子、生姜などを加えて薄めた水を飲むことで、体調が良くなります。冷え性、むくみ、便秘などの不調が解消されるんです。逆に陽の体質の人は、麦や緑豆のお茶を飲むと不調が改善されます。
石井:診察していただいたときに、私は下半身にエネルギーがめぐっていないので全身均一にするのが最終目的だと言われました。もともと冷え性で疲れやすいのですが、処方していただいた韓方と、子宮を温める「温宮茶」を飲むようになってからは、みるみる体調が改善しました。
キム・ソヒョン:温宮茶は、韓国で昔から健康に良いとされる当帰(とうき)、艾葉(がいよう)、茴香(らいきょう)などの伝統植物を配合した湯茶で、子宮周辺の血流を高めて、女性ホルモンを活性化してくれます。私が厳選してブレンドした韓方湯茶なので、ぜひ続けてほしいです。
石井:本当に、体を冷やすと疲れやすくなるということを年々実感するようになってきて……。疲れると免疫が下がってしまうので、とにかく冷やさないように朝と夜は湯船につかるようにしています。冷たい飲み物も飲まないようにしています。
キム・ソヒョン:私のクリニックに来る女性は日々の生活でストレスを感じている人が多く、本来「頭寒足熱」が理想的なコンディションなのですが、陰の体質の人が多く、頭が熱くて下が冷えているというパターンが多いです。東洋人にはこのケースが多く、血流が循環しないことで、頭痛、生理痛、冷え性などの症状が重くなるケースもあります。冷えを甘くみてはいけないんですよ。手袋と靴下をつけていくら外から温めても、冷え性は治りません。特に女性は温度の差に敏感で、冷えを察知した瞬間から五臓六腑に変化が出て、子宮も冷え、重大な疾患につながることもあります。「隠れ冷え性」という言葉もあるように、自覚症状のない人もたくさんいます。ですから、常に食事で内側から温めることを意識していただきたいです。
石井:私はコーヒーが好きなのですが、体を冷やすとされているので気になっています。先生はどうお考えになりますか。
キム・ソヒョン:残念ながら、コーヒーは体を冷やすもの、という認識は正しいです。韓国の人もコーヒーは好きですが、カフェインは手足を冷やすため、むくみや不眠にもつながります。私のクリニックでは本草コーヒーという代替コーヒーも開発していますし、いまはカフェインレスコーヒーが飲めるカフェも増えていますよね。時々そうしたものに置き換えるだけでも違ってくると思いますよ。
大豆は女性ホルモンと似た作用をするイソフラボンを多く含みます。生理不順や冷えなど、女性特有の不調を感じたらたっぷりいただきましょう。
[ 材料(2人分) ]
豆もやし(緑豆、大豆どちらでもよい)………1/2袋
水………400ml
煮干し………3本
昆布………5cm角
醤油………大さじ1
にんにくすりおろし………少々(1/4かけほど)
あみの塩辛………大さじ1(あみの塩辛は韓国食材店で売られていますが、いかの塩辛でも)
長ねぎ………少々
粉唐辛子………適量
[ 作り方 ]
1 鍋に水、昆布、煮干しを入れて火にかける。沸いたら5分後に昆布だけ取り出し、煮干しは残したまま、弱火でさらに沸かす。
2 1の出汁に豆もやしを入れる。もやしの生臭さを防ぐため、蓋はしない。
3 豆の部分がやわらかくなったら、醤油、にんにく、あみの塩辛を入れる。仕上げに、刻んだ長ねぎと粉唐辛子を少々入れる。
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撮影/吉澤健太
※本記事は『石井美保のBeauty Soup』掲載情報を抜粋しています
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