女優・柴咲コウさん|30代から始めた「髪を土台から慈しむ」習慣

間近で見る柴咲コウさんの髪は天使の輪が広がったツヤツヤ黒髪ストレート。うねりもなく、すとんと整っています。でも実は、激動の頭皮トラブル時代を経験し、ここに至るまでには長い年月がかかったそう。どう克服したか、お話を伺いました。

ごま油の頭皮クレンジングが転機。ツヤもボリュームも復活しました

今だから言えるのですが、原因がわからないまま5年間くらい、頭皮の不調に悩まされていました。もともと隠れたところに吹き出物ができやすい傾向があって、顔には出ないので普通に仕事はしていたのですが、頭皮がひどく荒れて赤みがかり、かゆくてかゆくて、吹き出物やフケまで。ヘア・メークさんにも「疲れているね、頭皮」と指摘され、皮膚科に。亜鉛華軟膏を処方されました。それを就寝前に頭皮に塗り、翌朝オイルで軟膏を取り除きながらシャンプー。完全に乾かし、また薬をつける、を1週間繰り返すと症状が引いて落ち着きました。

ここに至るまでは本当にしんどくって、いろんなことを試しました。ショートカットにしたり、ヘッドスパにも通ったり、スカルプケアに特化したオイルクレンジングもやりました。中でもスリランカで、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」を受けたのが自分には合っていました。頭皮が落ち着いた後も、その理念に基づいてごま油の頭皮クレンジングを続けています。太白ごま油を100℃になるまで熱し、しばらく置いて冷ますと澄んだ油になるので、清潔なボトルに詰め替え、それで丁寧に頭皮を洗います。アーユルヴェーダの基本理念「トリ・ドーシャ」は、「ヴァータ」「ピタ」「カッパ」と呼ばれる3つのドーシャに分かれ、私は「ヴァータ」。乾燥肌で性格はせっかちらしく、ぴったり当てはまるの(笑)。髪の毛もパサつきやすく、このケアを一生懸命やったら土台の頭皮が改善しました。以降定期的にやって、それが育毛にもつながっていると思います。

内臓が荒れていると美肌はあり得ないのと一緒で、髪も土台の頭皮が綺麗じゃないと美髪にはならないですね。結局、原因はいろいろあって特定できてはいないけれど、皮脂の分泌が偏ったのもその1つだと思います。

そもそも超面倒くさがり。普段は朝起きたままで過ごしたいから、前髪ありのロングヘアがいちばんラク。後ろ髪は重みでストンと落ち着くし、いざとなったら結べます。それに、前髪の周辺にもつむじがあり、全部で3つあるので、前髪を伸ばすとスタイリングが大変なんです。だから、なんだかんだで今のヘアスタイルがラクなのです。5年ほど前、ヘアドネーションのコンセプトを聞いて共感。今くらいのロングだったのでタイミングが合致しバッサリ切って寄付しました。

コロナ禍とマスク生活の鬱屈した時代、せめてヘアのオシャレを楽しみたくて、後ろのインナーの一部をグレージュに脱色しました。次はピンクを入れたいの。オシャレも決して落ち着かず、ますますチャレンジしたいですね。
《柴咲コウさん Profile》
女優・アーティスト・レトロワグラース代表
’16年持続可能な社会を作るためにレトロワグラース設立。’17年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で主演。’18年環境特別広報大使に任命。’19年初エッセイ『LIFE THE KO 生きるを活かす9のこと』、写真集『THE KO 柴咲コウ photo book』を同時出版。’20年NHK連続テレビ小説「エール」にてオペラ歌手・双浦環、同年日本テレビ「35歳の少女」で主人公・時岡望美を演じる。音楽活動はJazztronik 野崎良太氏をサウンドプロデューサーに迎え、上質な楽曲制作をしている。
ドレス ¥40,700(RELDI/トヨシマ)ピアス ¥165,000(ILEANA MAKRI/イレアナ・マクリ 伊勢丹新宿店)

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2021年『美ST』7月号掲載
撮影/曽根将樹(PEACE MONKEY)〈人物〉、河野 望〈静物〉 ヘア・メーク/川添カユミ(ilumini.) スタイリスト/柴田 圭(tsujimanagement) 取材/安田真里 編集/長谷川 智
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