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「我が子のためなら!」と思うがあまり、子どものちょっとした局面で、つい踏み込んだ干渉をしてしまっていませんか? 親としてはよかれと思ってやったつもりが、子どもから見れば「ただウザい親」になっていることも。実際にあったやりすぎエピソードをもとに、子どもとのちょうどいい付き合い方を専門家の方に教えていただきます。2回目は、目が届かないからこそ気になる学校にまつわる話をお届けします。
\この方にお話をうかがいました/
家族問題評論家・エッセイスト。22年間の電話相談室勤務後、フリーライターとして新聞、雑誌、テレビ、講演等で活躍。『輝ける熟年』(東京新聞)、『孫ができたらまず読む本』(NHK出版)、『団塊世代の孫育てのススメ』(中央法規出版)など著書多数。
息子が通う学校は中高一貫の男子校で、母親同士も仲良し。中には母親になんでも話す子もいて、誰がテストで1番だったか、誰に彼女ができたかといった情報もすぐ広まります。
関西方面の修学旅行のとき、あるグループの母親たちが、なんと同じ日程で新幹線と宿泊先の予約を取ってついていったそうなんです。
イケメンの男子生徒のファンになっているような母親もいて、パパラッチのように写真を撮りまくっていたんだとか。もちろん息子たちは嫌がっています。
「母親にとっても久々のバカンスなのに、何が哀しくて息子たちの磁場に近づくかなぁ。家庭から完全に分離された時間と空間で、自立のための通過儀礼をするのが修学旅行の目的でもあります。思春期の男子には母親を立ち入らせない心身の成長の聖域があって、ときに逆上するのもそのせい。「ホルモンの嵐」に翻弄される少年たちを傷つけてはいけません」(宮本さん)
子供が幼い頃に夫と別居したこともあり、「父親の分まで頑張らないと」と思ってきたCさん。PTA役員もできるだけ引き受けようと考え、長女の学級委員から始まり、広報委員、卒業対策委員、長男の時は学級委員長、PTA副会長と仕事の合間に役員まで務めあげたそうです。
先生たちとも親しくなり、職員室にいることや先生たちとの会食の機会も増えていきました。一方で子供たちは、職員室に行くたびに母親がいたり、友達から「お母さんまたいたよ」と言われることを嫌がるようになり、学校ですれ違っても知らん顔をされるようになってしまいました。
「仕事もPTA活動もこなすパワフルママ、子どもは内心誇らしいのですが、友達のからかいが嫌なだけでしょう。活動の幅を広げて教師や役員との交流も増え、世界を広げられた。これすべて「子どもがいてくれたおかげ」と素直に喜んで、ひるむことなく前進してください。人生のワンエポックを輝かせた思い出は、将来のあなたを支え、子どもを励ましてくれます」(宮本さん)
「自分はけっこうイケてる」と思える子は幸せです。「子は育てたように育つ」ので、褒めて認めて愛おしめば自己肯定感があり、人生を楽しめる人物になります。けなして無視して冷たい仕打ちをすれば、劣等感で自分を卑しめて、前向きになれません。
特に思春期は隣の芝生が青く見えすぎて焦ることばかり、八つ当たり的反抗が増えます。親から見ればチグハグな言動も、ホルモン変化と自立へのお試し期間のなせるワザ。そんなときでも実は「見捨てないで」サインを親に送っています。地域、学校、家庭に居心地のいい場所を確保してあげましょう。
1.子どもにも体面、メンツというものがあります。謙遜のつもりで他者の前でわが子の評価を低めないこと。「この子は私の誇りです」を口癖にしましょう。
2.学校生活のすみずみまで把握や監視する親への反抗は強くても、思春期になると「放っておいて、でも見守って」のアンビバレントな本音を発信するのをお忘れ無く。
3.PTA活動は教師に体よく使われると言う損得感があっても、それを上回る達成感を得る人が多い。何事も経験で、チャンスがあったら「自分のために」挑戦してみるべし。
4.基本、腹一杯食べて、温かい風呂につかって、気持ちいい寝床があれば子どもは育ちます。つまり「養育」は家庭の仕事で、学校の仕事は「教育」です。
イラスト/室木おすし 取材/大佛摩紀 編集/浜野彩希
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