SKINCARE
8月も中盤にさしかかろうとしているなか、連日ジリジリと焼きつけるような強い日差しが降り注ぐ日本列島。しっかり日焼け止めを塗り顔も体も紫外線から完全ガードしたつもりでも、意外と塗り忘れのパーツや間違った使用量で“うっかり焼け”をしてしまう人が多くいるようです。夏の終わりに、鏡に映る自分の日焼けした姿に愕然!「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、絶対に焼けない日焼け止めの塗り方やポイントをおさえ、賢くUVケアを楽しみましょう。編集部オススメのアイテムもご紹介。
\この方に教えていただきました!/
順天堂大学医学部卒。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会会員。患者一人ひとりに寄り添い、5年先、10年先を見越したナチュラルな美しさを提案。親切丁寧な診察と温かい人柄で患者から厚い信頼を得ている。インスタグラム@dr_aira_skinskinでも美容情報を発信中。
普段、何気なく手に取っている日焼け止めですが、多くの人がその製品に表示されているSPFの効果を表す必要量の、半分程度しか塗れていないという報告もあります。量が不足していると“うっすら日焼け”の原因となってしまうので、いつも自分がこのくらいと思っている量の倍量を用いて、満遍なくしっかり塗るようにしましょう。ヨレる不安がある場合は、少し時間を置いてから2回目を塗るようにすると良いでしょう。
塗り忘れしやすいパーツは、顔であれば鼻や小鼻周辺などの細かい部分、髪がかかる顔の側面、スルーしがちな手の甲や首。また、地面からの照り返し対策として、あご下に塗ることも忘れないようにしましょう。「光老化」啓発プロジェクト委員会が推奨する、手の甲を使った塗り方「M式塗布法」は、手がべたつくのを防ぐだけではなく自ずと手の甲も塗れるので一石二鳥!オススメです。
真夏は、ウォータープルーフでSPF、PA値の高い製品をデイリー使いすることをオススメします。もちろん肌への刺激が問題ないように気をつけて。また、ムラになるとせっかく日焼け止めを塗っても十分に効果を発揮できなくなってしまうため、ムラになりにくい製品を選びましょう。
SPF入りのファンデーションを使用する人に注意していただきたいのが、表示されているSPF効果を表すのに十分な量を塗れていない可能性があること。ファンデは薄づきが主流なので、日焼け止めと併用することが望ましいでしょう。
紫外線を浴びる前後で、ビタミンC、Eを塗布すると紫外線ダメージを抑えられることが分かっています。ビタミンCやEが配合されたコスメを試しに使用してみて、肌に問題がなければ朝晩取り入れてみると良いでしょう。
日焼け止めの塗り直しが難しい人は、帽子を被ったり木陰を歩くことも効果的です。特に帽子はツバが7.5cm以上あると、鼻に対してSPF7、頬にはSPF3、首にはSPF5程度の効果があると言われています。“うっかり焼け”を避けるためにも、帽子を上手に活用しましょう。
撮影/相澤琢磨 取材/山田正美 編集/浜野彩希
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