SKINCARE

実は逆効果! 40代がやりがちな【NG保湿ケア】12選

今の保湿ケアに自信がありますか? 保湿は美肌の要。効果的に肌を潤せば、 小ジワも減って肌色もトーンアップ。ただ、間違ったやり方と知らずに 続ければ、効果は半減どころか老け顔に一直線。やりがりなNG保湿ケアを紹介します。

NG1:四六時中水スプレーが手放せない

▶▶水が蒸発するときに肌の水分まで奪うことに
「ミストスプレーの保湿力は弱く、自分の水分まで蒸発して乾燥します。使うのはお化粧直しをするときに」(木下先生)。「水スプレーには油分が含まれていないので潤いをキープする効果はありません。つけた瞬間だけ潤っても、瞬く間に乾き始めて乾燥が加速。使うなら上からクリームなどで蓋を」(樋場さん)。

NG2:とにかく潤うコスメをたくさん重ねる

▶▶やみくもに重ねると毛穴開きや黒ずみの原因に
「やみくもに重ねると毛穴開きや黒ずみの原因にも。特にクリームは塗りすぎると肌の上で酸化します」(樋場さん)。「化粧水や美容液、クリームなど種類が違うものや、美容液成分が違う美容液は複数重ねても効果的です。ただ化粧水や保湿クリームを複数個重ねても浸透する量は決まっています。目的別に1種類を塗れば十分です」(木下先生)。

NG3:長時間パックしたまま放置

▶▶長時間放置すると乾燥がドンドン加速
「マスクの美容成分が乾き始めると同時に肌の水分も奪われて乾燥し始めます。記載のある指定の時間を守って」(樋場さん)。「長時間パックをしたいなら、シリコンマスクやラップで覆うと水分が蒸発しにくくなります。私は100円ショップで買ったシリコンマスクを愛用していますが、30分以上つけっぱなしでも乾きません」(小西さん)。

NG4:枕につくほどクリームをべったり塗って眠る

▶▶量が多くても保湿効果はアップしません!
「クリームの適量は、肌を触ってもっちり感がある程度。少なすぎもNGですが、多すぎても効果はアップしません。皮膚に面で接して入れば十分」(木下先生)。「クリームは塗ればいいというものではありません。油分は肌の状態に合わせてコントロールする必要あり。多ければニキビに、少なければ乾燥します」(小西さん)。

NG5:化粧水をバシャバシャ大量に使う

▶▶乱暴につけると浸透しないし刺激にもなる!
「しっかり浸透させるために化粧水を複数回に分けてしっかりつけることはオススメ。ただ乱暴な手つきでつけるのは厳禁。バシャバシャと叩くようにつけるとしっかり浸透しないだけでなく、刺激になる恐れも」(小林さん)。「化粧水が浸透する量は決まっています。必要以上に塗っても害はないですが、プラスの効果もナシ」(小西さん)。

NG6:冬は乾燥するから日焼け止めを使わない

▶▶弱い紫外線でも肌が乾燥しやすい状態に
「日差しが弱い冬でも、紫外線を浴びると肌のバリア機能が低下して、水分が蒸散しやすい状態になります」(小西さん)。「美肌のためとスキンケアに投資しても、日中のケアが足を引っ張ってはもったいない。今の肌を守るためには365日UVケアが必須。日差しの強くない秋冬はSPF30くらいで十分ですが、最新コスメならSPF50で塗り心地がよいものも」(小林さん)。

NG7:クレンジングを使いたくないから石鹸落ちコスメにチェンジ

▶▶優しい最新クレンジング剤のほうが潤います
「きちんと落とすことも保湿の基本。汚れやメークが残っているほうが、肌にとっては悪影響が。また、新作のクレンジングは驚くほどの進化を遂げています。保湿やエイジングケアなど3〜4つの機能を併せ持つ秀作も豊富。クレンジングは肌に悪いという先入観を捨てて、最先端のコスメにチャレンジしてみて」(小林さん)。

NG8:洗顔後にタオルを使わず自然乾燥

▶▶濡れた肌のままだとむしろ水分が蒸散します
「濡れっぱなしは水分が蒸散するのでむしろ乾燥が心配。摩擦が起きにくいタオルを選んで、ゴシゴシ拭くのではなくそっと置くように当てて」(小西さん)。「洗顔直後から肌は乾燥し始めます。塗れたまま放置するより、肌当たりの柔らかいタオルで優しく水分を押さえて。間髪入れずにスキンケアを始めましょう」(小林さん)。

NG9:洗顔後すぐにスチーマーを浴びる

「なにもつけていない素肌にスチーマーを浴びると肌の水分が蒸散して乾燥の原因に。肌を温めてクレンジングしやすくしたり、スキンケアの浸透を高めるのは◎」(木下先生)

NG10:シャワーを顔に直接当てる

「シャワーの水圧は意外に強いんです。直接顔に当てると刺激になる恐れも。お湯の温度が高ければさらに刺激に。手で吹き出し口を覆って水圧を弱めたりと工夫して」(樋場さん)

NG11:コスメを全部オイル系に

「水分と油分のバランスが大事なので、全部オイルにするのはNG、ローションなどと併用がベスト。オイルにはブースターや、クリームと同じく蓋の役割をするものがあるので使い分けて」(小林さん)

NG12:マスクのときはリップクリームを塗らない

「マスクの内側は湿度が高い状態。通常、湿度が高いと皮脂量も増えますが、唇には皮脂腺がないので乾燥するばかり。リップクリームで油分をキープして」(小西さん)

\NGっぽいけど実はGOOD!/
・GOOD1:マスクに保湿スプレー

「マスクの内側にスプレーすると息がしやすく、乾燥した鼻や口をスチームする効果も。かゆみが出るほど乾燥するときに。マスクを外したときの保湿も忘れずに」(小林さん)

・GOOD2:乳液とクリームのW使い

「クリームは乳液より油分が多め。肌のコンディションに合わせて2つを重ねて油分を調節するのがおすすめ。全顔に乳液、部分的にクリームを使っても」(小西さん)

・GOOD3:アイクリームの代わりに保湿クリーム

「保湿だけが目的であれば、クリームでもOK。ただアイクリームは美容有効成分が豊富なものが多いので、アンチエイジングを目指すなら目的に合ったものを選んで」(木下先生)

教えてくれたのは……

・美容家小林ひろ美さん(57歳)
美・ファイン研究所主宰。明解な理論と手法で効果的な美容法を伝授。代謝アップもボディケアも、すべては美肌のため。驚くほどの白モチ肌は、戦略的な掛け算ケアの賜物。

・コスメコンシェルジュ小西さやかさん(42歳)
北海道文教大学客員教授。一般社団法人日本化粧品検定協会代表理事。化粧品研究に携わった経歴を持ち、成分や効能を熟知。確かな審美眼を持ち効果の出る使い方を指南。

・皮膚科医木下裕美さん(37歳)
リブラささしまメディカルクリニック勤務。美STファミリードクターとして活躍する次世代美人女医。自身も敏感肌に悩み、親身に対処法を提案。プライベートでは2児のママ。

・モデル樋場早紀さん(38歳)
美容モデルとして長年活躍中。現場で得た美容知識だけでなく、気になることは調べ尽くすオタク気質も。コスメだけでなく食にも詳しく、外と内の両面から美しさをキープ。

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2022年『美ST』1月号掲載
撮影/浜村菜月(LOVABLE)〈人物〉、五十嵐 洋〈静物〉 ヘア・メーク/RYO(ROI) スタイリスト/Toriyama悦代(One8tokyo) モデル/梅本理恵(TEAM美魔女) 取材/大山真理子 編集/長谷川 智

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