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マスク生活を補塡するスキンケアは結果志向に
漢那 マスク時代を反映して優秀なアイケアが多数登場(※1)。入賞アイテム以外でも、エスティ ローダーのナイト リペアやSENSAIのトータルアイトリートメントなど、美ST世代の信頼ブランドの結果を出せるアイテムに人気が集まっていました。
森島 やはりマスクから見える目元の印象は大きいので、皆さんいつも以上にアイケアに時間も経費もかけている印象ですね。
小澤 スキンケアは定番の進化系が人気でしたが、なかでもTSUDA5CバリアセラムなどビタミンC誘導体配合コスメが複数部門で得票しました(※2)。ドクターKやドクターシーラボなどやはり信頼のドクターズコスメも強かったです。
中井川 マスクなどの影響による肌ゆらぎ対策にもビタミンC系コスメは必須ですからね。
漢那 スキンケアアイテムはどれも多機能になって万能感がアップ。複数部門に入賞するオールラウンドアイテムが多くなりつつあります。
大山 そしてコスパ賞ではローションに票が集まった印象です。ローションは惜しげもなくバシャバシャと使いたい、という化粧水好き世代の心情の表れですね。
森島 アクアレーベルやアルブランなど僅差で入賞を逃してしまいましたが、ローションはお安いものでもきちんと潤って優秀なものが多かったです(※3)。まさにコスパ賞!



全身を満たす充実コスメで隙のないホームケアが叶う
漢那 コロナ禍で増えたお家時間をボディケアに充てる人が多いせいか、パーツごとのボディケアアイテムは今年もますます充実(※4)。1位のシナクティフネッククリームなど美ST世代はネックケアに特に注力している、という事実も判明しました。
小澤 惜しくも入賞ならずでしたが、AQのネッククリームなど、全体的にかなり高価なものが多数得票していて驚きました。年齢の出やすい首にワンランク上のコスメを投資したい、という気持ちは理解できます。
中井川 イトリンのフット&シン トリートメントジェリーは〝膝下〟という見過ごされがちだけど大事なパーツの特化ケアという発想がすごい。確かに脚のむくみがすっきりします。
森島 ボディパーツごとのケアの細分化はますます進みましたね。
大山 オーガニックコスメは、単に感覚に訴えるだけのものでなく、エイジングなどに確実に効くものに進化したと感じます。(※5)ロクシタンも前作から格段に効果が向上しました。
森島 肌ストレスを睡眠中に解消する美容液、という発想が私たち世代にぴったり。香りも良くてよく眠れます。ニュクスのセラムもハリが出るし、残り香も心地いいですね。
小澤 スカルプケアは世代的にも常識になっており、アイテムも多様でますます好調(※6)。エクシアもヴェレダも使用感の好みによって選択が分かれたようで僅差で惜しかったです。

トータルバランスを整えながら大人の絶妙カラーで個性を醸す
漢那 アイシャドウは、上質なラメを感じるアイテムが豊富でした(※7)。大人の目元に上品なツヤを出すサンローランのラメクラッシュなどは色番で票が割れてしまい惜しかったです。
大山 ジルスチュアートのパレットも繊細なラメがキレイです。あとはボビイ ブラウンのようなポイント使いしやすいスティックタイプのシャドウも今期の人気でしたね。
森島 今期はリップが復活した、と話題でしたが、ディオール、スック、コスメデコルテなど多色展開ゆえに色番の票割れによって入賞を逃すという残念なケースも多かったです。
中井川 バームのように柔らかくて、見た目よりもシアーで重ねやすいのも今期のリップの特徴ですね(※8)。
小澤 やっぱり、リップを塗っていると元気になります。マスクをしていてもリップは塗るべき! と皆さん気づき始めたのでは?
大山 今期のメークで特にバリエーション豊富だったのはマスカラやアイブロウアイテム。(※9)やはりマスク着用で目元に注目が集まるので眉の形状や毛感、色は最重要課題です。アディクションのラインナップの充実は見事でチップの形状から色味までよりどりみどりで圧巻でした。
漢那 一見カラフルですが、つけてみると大人の眉でも奇抜にならずになじむ仕様で使いやすい。これからは大人は眉で遊ぶ時代かも(笑)。
大山 今期はアイシャドウも含めて色味が突出しない傾向なので、むしろ眉でやんわりと色味の自己主張をしてトレンド感を出すのが上品ですね。
漢那 大人もちょっとだけ冒険できるような絶妙カラーのアイテムがたくさん登場して、今後のメークがますます楽しくなりそうです。



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2022年『美ST』2月号掲載
撮影/オノデラカズオ〈人物〉、尾島翔太〈静物〉 ヘア・メーク/Sai 取材/森島千鶴子 編集/小澤博子