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賛成?反対?「二重に整形したい」子どもが言ってきたら、どう答える

ティーン向け広告も見られ関心が高い二重整形や脱毛。とはいえ実際、自分の子供が「やりたい!」と言ってきたら?あたふたする前に、一度考えてみませんか。今回は【二重整形】について美容外科医の意見や読者の声を元にご紹介します。

二重整形“やりたい”と言ってきたら、どうする?

「賛成。本人のコンプレックスが強いので。大学受験が終わったら一緒にカウンセリングに行く予定」「反対。気持ちはわかるけれど自分の顔に責任が取れる年齢になるまで良く考えてほしい」「病気でないのに体に針やメスを入れるのはと夫が反対」「成長著しい10代での整形は30代になった時どうなるんだろう?と変化が心配」「10代向け整形広告の氾濫に、一重じゃ可愛くないの?と若い世代が受け止めるのではと危惧。そもそも美は多様なはず。子供と価値観について話したい」

\ 体験者の声 /

自己判断の埋没で角膜に傷がつき大変でした

主婦・58歳(娘26歳)
大学生の時に勝手に娘が埋没をしてしまいました。しかも本人のバイト代でまかなったため激安なクリニックで施術をしたよう。3年ほど経って目がゴロゴロすると言い、真っ赤になって痛くて目が開けられないくらいに。あわてて眼科に駆け込んだら埋没の糸が緩んで角膜に傷がついてしまっているとのこと。その糸は取り除くしかなく、施術したクリニックの対応も誠実さが感じられずがっかり。結果そこに任せられず他の美容クリニックで除去手術を受けました。

片目だけ数年で外れ、結果両方やり直しに

会社員・50歳(娘21歳/息子18歳)
高校入学前に娘の希望で埋没。夫がいろいろ探してTVCMで見た大手医院で行いました。ところが高校3年生の頃、片方だけ糸が外れてしまって一重に逆戻り。大学受験もあったのでしばらく二重コスメなどでしのぎ、大学生になってからバランスをとるため両方やり直し。その際にこすってはダメ、角膜を傷つけるリスクなど丁寧に説明を受けました。以前にも本人に説明があったのだとは思いますが中学生だった娘は記憶も曖昧。自己管理できる年齢で行うのが大事だと思いました。

まぶたの裏で糸を結ぶため角膜を傷つけるリスクを知って

ここ数年で認知が広まり、価格崩壊も起こり、若い世代での希望が増えている二重の埋没。もちろんリスクがあります。まぶたの裏側で糸を結ぶ施術ですから、糸がなんらかの状況で緩んで角膜を摩擦すると角膜を傷つける可能性が。クレンジングやまつ毛エクステでの摩擦、花粉症なども糸が緩む原因に。そもそも埋没施術後はまぶたをこすることは一生厳禁。普段は問題がなくても、目元はデリケートな部分なので、感染症にかかった時や免疫力が落ちた場合に角膜に炎症が出ることもあります。炎症が治まらない場合は糸を取り除く施術も必要に。受ける人の世代問わず、①リスクと注意点をきちんと伝えてくれること②万が一の時の対応も可能かどうか、がクリニック検討のチェックポイントです。

Q. 埋没したらやってはいけないことは?
 一生、目をこすってはいけません

教えてくれたのは……

ニューフェイスエステティッククリニック麻布院 院長吉澤秀和先生

【Dr.ウサコが警鐘】気軽に二重整形、ちょっと待って。

最近TikTokなどで若い世代が整形を受ける動画が人気のようですが、トラブルを招く埋没施術が増える原因になると危機感を持つドクターも多いです。SNSでは失敗やトラブルは見つけにくいですが、特に二重の埋没法は思ったより高リスクで技術も求められる施術。気軽に飛びつかないように注意を。親がダメって言うからこっそりやっちゃう→子供は自分のお金でやるから安いところを選ぶ→アフターケアの対応もずさんでトラブルになるケースも。こすると糸が取れるという説明も不十分だから、取れて、やり直したいという相談も寄せられています。目は替えがきかない一生もの。埋没糸は異物であるため、オペ後しばらく経って、体調が優れない時などに異物反応を起こす場合も。ドクター選びが本当に重要になります。親も、リスクを知らずに気軽にOKを出すことがないように。前向きに検討するならば親こそしっかり術式や危険性の知識をつけ、クリニックについても子どもと一緒に調べ議論して。ぜひCMやSNSに踊らされることなく、注意点を理解したうえで真剣に考えて判断を。思春期、青年期の悩みやコンプレックス解消に、美容医療を正しく知り、味方にしてください。

Dr.ウサコ

一生付き合っていく目だから一層慎重に

2024年『美ST』3月号掲載
取材/佐藤理保子 編集/矢實佑理

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一生元気に!自愛ビューティ

賛成?反対?「二重に整形したい」子どもが言ってきたら、どう答える

2025年1月号

2024年11月15日発売

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