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いつまでも若いつもりでいても、物忘れが増えたりおばさんくさい考え方をしてしまうなど、40代50代になると日々「あれ、これって老化の兆し?」とドキッとしませんか?なんとなくそのまま過ごさずに小さな兆候に気付いて、少しでも意識することが若々しさを保つことにも繋がるはず!脳と精神の専門家に、メンタルの老化に関する疑問をストレートにぶつけてみました!
大人の脳は無意味記憶が定着しにくいのです。美ST世代は経験値が高いので関心の低いことを忘れてしまうもの。やりたいことが入れ替わり、記憶の低下が起きてしまう原因に。
「脳ではなく体の老化。この年代になると体の不定愁訴が起きるもの。生物的な老化です。関心が不定愁訴に向かうのは体全体の老化のサインといえますね」(加藤先生)
脳の老化のサイン。脳疲労を改善する必要がありますね。まずは睡眠不足に気を付けて。さらに規則正しい生活サイクルや運動不足を解消するなどして生活習慣を見直しましょう。
「脳の前頭葉機能などの低下の可能性があるので、なるべく『あれ、これ』などの指示代名詞を使わないトレーニングをしたほうがいいかもしれません」(和田先生)
「恥知らずと勇敢は別物」(和田先生)「老化ではなく脳の慣れ。経験値から脳の慣れが起き恥ずかしいという感度が低下。尻込みしないのは利点だが、感性を努力して保持するのも若さを維持するコツ!」(加藤先生)
人の話に許容力がなくなってきたとすれば感情の老化の可能性が。他人はともかくとして、自分だけはなるべく最後まで話を聞く習慣をつけてください。それで好感度も増します。
典型的な老化サインの可能性が。脳の活性が足りず情報や記憶が新しいことに入れ替わっていないのが原因。過去の経験に頼らず新しい情報を入れ記憶を定着させてみて。
若い人の立場になって、受容するということ=脳を柔らかくすること。若い人との距離を縮めたがらず、説教くさくなると、脳が老化し、おばさんくさくなるので注意を。
涙もろくなるのは老化ではなく、自分の記憶と結びつけ共感力や人間性が豊かになったからです。年齢を重ねるということは人生経験が増えそれが定着すること。だから安心して。
トレンドよりも感情の老化に注意を。感情が老化すると脳や体の老化にもつながります。同じ曲ばかりを聴いたり歌ったりしているならバリエーションをつける工夫をしましょう。
老化というよりは若者とのジェネレーションギャップから。その世代と距離があると、違いを見分ける力が低下します。興味がないことにはどうでもよくなるものです。
「感情の成熟度を高めます」(和田先生)「新しいことを取り入れるのは脳活にも良し。若い人に共感するためには新しい用語を理解する、耳を傾けるなどの努力が必要」(加藤先生)
記憶力、注意力も年齢とともに変化していきます。物忘れを嘆くより、その姿勢が大切です。どう対処するかでこれからの人生や仕事力に大きな差がつきます。
若々しくいたいという姿勢は感情が若い証拠でもあるので、若々しくいる努力を続けてください。そしてそれが難しくなったときには自分の老いを受け入れましょう。
脳内科医・医学博士。脳の学校代表。MRI脳画像診断・発達脳科学・認知症の専門家。メディアで脳を解説。
心理学、教育問題、老人問題、人材問題、大学受験、執筆などのフィールドを中心に様々な媒体で精力的に活動。
2021年『美ST』10月号掲載
イラスト/室木おすし 取材/中田ゆき、佐藤理保子 編集/浜野彩希
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