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日本では半数以上の夫婦が陥っているといわれるセックスレス。書籍翻訳の仕事をしている真理子さん(仮名、53歳)の場合は、10年前に年上の夫と死別。「もう二度と恋愛することはないだろう」と思っていたそうですが、1年前に同じ年の恋人ができて心身ともに満たされるパートナーシップを築いているそうです。
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「夫とは29歳と39歳で結婚。子供には恵まれませんでしたが仲良く暮らしてきました。夫は商社勤務で多忙でしたが、共働きで生活に余裕があったこともあり、年に3回くらいは海外旅行に出かけていました。夫婦でスキーをしたり山に登ったり。最後のほうはセックスレスでしたけど、気分は永遠の30代で、ほとんどケンカをすることもなく過ごしていました」。
しかし夫の俊彦さん(仮名)は50代前半で交通事故に遭い帰らぬ人に。
「本当に突然のことだったのでただただ呆然としてしまいました」。
俊彦さんは株式投資が趣味で真理子さんが安心して暮らせる資産を残してくれたそう。メンタルが安定するまでの1年間は仕事を休んで、教会に通ったり読書をして過ごしたといいます。
「もともと実家がカトリックだったので、母と子供の頃に慣れ親しんだチャペルに通ってメンタルを整えることができました。落ち着いた頃に翻訳の仕事も再開して、今でも続けています」。
元気を取り戻した真理子さんは、何気なく地元の高校の同窓会に参加してみたそうです。
「私の母校は県内ではトップクラスの進学校だったのですが、地味なイメージがありました。男子は『田舎のガリ勉くん』だらけ。当時は校外の友達と遊ぶことが多く学校にそこまで思い入れはなかったのですが、同窓会に行ってみて意外な同級生が大出世していたことに驚きました。私はお坊ちゃまお嬢様のイメージがある都内の私立大学に進んだのですが、その大学の同級生より高校の同級生のほうが断然エリートぞろいです」。
同級生たちは評論家や大手企業海外支社のCEOなどさまざまな分野で活躍しており、「昔は気がつかなかった」彼らの意外な面に驚いたという真理子さん。
「女性も、当時は目立たなかったのに洗練された美女になっている方が多くて。『私は派手なほうだからド田舎の学校では出世頭になるかも』と奢っていた自分の浅はかさを恥じました。もちろん大学の同級生にも素敵な方はいますけど、ハングリー精神は田舎の進学校出身者のほうが高いのかもしれませんね」。
同級生たちとの楽しい会話に魅せられた真理子さんは、自ら幹事を買って出て定期的に「A高校同窓会東京支部」の集まりを開くようになったそうです。
「私は海外の作家さんの小説を翻訳したりする仕事も受けているので、いろいろな職業の方とお話しして刺激を受ける経験がすごく貴重で。大学時代はサークルの代表をしたこともありますし、ホームパーティーを開いたり幹事を引き受けるのは苦ではありません。最近は学年問わず同窓生の10人から20人が年に3回くらい集まっています」。
そんな真理子さんに「実は高校時代好きだった」と冗談ぽく言ってきたのは、広告代理店出身のジャーナリスト、拓哉さん(仮名、53歳)。
「彼は理系クラスの撮り鉄で、歯並びがきれいでよく笑う子というイメージしかありませんでした。ただ当時から人好きがするタイプで、言われてみればたまに洋楽のCDを貸してくれた気がします。今は大学の講師もしているからか話もおもしろくて、驚くほど若く見える大人の男性になっていました」。
拓哉さんはバツイチだそうですが、やはり子供はいないそうです。
「前の奥さんはアパレル業界のおしゃれな人らしく、16歳も若いんです。『さすがに同級生の私なんておばさんすぎて友達止まりだろうな』と思って気軽に2人で飲みに行っていたのですが、気負わない態度がよかったのか、熱烈に口説かれてしまって。『ずっと別れないパートナーとして真面目に交際してください』と告白されていました。50過ぎてまさか告白されるとは思っていませんでした。しかも昔の『ねるとんパーティー』みたいに手を出されて、笑ってOKしちゃいましたね」。
真理子さんは当初「大人同士だしほどよい距離感で」と思っていたそうですが、先月同窓会に行ったら同級生たちの前で2人のヒストリーをまとめた映像が上映されて「結婚してください」とプロポーズされたそうです。
「そんなことをされたら断れないですよね。嬉しかったからよかったのですが、よっぽど自信があったんですかね。今は婚約中で来年の私の誕生日に入籍する予定です」。
結婚式は挙げないそうですが、弟夫婦や姪、同級生を呼んでカジュアルなレストランパーティーを企画中とのこと。
「姪は来年、高校受験なんですけど『がんばって勉強してレベルの高い共学に行くと、将来は同窓会が楽しいよ』と発破をかけています。もちろん決めるのは彼女ですけど、一例として。それと彼に『幹事を率先して引き受けてくれる姿が素敵だった』と言われたので『がんばっている姿は誰かが見てくれている。努力は報われる』とも言っておきました」。
※本記事では、プライバシーに配慮して取材内容に脚色を加えています。
取材・文/星子 編集/根橋明日美 イメージ写真/PIXTA
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