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夫から突然の「寝室別居」宣告…その理由にショック、56歳セックスレス妻の嘆き

日本では半数以上の夫婦が陥っているといわれるセックスレス。幼児教室スタッフの華子さん(仮名・56歳)も、証券会社勤務の弘樹さん(仮名・56歳)と長年性交渉はないそうです。今まで「気にしたことはない」と言いますが、最近、夫から「寝室を分けよう」と告げられたことが、レスになったときよりもショックだったと振り返ります。

■セックスレスになった時期は「覚えていない」

「性交渉がなくなったのがいつか、と言われても正確には覚えていません。20年くらい前じゃないかなと思います」。
華子さんと弘樹さんの間には28歳になる息子がおり、華子さんはすでに1歳の孫をもつ「ばあば」。
「夫とは会社の同期で入社当時から交際し、20代半ばで寿退社をしました。結婚してからは長く専業主婦をして、息子が生まれてからは小学校受験のサポートでバタバタ。無事第一志望に合格してからは大学までエスカレーター式に進学しました。思春期にはいろいろありましたけど、今では親孝行な子です。最近の子には珍しく早婚で、この年で孫の顔を見られたのはありがたいですね」。

子育てが落ち着いてからは、近所の幼児教室でパート勤務を始めたという華子さん。
「息子の学校は行事が多くて家族参加のイベントも盛んでした。特に小学校時代はPTAで忙しかったですね。夫と二人三脚で駆け抜けた子育ては、振り返れば楽しいことも多かったです。そのせいか、レスになったのは『子供が物心ついたころかな?』という程度の記憶で、不満はほとんどありませんでした」。

■家族としての愛と経済力があったから平気だった

華子さんによると、当時は「セックスレス」という言葉もあまり耳にしなかったそうです。
「私自身も生活が充実していれば、あまりよその御夫婦と比べたり悩んだりしないタイプ。夫がどう思っていたかはわかりませんけど、誘われることもなかったので似たりよったりじゃないかと思っていました」。
浮気の可能性についても、深刻に悩んだことはないといいます。
「夜遅い帰宅や出張も多かったのでもしあっても不思議ではありません。でも夫は、自分がしたいことや欲しいものよりも子供を最優先してくれる性格。独身時代からさり気なく譲ることができる人で、尊敬していますし信頼もしています」。
「万が一浮気していたとしても…」と華子さんは続けます。
「あの夫が惹かれるなら、それはそれで運命の出会いだったのかもって思えそう。私は浮気したことはありませんが、お互い飲み会や食事を自由に楽しんでいますし、家族としての愛は十分にあると思います」。

息子が独立してからは、夫婦でスキー旅行などのアウトドアを満喫しているそう。
「うちはスキーやダイビング、マウンテンバイクなどアウトドア夫婦。キャンプも外食も好きで、食事やお酒を楽しみながらの会話もあります。経済的な不満もなく好きなことをしているので、セックスレスでも気にならないのかもしれません」。

■ショックだった「いびき」事件

そんな華子さんの心を大きく揺らしたのは、今年起きた出来事でした。
「夫が突然、物置状態だった六畳間を片づけて『自分の書斎にする』と言い出したんです。さらにアスリート愛用だというマットレスを持ち込み、『こっちで寝るから』と。理由を聞いたら『華子のいびきがうるさくて疲れがとれない』って」
聞けば、弘樹さんは昔から華子さんのいびきが気になっていたとのこと。
「『なんで今までは言ってくれなかったの』って聞いてみたら、『若い頃は耳栓をすれば平気だった。最近は年のせいか眠りが浅くてすぐ起きちゃうんだ』と言っていました」。

セックスレスについては気にならなかった華子さんも、これにはショックを受けたといいます。この件の後、近所の内科で睡眠時無呼吸症候群の検査を受けることにしたそうです。
「性交渉がなくなった頃は、子育てや行事で忙しくて、あまり気にしていませんでした。でも『寝室を分けられた日』は忘れられない苦い思い出になりそうです。セミダブルを並べて寝ていたので密着していたわけではないんですが、そばに人がいる安心感はあったんですよね。最近は、幸せホルモンのようなものが足りないのか、ちょっと鬱っぽい気もしています」。

※本記事では、プライバシーに配慮して取材内容に脚色を加えています。
取材・文/星子 編集/根橋明日美 イメー

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