FEMTECH
「自分を責め続けていた私を解放してくれたのはフェムケアでした」──そう語るのはAAAとして活動し、アーティストとして活躍中の伊藤千晃さん。フェムテックを学んで新しい自分に進むことができたという伊藤さんにお話を伺いました。
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《Profile》
1987年生まれ。AAAとして活動後、ソロアーティストに。フェムテックについても発信、日本フェムテック協会認定資格も取得。Chiaki Ito Mini Album『Honey』が好評発売中。
私がフェムテックを勉強したきっかけは、出産後の身体の変化です。髪や肌、フェムゾーンまでもがパサパサに乾燥し、骨盤の開きも戻らず、ダンスが今までのようにできなくなったらどうしようと、焦りと不安でいっぱいでした。
もともとPMSの症状がありましたが、それもさらに悪化して…。PMSについては20代の頃から、自分のメンタルが弱く自己管理ができてないせいだと思い込んで、自分を責めていました。そんなとき、知り合いから教えてもらったのがフェムケアでした。PMSや産後悩んでいたことは女性なら誰でも起こる可能性があり、それらはフェムケアで改善することが可能だと気づいたんです。
フェムテックについて勉強を始めたら、自分の体もいたわれるようになり、心も穏やかになっていきました。まず私が始めたフェムケアは、生理で吸水ショーツを使い始めたこと。経血漏れの心配から解放され、生理の煩わしさが軽減しました。AAAで活動していたときに吸水ショーツがあったら、生理中も思い切りダンスができたのにと思います。ほかにも今回ご紹介したアイテムなどを上手に使って自分を癒し、心身ともに楽に過ごせるようになり、子育てをするうえでもとても役に立っています。家でもできるストレッチやマットピラティスなど骨盤底筋を動かす運動もお勧めです。
女性の身体について知ることで、「私だけがこの悩みを抱えているわけじゃない」とわかったし、いま体の中でホルモンの変化が起きていると納得ができるようになりました。生理周期がわかるアプリも使っていますが、自分の体を見つめ直し、きちんと知ることも大切。人のことをいいなあとうらやんだり、気分が落ちたりしているときに生理前だとわかると、「生理前なら仕方ないよね!」と割り切れるようになり、自分を責めることも減りました。
私のファンの若い子たちをはじめ、女性特有の悩みがあるすべての人にフェムケアについて知ってほしいという強い思いがあります。男性にも知ってもらうことで、女性が健康で笑顔で過ごせる社会になっていけば嬉しいです。私がフェムテックで解放されたように、若い世代や美ST世代の方にもフェムテックで心身の悩みを軽減できることを知っていただきたいです。
《衣装クレジット》
カーディガン¥16,940、キャミソール¥7,920、デニムパンツ¥16,940(すべてアンクレイヴ ホワイト/アンクレイヴ)ピアス¥11,660〈パズ・コレクティブ〉ネックレス¥11,000〈アルポ〉リング¥11,880〈バルブス〉(すべてZUTTOHOLIC)
2023年『美ST』10月号掲載
撮影/木村 敦 ヘア・メーク/松永奈巳 スタイリスト/中村真弓 取材/古川延江 編集/中畑有理
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