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【セックスレス AND THE CITY -女たちの告白-】不倫相手とまでレスに…同窓会不倫44歳・妻の憂鬱とは

日本では半数以上の夫婦が陥っているといわれるセックスレス。ネット上では「妻だけED」といった言葉も飛び交い、中には夫婦ともにセカンドパートナーがいるというケースも。千葉県在住の聖子さん(44歳・仮名)は、「セカンドパートナーとすらセックスレスになった」と頭を抱えており、女友達との会話でも「ミドル世代が定期的に性交渉を持つことのハードルの高さ」が話題になるそうです。

■長男の中学受験で険悪になりセックスレスに

聖子さんは、派遣社員として金融事務の仕事をしている主婦で、3人の男の子の母親。17歳、14歳、8歳の息子たちは元気に育っており、表向きは平和な日常を過ごしています。
「でも、夫と完全にセックスレスです。きっかけになったのは長男の中学受験。夫は要領がよくて通塾しなくても志望校に受かってきた人生だったので、不器用な長男の受験対策に関心を示さず私に丸投げ。そのくせ成績が悪いと機嫌が悪くなって叱りつける。私が長男の味方をすると拗ねて家を出て飲みに行く始末でした」。

聖子さんの夫の裕貴さん(50歳・仮名)は、地方の公立高校から難関国立大学に合格した「地元の秀才」。大手企業で不動産コンサルティングの業務に携わっており、ちょうど営業部長になった多忙な時期と、長男の中学受験が重なったというタイミングの悪さも影響しました。
「もともと性交渉は多いほうではありませんでしたが『4人は大変だけどできれば女の子も欲しい』という夢を諦められなかったので、30代までは義務的ですが月1くらいは性交渉がありました。でも中学受験の冷戦以降は、家庭内別居は言い過ぎですが、必要な連絡事項しか話さない状況です」。

■自分の部屋に閉じこもってしまってしまう夫

東京にも通勤しやすいベッドタウンに部屋数の多い中古住宅を買ったことが事態を悪化させ、裕貴さんと思春期の長男次男は食事と風呂の時以外は2階の自室から降りてこない状態に。
「まるで反抗期の息子が1人増えたみたいな気分です。レスうんぬん以前に『お前のそういう上から目線の嫌味な性格が昔から気になっていた。恋愛中は我慢できたけどもう限界だ』と人格否定までされています」。

裕貴さんは聖子さんが新卒で入社した銀行の先輩。短大卒の聖子さんと地方国立大学卒の裕貴さんでは学歴格差があった一方で、聖子さんの実家の方が裕福で援助も多く、夫婦の力関係が微妙なバランスの上に成り立っていたそう。山口県出身の裕貴さんは東京の私立受験事情をよく知らず、一方で中学と高校はエスカレーター式の私立に通っていた聖子さんは、中学受験事情を肌感覚で知っていました。
「実兄の出身校も東京の私立男子校ですし、ある程度は受験事情を理解していました。『中学受験なんてお金の無駄。公立進学校から国立大学がベスト』という態度の夫を説得する時に、暗に『田舎者には分からない』という態度をとったことはあったかもしれません」。
自分にも非があったかも、と思ったところで今さら謝るのも白々しくて気が進まないという聖子さん。幸い長男も次男もそれぞれの個性にあった中堅私立に入学し、バレーボール部や生物同好会などそれぞれの部活に勤しんでいるといいます。

■中学時代に振った同級生が「雰囲気イケオジ」に

「今の癒やしは、まだ8歳で甘えん坊の三男と、中学高校時代の同級生だったセカンドパートナーです」。
聖子さんは実家の母親も通っていた私立の共学伝統校出身。
「90年代当時から自主性を重んじる教育方針で、進学先も短大・専門学校から早慶上智や医学部まで幅広かったんです。なかには語学留学するので高卒、なんていう子もいましたし個性によって進路もまちまちでした」。
そんな中高の友人から「セカンド成人式」という同窓会の招待が届いたのは40歳の時。同窓会で再会したのが、中学2年生と高校卒業時に2回告白してきたという高志さん(仮名)です。

「たかっちょ、ってあだ名だったんですけど。語尾に『ちょ』ってつけられる子ってだいたい太っていますよね」。
中学高校時代の高志さんはややぽっちゃりした体型で、色白で優しい真面目な男子。
「中学時代に一度告白されて、高校卒業時に私立の歯学部に合格したので付き合ってくださいと再度告白されました。いい子なのでずっと友達でしたが、どちらも『ごめんね、好きな人がいる』と断っちゃいました」。
現在の高志さんは日に焼けて貫禄のある「雰囲気イケオジ」になっており、それでいて「聖子ちゃんは僕のマドンナだから緊張しちゃう」というかわいらしい発言も。
「実家の歯科医院を繁盛させるのみならず、学会で海外に出張することも度々、という活躍ぶりにクラッとしてしまって」。
2人はほどなくして不倫関係となったそうです。

■セカンドパートナーの妻は10歳若いが夫に無関心?

「彼の奥さんは、結婚相談所で出会ったという10歳年下の元受付嬢。写真を見たら派手な感じのかわいい子だったので、なにも同級生の私なんかと不倫をしなくても、と思ったんですが。彼曰く『妻はお金目当てだったのかな』というくらい放置されているみたいです。専業主婦なので家事はしてくれるし、ご飯は作り置きしてくれるけれど、当時3歳だった1人娘を連れてしょっちゅう実家に帰っていて。一緒に海外に行っても、自撮りをしてインスタにあげるインフルエンサー活動に夢中だったみたい」。

彼は税金対策として会員制のバーを経営しており、応接間のようなVIPルームの鍵を持っていました。交際当初は「マドンナは年をとらないって本当だね。僕には女子高生時代と変わらなく見える」とシミも白髪もある40代を絶賛してくれる彼の言葉にいちいち感動して、閉店しているバーのVIPルームで逢瀬を重ね盛り上がっていたという聖子さん。性交渉ももちろんあったそう。
「本当は、海外出張についていくとか、華やかなこともしたかったんですけど……。さすがにそこはお互い家庭があるので無理でした」。
お互いの配偶者も冷めているせいか、バレる気配はなかったもよう。
「LINEはいつも業務連絡風で見られても言い訳の余地があることしか書いてありません。不倫相手といっても幼馴染みたいなものなので変にロマンチックになりすぎず冷静に楽しめていました」。

■不倫相手に脳梗塞が見つかってから「茶飲み友達」に進化

しかしそんな関係も、不倫相手の高志さんに小さな脳梗塞が見つかった1年前から変わってきたそう。コロナに感染した後に体調を崩した彼は人間ドックを受け、初期の脳梗塞が複数発見されました。
「彼はもともと大酒飲み。幸い早期発見することができてすぐ仕事にも復帰できましたが、あまり反省していないようで相変わらずお酒は飲んでいます」。
しかし入院をきっかけに高志さんとのセックスはなくなったそう。
「彼が退院して最初のデートで1回だけトライしてみたんですが、彼の体調がよくないせいかうまくいかなくて。その後は誘ってもくれなくて、こっちとしてもあまりグイグイ誘う気になれないんです。誘ってうまくいかないと今度はプライドを傷つけたりプレッシャーになるかなって」。

セックスレスになった後も高志さんと聖子さんは月に1回は会って、2人きりで飲んだりおしゃべりをしています。
「酒飲み友達というか、私はお酒をあまり飲まないのでまさに“茶飲み友達”です。私が見る限りでは他所に彼女がいる気配もないですし…」。

■夫が不倫をしても見てみぬふりをしようと思う

恋愛感情は3〜4年で終わるとはよく言われることですが、ドキドキは薄くなったものの、2人は今でも時折「かわいい」「好き」などの言葉を交わしているそう。高志さん曰く聖子さんと会うと「男としてのプライドが満たされる」とのこと。
「前回会った時に『昔のマドンナに優しくしてもらって、実は地味な作業が多い仕事の話をキラキラした目で聞いてもらうと本当に幸せな気持ちになる』と言われました」
それは聖子さんも同じことで、息子含む男4人の「家政婦のおばちゃん」と化している自宅を出て、「マドンナ」と言ってもらえることで、セックスはなくとも気持ちは満たされるそう。

「ただ『不倫相手ともセックスレス』というのはけっこうパワーワードみたいで、女子会で親友2人に話したら『不倫相手ともレスなのか中年は。やめて、夢がなくなる』『不倫の概念が分からなくなる』と微妙な顔をされました」。
聖子さんは最近、彼女ができたらしい生意気な長男や、会話は少ないながら好物を作ると少し嬉しそうな夫にも「プライドを満たしてくれる存在があるといいな」と思っているそう。
「さすがに『夫に不倫をしてほしい』とまでは公言しませんけど。夫ももはや反抗期の息子みたいなものなので不倫の気配を感じても見て見ぬふりをするつもりです。『田舎者扱い』してしまった責任も感じていますし、セフレでもキャバクラのお姉さんでも尊敬してくれる後輩でもなんでも作って、毎日機嫌よくいてほしいです。心身を壊されるのが一番困りますからね」。

※本記事では、プライバシーに配慮して取材内容に脚色を加えています。

取材・文/星子 編集/根橋明日美 イメージ写真/PIXTA

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