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【自分で白髪染め】美プロが教える「絶対失敗しない」ヒントで色ムラ、染め残しも簡単に解決できます

ステイホームが長期化すると困るのは伸びてきた白髪のケア。大人はヘアカットに行けないことより白髪が目立つ方が気になりますよね。そんなときに頼りになるのがホームカラー。実は今のカラー剤は高品質で髪や頭皮にも優しいんです。サロンとの一番の違いは薬剤ではなく染めるときのテクニック。ムラや白髪が染まらないなどの悩みはちょっとしたコツで解決できるんです。賢くホームカラーを取り入れて、おこもり時期もキレイに乗り切りましょう。

教えてくれたのは?

鈴木大地さん 毛髪診断士
美容師・ヘアケアメーカーでのインストラクターを経てエブリカラーデイズ合同会社代表に。ヘアカラーに造詣が深く、様々なメディアでわかりやすく実行しやすいヘアケアのコツを紹介している。

ホームからの正しい使い方をおさらい

  1. 生え際、耳にワセリンやバームを塗って色移りを予防
  2. 浴室の壁につくと取れにくいので、壁や床を濡らしておく
  3. 時間が経つと染まる効果が弱くなるので素早く塗り広げる
  4. 白髪の気になる顔まわりや分け目を中心に上から下へ塗っていく
  5. 説明書をよく読んで放置時間を厳守
  6. 洗い流す前の頭に少量のお湯をかけ、カラー剤がクリーム状になるまで揉み込む
  7. よく洗い流してカラーケア対応シャンプーを
  8. 頭皮エッセンスやトリートメントでしっかり保湿

1剤と2剤を混ぜて使用する酸化染毛剤は、一度カラーをしたら3週間は間隔をあけるのが髪と頭皮を傷めずカラーを楽しむコツ。染め残してもすぐにはやり直しができず、薬剤の反応時間が限られているので事前に準備はきちんとしておき、スピーディに行うのが大切です。塗る順番は一番白髪の気になる部分から。根元から厚めに乗せて全体に塗布したら、気になる部分に重ね塗りをしましょう。もし塗り残しが出てしまったら、ダメージを伴わないヘアカラートリートメントなどのHC染料でケアをしましょう。

ホームカラーでもサロン級の仕上がり! 

自宅で白髪染めのコツって?

POINT ①

混ぜたらすぐに塗る

1剤と2剤を混ぜて使用するタイプのカラー剤は混ぜた瞬間に毛を染める反応が一番強
くなるます。混ぜたらすぐに髪にのせていきましょう。一般的に30分から40分で反応はストップします。一番先に置いた部位が一番濃く染まるので一番白髪の気になる部分からのせていくのがおすすめ。

POINT ②

根元のリタッチにはクリーム、広い範囲を染めるには泡タイプ

クリームは狭い部分を狙いやすく染まりがよく、重ねるのも容易なためリタッチに適しています。泡は広がりやすく後頭部など見えない部位にも塗りやすい利点が。髪に負担がかかりにくい一方、クリームタイプに比べ染まりがやや浅い商品もあるので、広範囲をケアしたいときにおすすめです。

植物由来の原料で環境と人体に配慮したプロユース。パラフェニレンジアミン・アンモニアフリー。どの色も赤みを抑えてあり、グレイカラーの中にも透明感があり、おしゃれ。ナンバースリーヒュウ1剤 80g ¥525、2剤 600ml [医薬部外品]〈オープン価格、サロン専売品〉(ナンバースリー)

気になる根元や顔まわりなどピンポイントを狙いやすい適度な固さのクリーム状の薬剤。付属のハケもつかいやすく初めての人にも優しい。余った薬剤は次回も使用できます。サイオス ヘアカラークリーム 50g+50g[医薬部外品]〈オープン価格〉(ヘンケルジャパン)

揉み込むだけでしっかり染まり、とにかく簡単。固めの泡でたれにくく扱いやすい。容器を垂直にたててゆっくりポンピングすると上手な泡が作れます。ブローネ 泡カラー 1液40ml、2液60ml、リペアトリートメント 8g [医薬部外品]〈お分価格〉 (花王)

POINT ③

染める前は24時間シャンプーをせずに頭皮を保護

サロンでは頭皮の保護材を塗布してくれたり、ギリギリ頭皮につかないようにカラーを塗るゼロテクなどで頭皮の保護をしたうえで根元まできれいに染めてくれますが、セルフでは難しいテクニックです。シャンプーの間隔を24時間ほどあけることで自分の皮脂で頭皮を保護し、ダメージを最小限にすることができます。

POINT ④

薬剤は思っているより多めに&根元から

ムラなく根元まで染めるためにはすべての髪が薬剤に浸っている状態にすることが大事。白髪はごわついていたり、うねりが強かったりするので薬液の量が少ないと飛び跳ねてしまいやすく、白髪の染残しにつながります。一度染めたらダメージを防ぐため3週間は間隔をあけたほうがいいため、一度できちんと染まるように根元までしっかり薬剤をのせましょう。

POINT ⑤

市販のカラー剤はブラウンの色素が多く、髪色が暗くなりやすいので明るめを選ぶ

市販のカラーは一般的に濃い色が多いため、明るめの色を選ぶのがおすすめ。「明るめ」と記載があるものでもサロンではかなり暗めの8レベルのことが多く、思ったより暗めに仕上がります。

POINT ⑥

生え際と分け目にはキッチンペーパーラップを

白髪は普通の毛と比べて硬くクセがあることも多いので、浮いてしまって上手く染まらないことも。薬剤をのせたら3×10㎝ほどにカットしたキッチンペーパーを生え際、分け目の両側など浮きが気になる部位に張り付け、落し蓋のように薬剤から飛び出る毛を防ぎます。その後、髪全体にラップを巻いてさらに圧を加えて、白髪の染め残しを徹底的に防止。

キッチンペーパーでパックをすると液だれの防止にもなり、あるとないのでは格段にやりやすさに違いが。肌に付くと落ちにくいので事前にバーム仕込みはマスト。

POINT ⑦

ホームカラーを究めるならカラー処理剤をプラス

サロンとの一番の違いは実はダメージを防ぐカラー後の処理。髪や頭皮に残留したアルカリ成分や過酸化水素などが頭皮の髪を作る細胞を攻撃し、白髪染めで白髪が増える原因にも。処理剤にはカラーの発色を助ける作用もあり、ムラ染めも防げます。トリートメントなどのケアよりも、実は除去のほうが違いが出るステップです。

カラー剤を流した後、頭皮と髪によく馴染ませてそのままシャンプーを。デコルテや背中などにも使用するとダメージが防げます。カラー後、毎日使用することで退色も防げる。ZEROカラーケアフォーム 130ml ¥2,980 (エブリカラーデイズ)

カラーとカラーの間はカラートリートメントで色をキープして!

ナチュラルな染まりで髪や頭皮にダメージを与えず繰り返し使用が可能。青味を抑えて次回のサロンカラーに影響しない。乾いた髪にも濡れた髪にも使用可能です。レセ カラートリートメント 245g ¥2,600〈編集部調べ、サロン専売品〉(ホーユー)

7つのコツを守ってライター佐藤も染めてみました!

今まで上手く染まらなかった生え際の剛毛白髪もキレイに染まった

以前に自己流で染めたときにはなぜか白髪だけが染まらなくてがっかりしましたが、パックとラップを駆使したら剛毛の浮き白髪も一度でキレイに染まって大満足の仕上がりに。ひと手間でこんなに違うとは驚きです。気を付けてもあちこち飛び散るので浴室でのケアがおすすめです。

取材/佐藤理保子 編集/長谷川 智

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