HEALTH
的確な言葉がすぐに出てこない、寝ても疲れが取れない、判断力が鈍って仕事の効率が悪くなった……。年齢のせいにしていたそれらは、実は脳疲労が原因かも!?その原因を、脳神経外科医に解説してもらいました。
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筋肉疲労はないのに体が疲れている、よく寝たのに朝起きた時に疲れが取れていない、などと自覚する状態が脳疲労の症状。脳が大量の情報を処理しきれずに正常に働いていない状態で、脳疲労が持続すると自律神経が乱れて体に影響が出ることも。物忘れ、判断力の低下、不安やイライラなどが具体的な症状です。
脳疲労は主にメンタルに起因する症状で、精神的なストレスが原因である場合がほとんどです。現代人のストレスの多くは、PCやスマホを通じた情報収集が問題の場合も多い。情報処理がうまくいかずに物事を考えすぎてしまう負のスパイラルに。またストレスにより起こる不眠などの睡眠障害は、脳の回復を遅らせて脳疲労をいっそう進行させてしまいます。
「○○ちゃんのママっていつも時間に遅れがちだよね。しかも…」
「××さんと☆☆さんって昔同じ部署にいて付き合っていたんだって…」
「内緒なんだけど、先日某デパートの地下で偶然に…」
聞く気がなくても耳に入ってくるのが噂話やゴシップ。さらにSNSなどを通じて人の動向を知ってしまうことで心が揺さぶられることもしばしば。無意識に人と自分を比較してしまう癖がつくと、誰かをうらやましいと感じたり、妬み、嫉みの感情を持ったり、心が常に不安定になります。他人に左右されたり影響を受けて生きることは大きなストレスに。
脳疲労の原因、ストレスから離れ自分の心地よさを追求する生き方に
脳疲労は病気ではないのでそのままにしていても問題ないのですが、脳が疲労した状態が続くことで日常生活に影響が出たり、QOLが低下するので解消したい問題でもあります。そのためにはストレスマネージメントが不可欠。いろいろな問題を抱えてがんじがらめになりがちな40代から50代は一度、自分自身を見つめ直してみましょう。心地よいストレスは必要ですが、過度なストレスは弊害になるのでその原因となる人や環境からは離れてみることも大切です。真面目な人ほどあらゆる場面でストレスに対峙しようと頑張るけれど、時には「逃げるが勝ち!」と考えて。人生は勝ち負けではないので、自分の人生を人と比較することはやめること。風に揺れても決して折れない柳のようにしなやかな心を持って、すべてを自分軸で考えるようにすることが肝心です。
教えてくれたのは……菅原脳神経外科クリニック 院長 菅原道仁先生
杏林大学医学部卒業。緊急の脳疾患を専門とした勤務医を経て、’15年救急から在宅まで一貫した医療システムの構築を目指しクリニックを開業。頭痛や物忘れ、脳の病気予防まで幅広く診療を行う。
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2024年『美ST』12月号掲載
撮影/中林 香 イラスト/ヤマサキ ミノリ フードスタイリスト/植田有香子 取材/森島千鶴子、 金沢由紀子
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2024年12月16日(月)23:59まで
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