【八木勇征さん】鍛え抜かれた肉体美でも「筋トレ以上に大事なこと」とは？

応募総数約3万人のオーディションで頂点に立ち、夢を掴んだ日から早7年、ボーカリストとして、俳優として、目覚ましいほどの飛躍を遂げている八木勇征さん。表現者として輝きを増す裏側には、自身を俯瞰し努力を重ねる行動力と、「大変なことでもツラいと思わない」ポジティブなマインドの両輪の存在が。今、人々を魅了してやまない、新たな引出しを増やし続ける姿を見せていただきました。

昨年、人生初レベルの酷い肌荒れに襲われ、完治するまで半年かかりました。皮膚科に行っても改善されず、本当にストレスで。26歳はホルモンバランスが崩れる年齢らしく、結局ふとしたタイミングで急に治りました。その経験からスキンケアの大切さに気づき、ちゃんとケアをするように。

一方で、年末からトレーニングをはじめ、3週間で7㎏増量しました。早ければ5時、遅くてもほぼ毎日家を6時半前後に出発し、1～1.5時間ジムでセルフトレーニングをしています。しばらく忙しすぎてジムに行くのは半年ぶり。体は変わってないつもりが、いざ3週間がっちりやると疲れが抜けるのも早いし、心身ともに元気。体感が全然違います。細かく筋トレするより、大きな筋肉を使うスクワットや腹筋を正しくやって、トレッドミルで走り、実践的な筋肉を目指しています。実はスクワットは腹圧をめちゃくちゃかけるので、良い筋肉がついて、しかも全身を鍛えられます。

でも筋トレ以上に大事にしているのは体の柔らかさ。イコール可動域が広いということで、広ければ広いほど効率よく筋肉にアプローチするので、ストレッチに時間をかけます。体もですが首周りからデコルテにかけては特に重要。僕ね、鎖骨に水が溜まるんです。コリがない証拠で美容健康に繫がります。同時に食生活は炭水化物とたんぱく質を多く摂ることを意識。以前は一日一食の日もあって、一食で一気に食べていました。でも栄養を効率的に吸収するには、食べるタイミングを1.5～2時間空けると余分なものと認識されず、体に貯まるとか。運動・食事・日常の動きが連動していると、うまく消化し、体内が循環しているのを感じます。よく眠れるようになりましたし、体調も元気で好調。1年間、健康で過ごせる自信もつきました。

「メンバー同士で美容情報を交換して、いいと聞けば必ずトライします。シートパックはひんやり派。生ぬるいパックが肌にくっつくのに抵抗があって、冷蔵庫で冷やしてから使います」。

2025年『美ST』4月号掲載
撮影／Junghyun Kim（TRON）　ヘア・メイク／福田 翠（Luana）　スタイリスト／中瀬拓外　取材／安田真里