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食べて気分は海外旅行♡都内【本格中華料理】の注目2店

Go toトラベルが始まってもまだまだ見通しがたたない海外旅行。こんな時こそ都内でいただける本格中華で旅行気分を味わいませんか?伝統料理からオリジナリティ溢れるメニューも話題のレストランをピックアップしました。

中国・広東省原産の特別な鶏で作る極上の揚げ鶏

パリパリ、サクサクの薄い皮と、ジューシーで香りのいい肉のコントラストがたまらない。塩や五香粉などで下味をつけてあるので、何もつけなくても十分においしく味わい深い。

ここ数年、東京では個性的な中国料理の出店ラッシュが続いている。ディープな郷土料理から、本場さながらの味、アジアの食文化を広くカバーしたフュージョンなど、次から次へと登場する未知なる味にファンは狂喜乱舞。「あそこは、もう行った?」と、情報交換に忙しい一年だった。錦糸町の「サウスラボ 南方」は、香港通として知られ、現地と独自のルートを持つ写真家の菊池和男さんがプロデュース。厨房では、アイランド シャングリ・ラ 香港」や「福臨門酒家」など、一流の店で腕を磨いた名うての料理人、チャム・チイコウ=通称・トミーさんが、にこやかに腕をふるう。メニューには、リアルな香港の味(広東料理と潮州料理)に加え、タイやベトナムなど、中国料理が伝わった南方の料理もラインナップ。食文化が伝播し、現地の環境に合わせて変化していく面白さが、文字どおり〝味わえる〞というわけだ。初めて行くなら、必ず食べてほしいのが、名物の「クリスピー・チキン」。使う鶏は、広東省原産の龍崗鶏(ロンコンガイ)といい、背中からお尻にかけてしっかりと脂がのっている。これをさっと茹でてから、水あめ、赤酢をぬって吊るし、乾燥させること約5時間。この工程で余分な水分が抜け、熱 い油を何度もかけながら全体をじっくり揚げていくことで、皮はつやつや・パリパリになる。脂の多い鶏だが、しつこさはなく、なんとも香り豊か。身は繊維が細かくジューシーで、これまた絶品だ。半羽でもオーダーできるが、丸1羽で揚げるほうが断然おいしいので、ほかの料理もあれこれ食べたいなら、4人以上でぜひ。

パリパリ、サクサクの薄い皮と、ジューシーで香りのいい肉のコントラストがたまらない。塩や五香粉などで下味をつけてあるので、何もつけなくても十分においしく味わい深い。クリスピー・チキン 1羽 ¥9,500(半羽 ¥4,800)※要予約

サウスラボ 南方
東京都墨田区錦糸3-7-3 オフィスナカジマビル1F ☎03-6658-5299 営業時間18:00~22:00、土12:00~22:00、日12:00~21:00(すべてL.O.)月曜定休、年末年始休業

多彩なアプローチから生まれる中国とスペインのうまいもの

有楽町のビジネス街にある「テクストゥーラ」は、「東京チャイニーズ 一凛」「イチリンハナレ」という2軒の中国料理店を手掛ける、齋藤宏文さんの新店。中国・スペイン料理の経験豊かな料理人が互いに刺激し合いながら、この店ならではの中国料理とスペイン料理を作り出す。よだれ鶏の後にアヒージョ、お次は麻婆豆腐、といった具合に、交互に楽しむのもアリだ。ダイニングは、アラカルト中心のカジュアルダイニングエリアと、コース主体のレストランエリアに分かれており、使い勝手も抜群。スペインで訪れたレストランから着想を得たという心地いい喧騒と活気が、食事は大いに楽しむべし!と教えてくれる。

イベリコ・プランチャには、カタルーニャのロメスコソースとバルサミコを添えて。汁なし鍋の「干鍋」は、四川省成都の名物。上から イベリコ・プランチャ ¥2,200、干鍋 ¥1,800

テクストゥーラ
東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル1F ☎03-6259-1144 営業時間 月~金ランチ11:00~13:30 カフェ14:00~17:00(ともにL.O.)ディナー17:00~23:00、土日祝11:00~23:00 休業日は施設に準ずる

2020年『美ST』2月号掲載
撮影/田村浩章 取材/伊藤由起 編集/伊達敦子
※各店のデータは取材時のものです。

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