HEALTH
薬膳とは、中国の伝統医学をベースに作られる、体に有益な料理のこと。特別な素材ではなく身近な素材を使いあらゆる食文化の家庭で実践可能です。朝食にぴったりの薬膳粥、薬膳スープも、手軽においしく楽しめます。
見た目はポタージュのようですが、食べてみると確かにお粥。
黒ごまや炒りはと麦、クコの実などの「美」に効くトッピングを加えて食べるのもおすすめです。
雑穀ミックス・・・大さじ5
市販の茹で小豆(無糖)・・・約300g
塩・・・適量
クコの実、黒すりごま、炒りはと麦など・・・各適宜
1 雑穀ミックスは表示により必要ならば洗っておく。鍋に湯700㎖を沸かし、塩と雑穀を入れて蓋をし、中弱火で約15~20分、火が通るまで煮る。
2 ミキサーに1 と茹で小豆を入れ、滑らかになるまで攪拌。鍋に戻して温め、塩適量で調味する。器に盛り、好みのものをトッピングする。
ほんのり甘いかぶのポタージュと、プチプチ、モチモチの食感が楽しいもち麦を合わせてリゾット風に。前夜の食べすぎなどでお腹が重く感じる朝におすすめです。
もち麦・・・100g
玉ねぎ・・・1/2個(薄切り)
かぶ・・・大3個(薄切り)
オリーブ油・・・小さじ2
野菜ブイヨン・・・約300㎖
塩・こしょう・・・各適量
A:フライドガーリック、ベビーリーフ・・・各適宜
1 鍋にたっぷりの湯を沸かし、もち麦、塩小さじ1/4(分量外)を入れ、中弱火で15~20分、芯がなくなるまで茹でる。ザルに上げて流水でぬめりをサッと洗い流し、水けを切る。
2 フライパンにオリーブ油を熱し、玉ねぎをしんなりするまで炒め、かぶを加えて塩少々をふる。全体を混ぜ、蓋をして、かぶが軟らかくなるまで約8分蒸し煮にする。
3 ミキサーに2 と野菜ブイヨンの半量を入れ、滑らかになるまで攪拌する。
4 フライパンに1 と3 、残りの野菜ブイヨンを入れ、中火で混ぜながら温め、塩・こしょう各適量で調味する。器に盛り、好みでAを添える。
市販の黒ごまペーストに上新粉を加えて作る、簡単なお汁粉。
朝は甘いものが欲しくなるという人も、ぜひお試しを。
黒ごまペースト(加糖)・・・200g
上新粉・・・大さじ1
水・・・350㎖
塩・・・少々
くるみ、スライスアーモンド・・・各適宜
1 鍋に上新粉を入れ、分量の水を少しずつ加え、ダマにならないようによく混ぜ、中強火にかける。
2 煮立ったら黒ごまぺーストを加え、滑らかになるように混ぜ、ひと煮立ちしたら塩を加え、火を止める。
3 器に盛り、好みでくるみやアーモンドをトッピングする。
私たちの体は、成長期はだいたい横一線ですが、老化は人それぞれ。40代で老け込む人、閉経後もなお若々しい人もいますが、それは持って生まれた生命力に加え、自分の体をどれだけコントロールできるかで決まります。そこで役立つのが薬膳。基準はあくまでも自分の体で、そのバランスをとるために食材の力を借りるという考え方です。体調、体質は人それぞれですが、ほとんどの女性に当てはまるのが、「血(けつ)」=全身に栄養を送り潤す力が低下しやすいということ。気力や集中力の低下、情緒不安定の原因にもなるので、常に血を養う食事を意識することが大切です。
今回ご紹介する朝食もすべて「血」を養う力がありますが、さまざまな目的に合わせて、食材を組み合わせました。私のおすすめは、気になる症状に合わせたお粥やスープをいくつか作り置きしておき、その日の体調に合わせて、選んで食べること。朝は温めるだけですから、時間がなくても続けられます。今回のメニューは、冷蔵庫で3~5日保存可能。ぜひトライしてみてください。
教えてくれたのは……薬膳料理研究家 新開ミヤ子さん
国立北京中医薬大学に学び、国際中医師、国際中医薬膳師の資格を取得。薬膳料理教室「薬膳Salon」を主宰。薬日本堂漢方スクールで漢方講座の講師としても活躍中。著書に『漢方毒出しスープ』(河出書房新社)など。
2018年『美ST』1月号掲載
撮影/原 務 スタイリング/中山暢子 取材/伊藤由起、菊井香純 撮影協力/UTUWA
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2024年12月16日(月)23:59まで
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