HEALTH
毎日の食卓に並ぶ、体を気遣ったいつもの食事。その身近なメニューが、食べ合わせによって残念なものになってしまうこともあるんです。せっかくなら相性がよい食材で効率よく栄養を摂りたいところ。驚きの食べ合わせの落とし穴を知って、美味しく体にいい食事を取りましょう!
私たちの体は、毎日いただく食べ物で作られています。大切なのは、いろいろな食材をバランスよくいただくこと。ただ、最近は同じ物を食べ続ける傾向がよく見られます。食材には相性があり、1度なら問題ありませんが、何度も繰り返し同じ物を摂ることで体に影響が出る場合も。本来、食べ物は体の中で分解され、栄養素として運ばれますが、「好きだから」と相性のよくない組合わせを多量に摂取すると、体内の機能に支障をきたす可能性が高くなるのです。神経質になることはありませんが、少しの知識で栄養の吸収が効率よくなります。ぜひ知っておいてください。
お話を伺ったのは……
管理栄養士 麻生れいみ先生
病院の臨床研究においての栄養療法を監修し、医薬に頼りすぎない新しい治療法をサポート。ダイエット指導にも定評がある。著書『1週間だけ本気出して、スルッと20キロ減! 麻生れいみ式ロカボダイエット』(ワニブックス)
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ベーコンの発色剤である亜硝酸塩とほうれん草の硝酸は、体内で結合すると発がん性物質であるニトロソアミンを生成してしまいます。
ニトロソアミンは、ビタミンCを補うことで抑制できます。ほうれん草とベーコンのソテーにはレモンをたっぷり搾りましょう。
サラダの定番の組合わせですが、きゅうりに含まれる酵素・アスコルビナーゼが、トマトに多く含まれるビタミンCを壊してしまいます。
アスコルビナーゼは酢と熱に弱い性質を持っています。酢の入ったドレッシングやマヨネーズをかけて食べれば問題ナシ!
魚を加熱するとジメチルアミンというたんぱく質が発生。市販の漬け物に含まれる亜硝酸塩と合わさると発がん性物質が生じる可能性も。
この組合わせで生じる、発がん性物質・ニトロソアミンはビタミンCで発生を抑制できます。たっぷりレモンを搾ればOK。
ネギに含まれる硫化アリルとリンが、わかめに含まれるカルシウムの吸収を抑制します。リンは多量摂取すると骨密度にも影響が。加工食品にも多く含まれているので気をつけて。
わかめは豆腐と好相性。植物性たんぱく質やビタミン、ミネラル、血管をキレイにするサポニンを含んだ豆腐は取りすぎるとヨードを排出。しかし、わかめの豊富なヨードでカバーできます。
納豆に含まれるビオチンは、アレルギーを引き起こすヒスタミンを排出して皮膚炎を改善。しかし生卵の白身に含まれるアビジンがビオチンの吸収を阻害してしまいます。
納豆はあさつきとセットにするのが正解!あさつきに含まれるアリシンが、納豆に豊富なビタミンB1の吸収と活性化を促します。
撮影/中林 香 ヘア・メーク/田屋佳也(Harris) 取材/半田典子
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2024年12月16日(月)23:59まで
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