HEALTH
「歯が少し痛い気がするけれど、まだ我慢できるから……」。そんなふうに先延ばしにしていませんか? その「ちょっとした違和感」、40代以降に急増する“おとなのむし歯”のサインかもしれません。子どもの頃に経験したむし歯とは違い、気づきにくく、進行しやすいのが“おとなのむし歯”の怖いところ。手遅れになって歯を失ってしまうことも……。おとなのむし歯を招く3つの落とし穴と、今すぐ始められるセルフケアや漢方薬による体の内側からのケアをご紹介します。
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【目次】
年齢を重ね、歯茎が少しずつ下がる変化を感じてはいませんか?
これはごく自然な老化現象のひとつです。しかし、そのまま放っておくとトラブルを引き起こしてしまうことも。
歯茎が下がると、本来は歯茎に隠れている「歯の根元」の部分が露出してきます。この根元の部分には、歯の表面を守っている硬いエナメル質がありません。そのため象牙質というやわらかくてデリケートな層が顔を出すようになります。
この象牙質は傷つきやすく、酸に弱いため、口の中のむし歯菌にとってはまさに格好の“侵入口”。
そこにプラーク(歯垢)が溜まったり、糖分の多い食事が続いたりすると、むし歯が一気に進行してしまうのです。
このように、歯の根元にできるむし歯のことを「根面う蝕」といいます。通常のむし歯よりも気づきにくく、知らないうちに深く進行して神経にまで達していた、ということも珍しくありません。
「昔、むし歯治療をしてもう治ったはずだから安心!」と考えていたとしたら、それは間違い。
一度むし歯になって治療を受けた歯でも、時間が経つと再びむし歯になることがあるのです。特に詰め物や被せ物(クラウン)の下に再発するむし歯のことを、「二次う蝕(再発むし歯)」と呼びます。
詰め物と歯のあいだには、わずかなすき間ができることがあります。最初は気づかないほど小さなものでも、長年の使用や噛む力、食べ物・飲み物などの影響で少しずつすき間が広がったり、詰め物が劣化してきたりします。すると、そのすき間から細菌が入り込み、内部で静かにむし歯が進行してしまうのです。
この“二次う蝕”が厄介なのは、見た目ではほとんどわからないこと。痛みが出たときには、すでに神経までむし歯が達していたというケースも少なくありません。
ですから詰め物がある歯ほど、“メンテナンスが命”と心得ましょう。自分では見えない詰め物の内部は、歯科医院での定期的なレントゲン検査でしか確認できません。二次う蝕を進行させないためには、自覚症状が出る前に定期的に歯科医院でチェックすることが大切です。きちんとケアすれば、再発を防ぎ、長く健康な歯を保つことができます。
仕事の合間にチョコをひとかけ、家事の合間に甘いカフェラテ……。そんな“癒しのひととき”が、忙しい毎日には欠かせないという人もいるかもしれません。しかし、むし歯予防のためには注意が必要です。
むし歯菌は、糖分をエサにして酸を作り出します。その酸が歯の表面(エナメル質)を溶かし始めることでむし歯が発生するのです。
私たちの体には「再石灰化」という自然な修復機能があり、時間が経てば唾液が酸を中和して、歯を元の状態に戻してくれます。
しかし、間食や甘い飲み物を飲む回数が増えると、口の中が酸性になっている時間が長くなり、歯が修復するヒマがなくなってしまいます。結果として、歯の表面が溶け続け、むし歯が進行しやすくなるのです。
むし歯は「できてから」では、歯科医院で治療するしかありません。 違和感を感じたらすぐに受診をしましょう。
また、おとなのむし歯の予防のためには、下記のように“日々のケア”と“ホルモンバランスへの配慮”を心がけましょう。
むし歯を予防するには、日々のケアを見直して口の中を清潔に保つことが欠かせません。歯ブラシでの歯磨きに加えて、フロスや歯間ブラシを取り入れて“歯と歯の間”を清潔にすることを意識しましょう。電動歯ブラシも効率よく歯垢を除去できるためおすすめです。
歯ブラシで磨く際には、力を込めるのではなく、優しく小刻みに動かして磨きましょう。
フッ素には歯の再石灰化を促進したり、酸に対する抵抗力を高めたりする効果があります。定期的に歯科でフッ素塗布を受けることで、歯を強くすることにつながります。毎日の歯磨きでフッ素入り歯磨き粉を使うのも効果的です。
唾液の分泌を促す食生活も、むし歯予防に役立ちます。前述のとおり、口内の酸を中和し、歯を修復する再石灰化を進めてくれる唾液は、むし歯予防の最強のサポーターだからです。
よく噛むことで唾液の分泌は増えます。根菜類やイカ・タコなどの噛み応えのある食材を取り入れると自然と噛む回数を増やせます。
飲食の時間を決め、歯を休ませる「お口の休憩時間」をつくりましょう。間食や甘い物を頻繁にとっていると、再石灰化をするヒマがありません。
つまり、飲食の「量」よりも「頻度(回数)」がむし歯予防のポイント!
ダラダラ食べを避け、1日3食+間食1回程度に決めたり、夜遅い間食は控えたりして、歯の回復時間を確保しましょう。
むし歯や象牙質が露出することによる知覚過敏症のような歯の痛みには、鎮痛効果が期待できる「立効散(りっこうさん)」がおすすめです。進行したむし歯や歯肉の腫れなどには歯周炎の排膿が期待できる「排膿散乃湯(はいのうさんきゅうとう)」を選びましょう。
漢方薬は、植物や鉱物など自然由来の生薬を含んでいて、一般的に西洋薬よりも副作用のリスクが低いといわれています。また、毎日飲むだけで済むので、気軽に試せるのもおすすめです。
漢方薬は体質との相性もとても重要です。体質に合わない漢方薬を使い続けても、本来期待する効果は得られないどころか、副作用を引き起こす場合もあります。漢方薬を使用する際は、漢方に精通した医師や薬剤師などにご自身に適した漢方薬を提案してもらいましょう。
教えてくれたのは…あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子さん
編集/根橋明日美
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