HEALTH
朝起きた時から疲れている、せっかくの休日もだるさが取れないなど、不調が慢性化しがちな40代50代。今回はそんな大人世代の疲れとストレスの原因に迫ります。この“ぐったり感”、いったいどこから来るの…?ドクターにお話を伺いました。
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「美ST読者は更年期真っ最中の世代。エストロゲンの低下により自律神経に負担がかかり、疲れやすくなってしまうのです。さらに体の不調に加えて、親の介護や子供の受験等が重なってくる時期でもあります。今の時代は結婚・出産後も働く女性が増えていますが、家庭の問題は女性が担うことが多いのも美ST世代の疲れとストレスの要因に。体の不調と生活背景の問題のダブルパンチで、疲れやストレスを感じないほうがおかしい状況と言えます。」(工藤先生)
「活性酸素とは筋肉や細胞の働きを低下させて疲労感を生み出す物質。過度な運動、紫外線、大気汚染、タバコ等が原因で発生します。これらの要因を遠ざけるのはもちろん、すでに発生してしまった活性酸素を除去することも大切。そのためには神経の安定や睡眠に深く関わっている神経物質・セロトニンを増やすことを意識しましょう。セロトニンを増やすには朝食で良質なタンパク質を摂り、日光を浴びるのが最善かつ簡単な方法です。」(工藤先生)
「気分の上がり下がりに振り回されず、常にニュートラルな状態でいることを意識すると自然と疲れにくくなります。今の時代は情報過多なので、脳も体も強いストレスにさらされているもの。ストレスを感じたらガムを嚙む、野菜の千切りをするなどの単純作業を。頭を占領していたネガティブ思考を、弾き飛ばすことができるはず。「ま、いっか」という考えを根っこに持ち、頭を悩ませるトラブルから離れてリラックスしてみるのもいいでしょう。」(工藤先生)
お話を伺ったのは……
工藤孝文先生 内科医・統合医療医・漢方医
福岡でクリニックを開業し、生活習慣病やダイエット治療など地域医療を行う。著書は100冊を超え、メディアでも情報を発信。
2024年『美ST』6月号掲載
撮影/木村 敦(Ajoite) イラスト/二階堂ちはる 取材/森島千鶴子、よしだなお 編集/中畑有理
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