【ルイ・ヴィトン】オブジェのようなボトルが目を惹く新作フレグランスに注目！

ルイ・ヴィトンのフレグランス「レ･ゼクストレ コレクション」の7番目に加わったのは、新作フレグランス「ファンタスマゴリー」。バニラの太陽のような輝きのすべてをフレグランスボトルの中に凝縮させた、柔らかで究極に洗練された香りを体感して。

「ファンタスマゴリー」は、動きと光が共生する18世紀の夢想的なイルミネーションショーの幻影の世界から着想を得ています。光は源であると同時に変革のきっかけにもなるという考えは、マスター・パフューマー ジャック・キャヴァリエ・ベルトリュードが大切にしているもの。そこから誕生したのが、バニラの太陽のような輝きのすべてをフレグランスボトルの中に凝縮させた「ファンタスマゴリー」です。パプアニューギニア産のタヒチ種バニラを使用することで、ほのかなアニスと優しいフローラルノート、レザーのような香りが解き放たれます。光を宿した特別なバニラが、シルクのように優しく肌を包み込みます。二酸化炭素抽出を行う前に、バニラのさや全体から採取した成分を低温冷凍することで、限りなくピュアな香りを実現。最後に残るのは、バニラのさやの天然のエッセンスを素肌の上に直接塗るような感覚です。

この輝き溢れる力に質感を添えるのは、イタリア産アーモンド。パウダリーな甘さの奥から、アマレットのクリーミーさが漂い、その香りが高揚感を与えると同時にバニラの深みが加わることで、共鳴のシンフォニーを奏でます。ジャック・キャヴァリエ・ベルトリュードのお気に入りでもある、二酸化炭素抽出したジンジャーの目も覚めるようなフレッシュさは、コントラストの効いたアンサンブル。ほとばしるシトラスの香りは、驚きのビブラートをコンポジションに響かせ、燃えるというよりもくすぶるようなスパイスに。

建築家フランク・ゲーリー自身にとって、彫刻における新しいテリトリーに踏み出すこととなる、フレグランスボトル
その根底には、彫刻に軽やかさを与えたいという強い衝動があり、つまり相反する要素を意図的に組み合わせています。その結果として、この先見性のある建築家はボトルの曲線を新たな形に変え、エッジに丸みをもたらし、輝きを捉えると共に、風に吹かれる花を彷彿させるキャップを作り上げました。マーク・ニューソンがデザインしたアイコニックな薬瓶のようなボトルには、流麗な動きが加わり、リモデルされたガラスが、明るく柔らかでモダンなイエローのフレグランスを際立たせ、光を捉えることで、ほのかなグリーンのきらめきが放たれます。仕上げを飾る、ひらひら舞うシルバーの花びらに姿を変えるキャップは、消えてなくなるフレグランスの本質を表現しています。

本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代＆50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。

編集／上條典子