MAKE UP
退団後もさまざまなフィールドで活躍し、輝き続ける宝塚OG。その美しさの秘密を、宝塚仕込みの〝素化粧〟から紐解きます。元星組トップスター北翔海莉(ほくしょう かいり)さんのナチュラルメイクのポイントを教えていただきました。
「宝塚時代は男役としての欠点をカバーすることばかり考えていましたが、今は本来の自分のままでいい。メークは本当にナチュラルになりました。肌をいかにみずみずしく健康に保つか、のほうに注力しています。基本は私のサロンでも使っているゲルのみのシンプルケア。私、一日中笑っているので、まつ毛が下がっちゃうんですよ。だからまつ毛を強力に上げてキープしてくれるマスカラだけは欠かせません」
シャツ¥118,800、スカート¥124,300(ともにファビアナフィリッピ/アオイ)イヤリング¥11,000(マナ ローザ ジュエル/マナ ローザ)ネックレス¥47,300(ウッターズ・アンド・ヘンドリックス)リング右手¥17,050(クロディーヌ・ヴィトリー/アッシュ・ペー・フランス)バングル¥13,200(ワンエーアールバイウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)
《Profile》
千葉県出身。愛称みっちゃん。中学の先生に勧められ、宝塚を一度も観ずに音楽学校を受験。1998年、宝塚歌劇団に入団後、月組に配属。次々と新人公演等で主演を果たし、宙組へ組替え。2012年、専科へ異動後は、各組の公演に出演し主要な役を務め、後に星組でトップスターに就任。2016年「桜華に舞え」「ロマンス!!(Romance)」で退団後も舞台で活躍。ご主人の藤山扇治郎さん(松竹新喜劇)との間に一男。
▶︎素化粧って何?
舞台化粧に対してオフのメークを差す宝塚用語で、いわば究極のナチュラルメーク。宝塚音楽学校の本科生(2年目)から稽古場に行く際も素化粧が必須となり、自分でメークのテクニックを学んでいく。
左から、「宝塚の後輩がプレゼントしてくれてからずっと愛用しています」ミラノコレクション フェースアップパウダー 2023 ¥9,900〈編集部調べ〉(2023は販売終了)(カネボウ化粧品)、「カール力とキープ力が最高」ラッシュ クイーン フェリン ブラック WP 01 ディープブラック¥6,600(ヘレナ ルビンスタイン)、「唇が超敏感なので手放せません」ユリアージュ モイストリップ(無香料)¥1,089(佐藤製薬)、「サロンで使用している保湿力抜群のゲル」。エスブランコ リバイブルゲル ¥5,000(エスブランコ)
「ゲルを塗ったら手をチョキにしてフェイスラインを引き上げるアイロンマッサージを。一気に顔が上がります」
「マスカラは外向きに広がるようにつけると、甘くなりすぎず印象的な目元に」
「楽屋に必ず持っていくこの棒は、百均で買ったものに古武道の師匠がペイントしてくれたもの。これで肩甲骨をほぐすと、体がしゃんとまっすぐになるんです。激しいダンスで膝に水が溜まることがあるんですが、この棒で足の筋肉をあるべき位置に戻してくれるので、膝の故障もなくなりました」
2023年『美ST』6月号掲載
撮影/八木 淳(SIGNO)、丸山智路(TRIVAL) スタイリスト/久保コウヘイ 取材/稲益智恵子 編集/石原晶子
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2024年12月16日(月)23:59まで
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