MAKE UP
オケージョン対応のメークといえば、華やかなパーティメークやきちんと見えるコンサバメークは想像がつきますよね。実は、よくわからないという声が多いのが、お葬式の場面です。スペシャリストに、法事・お葬式の時のメークルールを教えてもらいました。
ジャケット、ワンピースセット¥64,900 イヤリング、ネックレスセット¥10,890 数珠¥5,390 ハンカチ¥1,048(すべてAOKI /AOKI お客様相談窓口)
葬儀の際のメークといえば、すべての濃さを半分にする「片化粧」ですが、現在はそこまで厳密ではありません。目立つ色を控えて、輝きを抑えればよいのです。弔いの場であり、トレンドや若々しさといった自己主張は一切必要ありません。場を共有する一員としての調和が大事。準備万端な雰囲気にならないように、特別に用意するものはありません。普段の印象の延長で、気持ち控えめにメークしてください。
肌はマット質感を推奨。なければいつものリキッドやクッションファンデーションにパウダーを重ね、ツヤを抑えて。チークは不要ですが、馴染むくらいならOK。ただし、キラキラや強い色みは控えて。わざわざ重ねた感のあるハイライトは不要。
マスカラ、アイライナーは潔く使わないか、まつ毛の間を埋めるだけ、さらっと一度塗りなど控えめに。実は、まぶたに色があるのがいちばん目立つんです。アイシャドウはブラウン、ベージュなどヌーディカラー一択。グラデーションも不要。
リップはヌーディなベージュやピンクであれば大丈夫。グリッター、真っ赤など、極端なものを避ければマスクもある今、意外と目立ちません。新たに買う必要はなく、いつものリップを指塗り、ティッシュオフするなど、塗り方を工夫してみて。
ネイルは可能なら地爪に戻して。ジェルネイルなどで取るのが難しければ、上からマニキュアやシールでカバー。もし遺族の立場であれば、よりシビアに考え、時間がなくともジェルは取ったほうが無難。手元が目に入るたび、落ち着きません。
メークはそこまで厳密に考えなくてよいですが、大事なのはヘアスタイルです。礼装なので、ラフなスタイルだとイメージがちぐはぐで悪目立ちします。ご焼香のときに髪が落ちてこないよう、まとめる、きちんとブローするなど清潔感が大事。
葬儀やお墓の現場のほか、特別養護老人ホーム等の介護の現場でも活動。著書・監修等は50冊以上。Yahoo!ニュース「吉川美津子の終活サプリ」連載中。
2022年『美ST』3月号掲載
撮影/オノデラカズオ モデル/吉村ミキ ヘア・メーク/陶山恵実(ROI) スタイリスト/Toriyama悦代(One 8 tokyo) 取材/吉田瑞穂 編集/桐野安子
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2024年12月16日(月)23:59まで
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