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専門家に聞いた「子どもが嫌がらないスキンシップ」のコツとは?

“触れ合い”で分泌されるオキシトシン。良いスキンシップやコミュニケーションをとるために美ST世代が気を付けることは?

美ST世代の幸せなスキンシップ&コミュニケーションを考える 〜親子の場合〜

読者実例:松本美帆さん(40歳)
「娘も2歳になってかなり自我が出てきましたが、褒めてあげる時にも叱った時にもギュッとハグをしてあげたり頭をなでてあげるようにしています。安心した時の笑顔がたまらなくかわいく、私も気持ちが落ち着きます」(美帆さん)

幼児期のスキンシップは大切。反抗期の子は“話のツボ”を探って

子どもの年齢や家庭の価値観によって異なるので一概には言えませんが、大事なのは子どもが嫌がるようなスキンシップは絶対にしないこと。また、人格形成の時期だからこそ、徹底的に話を聴いてあげることが必要です。

反抗期の子どもであっても、聴いてもらいたい「話のツボ」を持っているはず。親がむやみにジャッジしたり、説教モードだと子どもも話したくなくなるものです。子どもの関心に合わせたり、寄り添ったりすることが、のちのち子どもの自己肯定感やコミュ力にもつながります。(岡本さん)

スキンシップで幸せホルモンが出ると、子どもの成長によい影響が!

赤ちゃんや幼少期のうちに親がスキンシップをたくさんすると、オキシトシン分泌のシステムがよく働くようになり、共感性が高い、優しい子に育つというエビデンスも!

スキンシップが苦手な日本人。“一歩手前のコミュニケーション”から始めてみて!

日本は諸外国と比べると、セックスレス大国なだけでなく、スキンシップも極端に少ないお国柄。もっと言うとスキンシップ以前の言葉でのコミュニケーションも足りない国民性だ、とも。そんな日本人にとっていきなり「スキンシップを始めましょう」というのはハードルが高いと思いますので、まずは一歩手前の言語によるコミュニケーションを大切にしてみて。

どんな関係性でも共通するのが、人は自分に好意がある人に好意を抱きやすいということ。例えば、関心をもって話を聴いてあげるだけでも愛されている感覚になるのです。好かれようとするのではなく、まずは相手に関心をもつこと、自分から働きかけることを心がけましょう。コミュ力がアップするだけで幸せな人生を歩むことができますよ!

試してほしい「コミュニケーション3つの技」

①まずはアイコンタクトから
アイコンタクトには人と人を結びつける大切な役割が。「本当の笑顔は目元に出る」との研究報告があるくらい、目は重要です。目安は1回2〜3秒。話す時は50%、話を聴く時は70%程度、相手の目を見るのを意識して。

②「みかんほかん」を心がける
認める(「髪型変えた?」など)、共感する(「大変だったね」など)、褒める、感謝する、を実践してみて。4つの文字をとって「みかんほかん」と呼んでいます。具体的に言葉にすることを心がければ人間関係が劇的に変化しますよ。

③合言葉は「話聴きますよ」
人の話を聴くことは“正義”です。今は心が孤独な人が多いので、老若男女誰でも自分の話を聴いてもらえると嬉しいんです。「何を話そうか」ではなく「話聴きますよ」が大事。人の話を聴くことで縁も運もアップしますよ!

教えてくれたのは

コミュニケーション・ストラテジスト/岡本純子さん

株式会社グローコム代表取締役社長。新聞記者、PRコンサルタントなどを経て得た知識から、独自のコミュ力メソッドを確立。著書に『世界最高の雑談力』(東洋経済新報社)など。

2024年『美ST』8月号掲載
撮影/小林愛香 ヘア・メイク/コンイルミ(ROI) 取材/西岡直美、岩崎香織 再構成/Bravoworks,Inc.

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