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フリーアナウンサー平井理央さん(40歳)面白くないと言われた局アナ時代を語る

昨年末にシングルとしての再スタートを発表され、現在スッキリとした気持ちで仕事に育児に邁進されているフリーアナウンサーの平井理央さん。口内炎が常にできていたという過酷な局アナ時代の仕事について、そして40歳を迎えて感じることなど、思うままに語ってくれました。また、平井さんの美を作る愛用品も紹介します。

《プロフィール》
1982年11月15日、東京都生まれ。1998年からテレビ東京の人気番組「おはスタ」のおはガールとして、また雑誌モデルとして活躍。2005年にフジテレビに入社し、スポーツ番組「すぽると!」などを担当。2013年より、フリーで活動を開始。ニュースキャスター、スポーツジャーナリスト、女優、ラジオパーソナリティ、司会者、エッセイスト、フォトグラファーとして活躍中。

フジテレビに入社して初めて気づいた。私って「しっかりしなきゃいけない症候群」?

えっ?私って姫気質に見えますか?全然そんなことないです(笑)。私は「自由に」とか「甘える」のが大の苦手。二人姉妹の次女なんですが、姉がすごくしっかりしているので、学生時代、自分はダメダメだと思っていました。だから1歩外に出たら「しっかりしなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」とかなり気負いがありました。

でも、いざ社会に出てみたら平井家のしっかりしているアベレージが高すぎたようで(笑)、会社がいい意味でゆるく、「真面目すぎる、もっと隙をみせて」と言われることが多くて、最初は困惑しました。ちゃんとしなきゃと思っていたのに、世間の平均値は充分に満たしていたみたいです。

私はもともと人見知りで、黙って人の話を聞いていたほうが気楽なタイプ。本当は自分が場を回して仕切るのは不得意。いつもドキドキしながら現場に入ります。現場では基本的にはのびのびやろうと思っているのですが、そう考えること自体が緊張感に繋がってしまって……。自分をコントロールしようと戦略を練っていろんなことを考えているので、頭皮はガチガチだし、肩も背中もバキバキ。特に生放送だと誰も助けてくれないので、生放送の帯番組を担当していた時は、体が極度に無意識に緊張していたらしく、マッサージに行くと「ガチガチで指が入りません」「呼吸できていますか?」と、驚かれていました。無自覚で緊張して、体は悲鳴をあげているという状態でしたね。

36時間働きづめだったことも。肌は荒れないのに口の中だけ口内炎で激痛

局アナ時代はオリンピック期間がいちばん大変でした。働き方改革の前ですから36時間働きづめ。一人27時間テレビでしたね、いやそれ以上かもしれません(笑)。楽しかったけど過酷でした。
肌は強いほうなのでニキビや吹き出物は滅多に出ないのですが、会社員時代は1週間に1度は口内炎ができていました。外からはわからないけれど、内側は荒れていて喋るとものすごく痛いんです。口内炎用のパッチを貼ったり、飲み薬を飲んだりしてもなかなか治らなくて。食べ物や飲み物が染みて痛いのも嫌でしたが、何よりも、舌が上手く回らないので滑舌が悪くなる。それがいちばん困りました。

会社を辞めたら口内炎はできなくなったので(笑)、激務とそれに伴う責任感からのストレスだったんでしょうね。
と言っても、フジテレビ自体は本当に風通しのいいアットホームな会社で良い方ばかり。担当していた「すぽると!」は夜の番組だったので、アナウンス部のみんなと生活時間帯が違ってなかなか絡めない。ご飯にも誘われなくて寂しくて。それに気づいてくださった中村仁美先輩が「夕方に帰って来られるゴルフだったら行けるね!」と誘ってくれました。中村さんは昔も今も、私を心配して気遣ってくれて、本当に面倒見の良い姉御肌な方。先輩を見ていると私もこんな女性に、大人になりたいなと思います。

40代になったけど、人生100年時代。まだ半分も来ていない

フリーになって10年。局アナ時代からのフィールドであるスポーツ全般、その中でも、いまパラスポーツに携わる仕事ができているのは嬉しいです。3年前から報道の番組にもチャレンジさせていただき、少しずつ引き出しも増えてきました。これからも自分が求められる場で、マックスのパフォーマンスができるようにしたいですね。人の話と魅力を引き出す聞き手であるという立場は自分の強みかなと思っているので、その力を生かして多くの人にパラスポーツの魅力や、そのほかいろんなことを伝えていけたらなぁと思っています。

昨年11月で40歳になりました。同時に人生もリスタートとなりました。いろんな転換期を経験したけれど、自分の選択肢を正解にするためには前を向いて自分が努力し続けるしかありません。
平井家は祖母が98歳でまだまだ元気!だから私の40歳なんて、人生折り返しにも来ていません。40代ももっと新しい自分、一皮剥けた自分に出会うために、目の前のことに集中しながら前だけ向いて歩いて行きたいですね。

平井理央さんの美の愛用品①リケラのヘアトリートメントミスト

愛用しているリケラ ヘアトリートメントミストは、柔らかくて乾燥しがちな髪質を落ち着かせてくれる救世主。私の髪は細くて広がりがちで、寝癖もひどいんです。髪質改善トリートメントをしていた時期もあったのですが、なかなかピタッとはまるものがなくて、4カ月ほど前に初めてストレートパーマをかけたらすごく良くて扱いがとても楽になりました。

平井理央さんの美の愛用品②arboleafのマッサージガン

去年、友人からプレゼントでいただいて使い始め、ハマっているのがマッサージガン。これは大きいサイズですが、いつもはハンディータイプのものを頻繁に使っています。本番前に腰や肩を、原稿チェックしながら5分ほどほぐしたりするだけで全然、体のコンディションが違います。楽屋ではなく、皆さんが忙しく立ち働いている報道フロアの一角でやっているのですが、「ダダダダダ」と大きな音が出るので(笑)いろんな方に「何が起こっているんだ?」と振り返られています。それをきっかけに、体がバリバリしてそうな方にはマッサージの押し売りもしていますね(笑)。

平井理央さんの美の愛用品③オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーのアロマオイル

大学時代の友達が去年の誕生日にくれたこちらのオイル「 ユイル・アンティーク ローズ・ドゥ・ダマス」はオレンジ、シトラス、ハーブなどが混ざった、爽やかだけど甘みも感じられる香りのオイルで、風呂上がりに使っています。紙パッケージにはカリグラフィーで「Rio」と名入れをしてくれているので、使うたびにプレゼントしてくれた友達のことを思い出して癒やされます。

平井理央さんの美の愛用品④アシックスのランニングシューズ

2008年ごろから本格的に取り組み始めたランニング。最初はハーフマラソンでしたが、2度めのフルマラソン・ニューヨークシティマラソンに挑戦した経緯を拙書『楽しく、走る。』にも執筆。本の中でも語っているのですが、楽しく、時にはズボラにマイペースで走るのが長く続けられるコツ。今もランニングは生活の一部です。

平井理央さんの美の愛用品⑤あずきのチカラ フェイス蒸し

電子レンジでチンして顔に乗せると、マスクの中に入っている小豆から水分が出て、それが水蒸気になって顔全体を温めてくれます。顔の凹凸にフィットする3D形状で、その適度な重みも丁度よくて顔がじんわり温まりつつスッキリ。

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撮影/嶋野 旭 ヘア・メーク/カワムラノゾミ 取材/柏崎恵理 編集/永見 理

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