PEOPLE
20年以上にわたり、関西を中心にテレビ界に君臨してきた上沼恵美子さん。2011年9月号にご登場いただいてから13年。その間、「人生のどん底を見た」と語りますが、’21年にはYouTubeチャンネルを開設し、昨年からは多くのテレビ番組にゲスト出演が続いて存在感を発揮。雑誌の連載もスタートし、今再び乗りに乗っている上沼さんの毒舌が炸裂しました。
		《PROFILE》
’55年兵庫県生まれ。’71年姉妹漫才コンビ「海原千里・万里」の千里でデビュー。’77年結婚後、芸能界を引退して専業主婦になるも、翌年「上沼恵美子」として復帰。以来、関西を中心に活躍。’94年、’95年に『NHK紅白歌合戦』の司会を2年連続で務め、日本を代表する人気司会者に。’95年スタートの料理番組『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』は27年続く長寿番組に。’21年YouTube公式チャンネル「上沼恵美子ちゃんねる」をスタート。
主人とは8歳違いで、結婚するときは大好きでした。テレビ局のディレクターで、知性的で尊敬できるし、インテリ顔で好きなタイプ。福山雅治さんほどに男前はイヤなんです。標準語で話すからかっこよく見えたんですね。
素敵やったのに、16年前に定年してからは、年金を私には渡しませんし、逆に私のお金で遊んでます。ハワイの別荘では10日間、友達を呼んで鼻膨らませてますし、趣味のウクレレに凝って、30本ほど持っていましたが、今は飽きてしまい、別荘ごと全部売却しました。
責任がなくなると、男の人は頼りなくなりますね。昔は迷うことがあると必ず夫に右か左かを聞いて、的確に答えてくれたのに、今は夫の答えの逆を選んだほうが正解なんです。ある意味穏やかになったんでしょうかねえ。
定年後10年目くらいかな、めまいがひどい時期があったんです。それをどこかで私が言ってたのが、ある日、安藤優子さんのニュース番組で取り上げられて、「上沼さんは夫源病ですね」と医師の方がおっしゃって。たまたま見ていた私は、これまで積み重ねてきた夫への不満が原因だったんだと納得しました。
ちょうど2人でフィレンツェに旅行に行ったとき、離婚を切り出しました。主人は怒りましたね。帰国後、東京の敏腕弁護士を通して話し合おうとしましたが、離婚は財産分与など面倒くさい。逆に私が財産を取られるだけなんですよ。邪魔くさなって、結局、別居に落ち着きました。
平日夫は私が購入したマンションで暮らし、週末だけ帰って来ます。でも、別居していい状態になりました。結婚35年過ぎた夫婦は、経済力さえあれば前向きな別居はオススメです。
今は2人とも健康だけど、病気待ちですよね。病気になったらやっぱり放っておけません。夫はええかっこしいやから、延命措置拒否カードを作ってるんですよ。「先生に言いにくいだろう?君のためだから」って恩着せがましく言うから、「言える」って言ったらずっこけてました。こうして私が夫の悪口を言ってること、夫は知ってますが、全部本当のことなので何も言いません。
		58歳のとき、レストランで食べた生牡蠣が原因で急性A型肝炎を発症。1日半意識不明で死の淵をさまよいました。今生きているのが不思議なくらいだったそうです。私は2度生きているんです。だから、その後どん底を経験したんだと思っています。
でもいいこともあったんです。亡くなった瀬戸内寂聴さんが「えみちゃんのファンよ」と番組に来てくれて、嬉しかったですね。私のファンだと言ってくれる北川景子さんは普通の子。顔は普通じゃないですけど。その美しさ。可愛い人でね、「おしゃべりクッキング」の後番組が「DAIGOも台所」で、初収録の日に夫のDAIGOさんと一緒に行かれたそうなんです。
そのとき、「上沼さんがいるような気がして」と。そんなわけないのに、お茶目な方やね。私から一番遠いところにいらっしゃる桑田佳祐さんが「上沼さんがYouTube始めたね」と言ってくれたのも嬉しかった。私のファンは大物が多いんですよ(笑)。推しの上川隆也さんは2回お会いしましたが、好きすぎて喋れなくなるの。
’21年12月にYouTubeチャンネルを開設。トークや料理、歌などを配信しています。私が活躍していたころに応援してくださった方々が今は高齢者になって、孫にネットを繫いでもらって観てくれて、生きがいにしてくださってるんです。今やテレビは2時間ドラマもなくなり、バラエティも食レポばかり。
高齢者が観る番組がないんです。だから、高齢者が楽しめるように、恩返しのつもりで作っています。今、自分を振り返って、主婦は人の世話ばかりして、自分の時間がないでしょ。子どもが成長したあと、鏡見たらシワやシミができてるねん。だからお風呂にゆっくり入るとか、自分を大事にする時間を持ってくださいね。
		40代で花が咲きました。収録後に大勢のスタッフを引き連れて大阪の夜の街に繰り出し、ふぐや焼き肉をよく食べに行きました。そして、とにかくよく飲みましたね。ビールをひと晩で20缶飲んで泥酔したり、自宅にビール専用の冷蔵庫も購入したくらい。
		40代は忙しく、自分の時間があっても何もしなかった。それが50代、60代でシワ寄せになってしまいました。60代になっても笑うために、今、コツコツと準備を続けることが大切です。
2024年『美ST』10月号掲載
撮影/彦坂栄治(まきうらオフィス) ヘア・メイク/河口智子(AIC) 取材・文/安田真里 再構成/Bravoworks,Inc.
						
					
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2025年11月16日(日)23:59まで
					
				
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