PEOPLE
1875年創業の世界三大時計であるオーデマ ピゲはジュネーブから北に約60キロの地にあるジュウ渓谷に拠点があります。オーデマ ピゲを愛する美女医達が、そんな時計の聖地を巡る旅を満喫。時計への思いが更に深くなった初スイスは陶酔と発見の連続に。
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〜もっと時計と向き合いたいから、もっとオーデマ ピゲを知りたくなってウォッチ・バレーに〜
ジュネーブから峠を越えて現れるのがル・ブラッシュ。ウォッチ・バレーとも呼ばれるこの時計の聖地にオーデマ ピゲは創業以来、一度も移動することなく居を構えています。最初のアトリエは、1907年に拡張されたままの佇まいで残され(写真)、こちらは創業者であるジュール=ルイ・オーデマの住居としても使われていた歴史的な建造物です。
またオーデマ ピゲは創業者一族による家族経営が現在でも続いている数少ないメゾン。このジュウ渓谷で約150年間、独自に育まれてきた革新的な技術力と発想力を今回はしっかりと堪能。人生、初めて時計と真正面から向き合った3人ですが、帰路につく頃には、手元を飾る時計が今まで以上に愛おしくなったようです。
1875年以来、オーデマ ピゲは現在でも自社アトリエや古い工房で作られたどんなに古い時計でも修復可能。そしてどんなに古い時計パーツも保存されています。自社のみで古いパーツまですべて管理している工房は珍しい。
専門の時計職人によってどんなアンティークウォッチでも修理が可能。過去一世紀以上にわたり、基本的な動作や道具は変更なし。同じなのは、時計への思いや愛情かもしれません。
昔は女性が時計を見ることが、「はしたないこと」とされていたため、指輪に文字盤が内蔵されたシークレットウォッチが登場。時間を見ているのがわからないように、あくまでチラッとこっそりと。蓋を閉じるとダイヤモンドのパヴェリングに様変わりです。
ジュウ渓谷の天然資源である森林、水、氷、岩が、スイスの時計産業の発展と繁栄を築き上げました。その中でも鉄鉱石を含んだ岩が金属工業を発展へと導き、時計造りの基礎を築き上げたのです。「この岩のお陰なんだ!」と感慨深げな3人。また時計制作の歴史展示も圧巻です。
永久カレンダー、クロノグラフなどは、よりメカニズムが理解できるように模型が設置されています。復刻してほしいデザインも複数あり、華奢な女性らしいデザインにも興味津々。過去からデザインのヒントを得る楽しさ、変わらないものの尊さを感じながら次の展示に。
「ミュゼ アトリエ オーデマ ピゲ」では300以上のヒストリカルなタイムピースをアートのように展示中。またジュウ渓谷の歴史とも言える時計一族の家系図も。オーデマ家、ピゲ家、ルクルト家の名前も!
そして様々な機構模型が展示されているので、機械式ムーブメントの動きを大きな模型で確認できるため時計の本質を理解できます。
「身につけているオーデマ ピゲの時計を何度も触ってしまったほど愛着が増しました」(木下さん)
重厚な金庫の奥には、創業当時からの時計の部品が収められています。オーデマ ピゲの歴史の一コマがこの写真から垣間見られるよう。約150年の時計界の困難、苦労、努力は、ジュウ渓谷で静かに時の流れに身を任せていたのかもしれません。
ミュゼ アトリエ オーデマ ピゲ
【住所】Route de France 18,1348 Le Brassus Switzerland
ガイド付き少人数ツアーを開催(要予約)
来館予約/www.museeatelier-audemarspiguet.com
2024年『美ST』10月号掲載
取材/中郷裕美 再構成/Bravoworks,Inc.
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2024年12月16日(月)23:59まで
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