黒谷友香さん「40代で丸みは出ましたが、結構色っぽい体なんです」

年齢を感じさせない美ボディの持ち主、女優の黒谷友香さん。心も体も無理しない・溜め込まない、楽して続けることで得たしなやかボディの作り方って？黒谷さんのポジティブな体づくりの秘訣を伺いました。

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若い頃の写真を見ると「細いなー、お肉全然ない」というわかりやすい体でした。40代は、サイズも変わって多少丸みが出ましたが、結構色っぽい体なんです。そこ、大事でしょ？40代過ぎて削げたら素敵じゃないもの。だから運動も食生活もストイックにはしません。リラックスできる時間にストレッチやリンパケアを取り入れる程度です。お風呂タイムにマッサージしながら首から鎖骨へリンパを流したり、キャンドルを灯しながら二の腕をストレッチするなど、生活の中でながらケアを習慣化し、あくまでもラクに。

仕事柄、定期的にジムにも通えないので、友達に教えてもらったり、DVDを見ながらトリガーポイントを使ったストレッチも。時間や内容を決めこまずに、気持ちよさを感じながら、怠らない程度にやっています。ラクして続ける、がモットー。でもやるからには、今はここをケアしているんだと意識して集中。そうすると脳に指令が働いて、よく効果も高まります。そしてやり終わると、「今日もケアした」という小さな自信と満足感を得られ、少しでも前進している感がある。前へ前へ立ち止まらずに滞っていないことを心身ともに感じるんです。それって新陳代謝が上がっている証拠。

新陳代謝がいい人は輝いているもの。無理をしないからこそ、ストレスがなく、心も体もイキイキいられます。自分の手で自分のボディを育てている感覚です。それが間違っていないか、痩せすぎてないか、時折友人に「私の体大丈夫？」と確認するのも忘れません。

休日を過ごす千葉の自宅ではガーデニングを楽しみ、美容効果にハーブやお取り寄せ野草茶の力も借りています。むくんだらなずな茶、デトックスにはすぎな茶を。自然の力はじわじわ効果、一発逆転を狙いたい時はエステなどの最先端の力も借りています。

40代は自分磨きが楽しい時期だと思います。実は20歳くらいで乗馬をはじめ、その面白さにはまり、千葉にも自宅を構えて愛馬と過ごす生活をしているのですが、乗馬は楽しみながら体幹とバランス感覚も鍛えられます。乗馬は坐骨の位置を把握し、正しい姿勢を保つことが大切。日常でもできるだけ美しい姿勢を意識するようになりました。ボディが素敵な方は大抵姿勢が綺麗です。そういう人って柔軟性があり、指先足先まで伸びて、佇まいが美しいですよね。

ボディが整った綺麗な体は、洋服を着ても素敵に映えるから装う楽しみが増えるんです。尊敬する先輩が多く、その方々のお姿をよく拝見し、センスを取り入れ、憧れの気持ちで接していますが、以前、大先輩の岩下志麻さんから、志麻さまが20代の頃にお召しになっていた赤いドレスを、「同じような体型だから差し上げるわ」と、お揃いのストールと一緒に頂戴したんです。これが本当に素敵なドレスで、いつも似合う私でいたい、先輩の美しさに近づきたいと心から思いました。

今からは重力との闘い、更年期もきますよね。症状が出たら出たで私なりの方法を研究して、楽しむ意識を持っていたいですね。

2022年『美ST』9月号掲載
撮影／黒沼 諭（aosora）　ヘア・メーク／Nico　スタイリスト／越水史子　取材／安田真里　編集／漢那美由紀