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体力やホルモンの変化の影響もあり、セックスレスになる夫婦も少なくないミドル世代。夫婦ともに状況に満足していればよいですが、中には片一方だけ不満を感じているケースも。今回は、妻側がセックスレスで悩んでいる時のおすすめのアプローチ方法や夫婦で持つべき共通認識について、結婚カウンセラーの石井希尚さんに伺いました。
36歳のさとみさん(仮名)は結婚7年目。夫とともに研究職で、子供のいない夫婦です。2歳年上の夫とは仕事で知り合い、趣味の食べ歩きを楽しむなど、概ね円満な関係です。しかし、3年間セックスレスで友人のような関係になっており、さとみさん側には不満が。いざ話し合おうとすると、照れてはぐらかされるということが続きました。そこでさとみさんは、夫の誕生日にホテルの部屋を予約。2人でお酒を飲んで、「子供が必須というわけではないが妊活にもトライしたい」と真面目に切り出しました。するとお酒の力もあり、3年ぶりに性交渉がありました。若干ふざけながらも、一旦はレスが解消したとのことです。
このケースを例にして、なぜこの夫婦がレスを解消できたのか、また他にも有効なアプローチ方法があるかなどを結婚カウンセラーの石井希尚さんに伺いました。
A.普段あまり行かない特別な場所やシチュエーションを準備した点が、大変素晴らしいアプローチだったと思います。日常生活ではなく、非日常を作り出していくこと。そこに性が位置付けられることで、数が多くなくとも長く継続しやすくなります。このようなことを定期的に行っていくことをおすすめします。とにかく「Hしたい!」という思春期のような興奮や頻度を日常的に求めることがそもそも根本的な間違いです。それは結婚生活における夫婦の性とは完全に異なるものと認識しておくことが今後のレス解消にも役立つでしょう。
A.一番大切なのは自分の心を守ること。レスになったことで女の価値がなくなったと自己卑下する人が多い傾向があります。レスになってからどのくらいの時間が経っているかによって対応がかなり変わるので一概に、全ての状況における特効薬的なアプローチは決められません。レスだと言いながら、数ヵ月に1回くらいになってしまったというだけのケースもあります。完全になくなってはいない場合は、特に焦らず現状維持でよいかもしれません。しかし、行為がなくなってから、すでに半年以上経過している場合、そのまま放置しておくと完全にレスになる可能性があります。
日頃からのアプローチとして有効なのは、甘え上手になること。一般的に男性の本能的な傾向に征服欲があり、性行為はそんな男性の征服願望の完全な形の達成の瞬間でもあります。そういう男性にとって、強くアプローチしてくる相手は敬遠したくなるので、抱き寄せたくなるタイプの女性でいることが望ましいです。忙しい生活スタイルの中では強引に行為を求めるのではなく、まずはロマンチックになれるようなデートの機会を増やすとよいでしょう。子供がいる場合は子供を預けて2人だけで出かけるなどの機会を作ることも大事です。行為よりも雰囲気や状況作りが大切で、そのためには常に「甘え上手」になって「おねだり」的なアプローチをすることも有効です。一つ小さな願いを聞いてくれたら大げさに喜び抱きついたりする。そういう接触を日常的に増やしていくことをおすすめします。
A.お互いが夫婦の性について共通の認識を持つこと。そのためにはまず夫婦の性について学習することが大切です。夫婦の性は、恋人同士の性とは違います。2人が同じ態度で努力していくべき問題であることを理解しないかぎり、ほぼ確実に年月の流れの中でレスになってしまいます。
A.まさにこれが一番有効なレス解消のための方法といえます。夫婦生活=性生活という一面もあり、結婚する前のカップルが受けるプリマリタル・カウンセリングでも、最も「学習」し「準備」しておかなければならない重要事項のひとつです。すでに結婚している夫婦のカンセリングの中でも、前述のように「夫婦の性というのは、恋人同士の性とは違う」「そのためには、お互いが共通の認識を持ち、同じ態度で努力して継続していく必要がある」ということを、極めて具体的な事例を紹介しながら学んでいきます。一例としては、13年間もレスだったカップルが、カウンセリング直後にレス解消された例も。もちろん、長年レスだったカップルが、子供が巣立って2人の生活になってからロマンチックな関係に戻ることも、十分ありえることですね。
日本においてプリマリタル・カウンセリングを広めた第一人者。処女作「この人と結婚していいの?」(新潮社)は24万部を超えるロングセラーとなり、今や結婚本の定番に。日本精神を発信する音楽一座HEAVENESE(ヘヴニーズ)の座長でもある。2020年よりネット番組 “HEAVENESE style”も配信開始。妻・久美子氏と共に夫婦二人三脚で、多方面にわたり精力的に活躍中。著書多数。
取材/星野星子 編集/安岡祐太朗
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