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ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の町中華の女将のイメージが強い泉ピン子さんですが、ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」では、すべて自前のシャネルの洋服で撮影に臨んだほどのファッション好き。美容に関しても、「化粧品はとにかく一番高いものを買う」がポリシー。そんなピン子さんの73歳とは思えないパワーが炸裂。
新型コロナだけは真剣に向き合っていかなければいけないし、慣れても舐めてはいけませんね。
40代は忙しくて人生に疲れて、41歳で医者の夫と結婚。ずっと「結婚はしません」って言ってたから、魔が差したのねー。結婚なんてするもんじゃないわよ。男って何もしないからね。コロナで自粛中、こんなに夫の顔見ていたことまずない。嫌になっちゃう。時間かけて作ったご飯は、食べるの30分かよ。コロナ離婚、わかるわー。私のこと、ご飯作る人、シャツ出してくる人って思ってるんだからさ。でもね、望んだってしょうがない。こんな男と結婚しちゃったんだからさ。みんな夫婦関係で悩んでるけど、夫が自分をどう思ってるかなんて、何とも思ってないんだから悩む必要なし。何でも知りたいとか思っちゃだめ。あまりかまわないことよ。と、自分にも言い聞かせています(笑)。
後輩の女優からも「肌キレイですね」って言われるのよ。何でだろ?って考えてみると、若いときは休日は一日エステに費やしてたの。ずっとゲランのエステに通っていて、担当は亡くなられた美容家の佐伯チズさん。でも、途中で辞められて、その後帝国ホテルのディオールに行ったら、チズさんがいたの。よほど縁があるんだね。お店の奥にエステのスペースがあって、また通いだしました。スキンケアは時々変えたほうが肌に馴染むといった美肌のコツを教えてもらったね。
今は親友のIKKOが「お姉さん、これいいわよ」といろいろ教えてくれるの。クレンジングは、IKKOお勧めのクリニーク テイク ザ デイ オフクレンジングバーム。私は長年ふき取り派だったけど、「お肌をキレイにするにはクレンジングで落とさないとダメ」って言うから使うようになりました。化粧水もお勧めの乳酸菌豊富なヤクルト ラクトデュウ S.E.ローション。美容液はランコム ジェニフィック アドバンストN。日焼け止めも「お姉さんダメ。テレビも紫外線があるのよ」って言うから、家の中でもクレ・ド・ポーの一番高いの使ってる。私の美容ポリシーは一番高いのを買うってこと。今73歳よ、これから何個使えるっていうの? せいぜいクリーム10個よね。だったら高いほうがいいじゃない。惜しくないわ。自分に投資ね。
数年前、深いほうれい線が出現し、皮膚科でヒアルロン酸を打つとなんと数カ月間キレイなまま。3万円もするから、医者の夫に「本番前だけでいいから、パパやってくれない?」って頼んだら、やるごとにうまくなっていったのよ。でも効果が1週間ももたなくて、そう言うと「あ、それはね、ひざ用のヒアルロン酸で、流れるようにできているから。本番前だけ、ほうれい線が消えればいいじゃない?」って言うのよ。確かにそうだけど、ひざ用って嫌よね。それ以来中断しているの。気になってはいるんだけど。
今楽しみにしているのが12月に発売されたコスメデコルテのフェイスパウダー X。伊勢丹新宿店からのチラシで見つけたんだけど、並んでも買うわよ。シャネルのル ジェルコートもエルメスのリップもゲットしてます。流行に敏感なの。売れ筋がわかるのよ。茶色のネイルは流行る前からつけていたわよ。どれだけ買物してきているか。経験値がものをいうのよね。
残念ながら髪は禿げてきた。パパのこと「禿げ帽子」ってバカにしてたのに。海外の育毛剤が効かなくて、ニューモを使っています。40代に言いたい。必ず禿げるから、髪に投資しなさい!
でも手は気にしてきたの。絶対にシミを作りたくなくて、シスレーの高級クリームを思いきり塗っています。森光子さんはワセリンを勧めていたね。
運動は毎日の犬との散歩。50代でぬいぐるみみたいに太って、レコーディングダイエットで痩せたの。そのとき番組でパリに行ったら、今まで入ったことがなかったプラダの細身のワンピースが入ったのよね。今思い出しても私の人生で一番うれしかったことね。
美しさって顔に出るんじゃない?顔が整っていても心が卑しいと、華がなかったり、影が薄かったりします。私なんかさんざん「ブス」って言われてきたんだから。でもブスも1つの個性。一重まぶたが嫌なら美しい切れ長に見えるようにアイシャドウの入れ方を研究すればいいし、太っているのが嫌なら頑張ってダイエットすればいいの。キレイになった自分を想像して、バカにした男を見返すのよ。それも生きる糧じゃないの?
今でも、落ち込むこといっぱいあるわよ。私にとって今一番つらいことは老いることじゃないかな。誰もが通る道だから、悩んだってしょうがないのよね。そんなときはね、キレイな色のネイルを塗って元気出してみるの。考えるのが面倒くさくなったら、ネットフリックス入れるもんね。「愛の不時着」よかったわよね。2回見てるからね。2回あるってことは3回目あるわね。あんな男いないかしら。醤油顔の目の細いの好きなのよ。貧しくてもいいわ。食べるものはじゃがいもだけでもいい。「捨てろ」って言われたら捨てます。何もかも。たまんないわ、ヒョンビン。「梨泰院クラス」もいい男じゃない。何でこっちの女を選ばないのよ。私だったらどうするか考えたわ。気高いのを観たかったら、「ザ・クラウン」ね。ダイアナさん見て、私もこんなふうになれるかしらと思ったりね。そうするとね、血色も良くなるし、女性ホルモンも出てくるわよ。人間、能天気でいいんじゃないの。生きていくのに悲観的にならないことですね。
それにしても日本はいい男少ないねー。日本で今一番好きなのはコウタン(吉田鋼太郎さん)。あのね、私、生まれ変わったらきっと結婚しないと思う。恋多き女でいたいわー。
一度使ってみたら、あんまりいいからまとめて5本購入した資生堂のバイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト4。朝晩欠かしません。
今年1月、コロナ前に夫婦で船旅をしたとき、一昨年の結婚30周年の記念に何ももらってなかったから、船の中で強引に買ってもらったジュエリー。
我慢は絶対にしないの。疑問に感じたら、横にいる夫にもすぐにぶつけています。嫌なことはしないし、嫌な人とも会わない。やりたいことをやって、楽しく生きることが何より大事。
●Profile
’47年東京都生まれ。18歳で歌謡漫談家としてデビュー。’75年より「ウィークエンダー」(日本テレビ系)でレポーターを務めて人気を集める。以降、数多くのドラマで女優として活躍。連続テレビ小説「おしん」(NHK)、主演した「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)は30年続く大ヒットドラマに。現在は夫と愛犬とともに熱海で暮らす。来年明治座で行われる「坂本冬美芸能生活35周年記念公演」(2/26〜3/15)に友情出演予定。
2021年『美ST』2月号掲載
撮影/吉澤健太 ヘア・メーク/国府田 圭 スタイリスト/森外玖水子 取材/安田真里 構成/和田紀子
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