PEOPLE
いくら美容を頑張っていても、家庭がうまくいっていないと毎日笑顔でいられません。子供の自立などに伴い夫婦関係を見つめ直す50代。美STのお姉さん世代の離婚・卒婚という選択は、40代の過ごし方が鍵になります。
離婚件数は減少傾向ですが、40代以上では横ばい。現代では離婚は決してマイナスではありません。養育費の問題もあり、今は弁護士も円満離婚を勧める方向に。そのためにはしっかりした準備が大切です。
経済力を身につけることは不可欠。さらに夫の収入を証明できる書類や通帳のコピーがあれば、婚姻費用や養育費に的確な金額を請求できます。スマートに別れるには自分を責めず卑下せず、外に相談するのも有効です。
夫婦問題カウンセラー。「HaRuカウンセリングオフィス」代表。同世代として50代の夫婦問題を数多く担当。7年間で約7,000人のカウンセリングを行う。
「生活費5万円、保育費も3歳まで拒否とどケチな夫。夫の給与明細を盗み見て額に驚愕。怒りが湧いて離婚を決意した43歳から起業スクールに通い夫よりよっぽど頼りになる友人たちを得ました。自宅サロンを開業し、仮面夫婦を5年。収入の安定を待って別居し、50歳で離婚へ」
A.Kさん(52歳)ビューティコンサルタント
【高草木さんのアドバイス】
5万円の生活費とは大人1人でも無謀な額。経済的DVとして十分な離婚原因になります。起業スクールや新たな人間関係を築いたのは力をもらえるので大正解!
「親の会社を継いだ夫は典型的なモラハラで45歳で離婚を決意。まずは医療事務の資格を取ってパート勤務し、貯金しました。働き始めたら美容に目覚め、コスメ会社に。同居の義母を味方につけ、子供の自立を機に別居。父親であることを忘れず冷静に話し合うよう心がけました」
N.Mさん(52歳)会社員
【高草木さんのアドバイス】
できるだけモメないよう、夫への尊敬の念を忘れず話し合うのはとても大切。N・Mさんは成功例ですが、義理の親への相談はこじれる原因にもなるので慎重に。
「3人の息子の育児に追われていた38歳頃から、喧嘩のたび夫のDVが。自信をなくし泣いてばかりいましたが、キャリアウーマンの姉の励ましで一念発起。ネイルやメークをして自分に手間暇かけたことが自信になり、40歳のころ姉をブレーンにママ友と会社を設立し離婚しました」
M.Sさん(52歳)人材派遣会社経営
【高草木さんのアドバイス】
どんな夫婦問題もそうですが、特にDVは外に助けを求めることが大事。夫婦間に問題があると自分を責めてしまいがち。美磨きは自尊心の回復にとても有効です。
結婚して葉山に暮らし、2人の子供を育てていました。子供の学費などで「もっと稼がなきゃ」となったとき、夫は「得意な君がやったら?」って言うんですよ。だから海から離れられない旦那様を置いて、30代半ばから子供と3人、都内で暮らし始めました。夫の海への愛も好きでしたから。
夫は69歳になった今でも毎日サーフィンを楽しむ優雅な生活。現在は年に3、4回行き来をして、会えば夢中になって会話します。子供たちも自立し、いい理解者に。お互い自立した生活を楽しみ経済的に依存し合わない関係って、実は一番ピュアな結婚の形なのかもしれません。
グッドライフ代表。桜新町で27年間続く結婚相談所オーナーで、はじけるようなパワーの持ち主。9歳年上の夫の博美さんは海とサーフィンを愛する日本刺繍家。
夫との関係に悩む妻たちに口コミ人気の『いろいろあっても幸せな夫婦になる方法』(STORY編集部編)には、夫婦再生のヒントが満載。結婚10年後のリアルから、弁護士による上手な離婚法まで網羅。
2018年『美ST』10月号掲載
撮影/大瀬智和(人物)、久々江 満(静物) ヘア・メーク/田中祐次(K.e.y) 取材/佐藤理保子
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2024年12月16日(月)23:59まで
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