相武紗季さん（39歳）やんちゃな7歳長男に「ママの言うことは全部聞かなくていい」と伝える理由

今年40歳を迎える俳優・相武紗季さん。プライベートでは2016年に結婚し、現在は7歳の男の子と4歳の女の子のママ。お子さんたちの乳幼児期を経て、お一人様時間や俳優業にも徐々に時間を割けるようになったといいます。そんな相武さんに俳優としての現在地や子育ての流儀を伺いました。

去年、10年ぶりに朝ドラ「おむすび」に出演をさせていただきました。10年前は「マッサン」だったのですが、「おむすび」は「マッサン」チームの方々だったんです。あの当時のスタッフさんたちがみなさん出世されてサポートしてくださって、ホームのような安心感がありました。あとはヒロインの橋本環奈ちゃんもとっても気を遣ってくれたんです。ご自身がヒロインとして大変なはずなのに、サバサバしていて明るくて、何より本当に可愛い（笑）。以前はドラマって同世代の俳優さんとご一緒することが多かったのですが、最近は自分より1〜2世代くらい下の方々とご一緒することも増え、もうすっかり大人なんだなと痛感しています。

連続ドラマ自体は5年ぶりくらいだったのですが、改めてまとまった期間で一つの作品を作り上げる楽しさを思い出しました。私、いろいろな芸能のお仕事の中でも連ドラがいちばん好きなんです。子どもたちが小学校や幼稚園に通う年齢になりましたし、2025年にはワンクールの連ドラにまた出たいなと思っていたら「夫よ、死んでくれないか」（4月7日スタート）に出演が決まり、今から本当に楽しみです！

息子は今7歳なんですが、もう本当にやんちゃなんです。先生が意図する方向になかなか進まず、ルールからもそっぽを向いてしまうというか。だからしょっちゅう学校に呼ばれて、先生に謝罪しながら息子について話し合いをしているんです。家で叱ることが多いので、もしかすると息子に対して厳しすぎるのかな？と思ったことも。なにせ息子は先生に、「ママが世界でいちばん怖い！」と言っているみたいですから（笑）。だから今では「学校では先生の言うことを聞こう。家ではママの言うこと全部は聞かなくていいから」と方向転換中です。ギチギチに厳しくしても子育てはダメだということかもしれませんね。集団生活を送る上での最低限のルールを守ってもらうために、朝の登校前に息子にリマインドするんです。「先生の話は？」「聞く」「机の上には？」「立たない」「人の話は？」「さえぎらない」「よし、行っておいで」というふうに。

そんなお兄ちゃんを見ているからか、娘は怒られないように上手くやる知恵がついたみたいです。娘は4歳ですが、すでにコスメに興味津々。スーパーに行くにもドレスを着たがって「（アナ雪の）エルサになって行く！」なんて言っています。キッズコスメを使ってすごく濃いメークをして（笑）。私は今色彩の勉強をしているので、娘が大きくなったらもっとアイシャドウやリップ、チークなどの色の話で盛り上がりたいなと今からすごく楽しみにしています。

夫は育児にとても協力的です。コロナ禍で在宅時間が増えたのをきっかけに夫も料理を始め、家事を積極的に手伝ってくれるようになりました。特に料理は好きみたい。男の人って凝り性だったりしますよね？ 焼きそばやピラフを作ってくれますし、カレーはスパイスにもこだわったりして。彼の料理を子どもたちが美味しそうに食べていると、すごく嬉しそうなんですよ。私がいるとどうしても子どもたちが「ママ！ ママ！」となるので、パパが蚊帳の外になりがちなこともあって。だから私が仕事で手一杯の時は思い切ってパパにバトンタッチ。子どもたちを独占できるので、まんざらでもないみたいです（笑）。

撮影／鏑木 穣（SIGNO）　ヘア・メイク／千葉智子　スタイリスト／浜木沙友里　取材／キッカワ皆樹