マナカナこと三倉茉奈さん・佳奈さん（39歳）実は「10代の頃はギクシャク」!? 知られざる関係性

「マナカナ」の愛称で爆発的な人気を博しながら、私生活をはじめ仕事の面でもそれぞれの分野を開拓していった三倉茉奈さん・佳奈さん。バラエティ番組で披露されるシンクロ度合からしても、お互いに何の隠しごともないような仲の良さかと思いきや、意外にも「何でも話せるようになったのは20代になってから」と口を揃えます。10代の頃はお互いに対する強いライバル心でギクシャクした時期もあったのだとか。今回の美STオンラインでは、10代の頃のお2人の葛藤、すんなり雪解けを迎えるきっかけとなった意外な行動についてまで、存分にお話をおうかがいしました。

――デビューのきっかけは？

佳奈さん（以降佳奈）：小さい頃から「双子ちゃん可愛いね！」と周りに言っていただくことがあって、親戚から「テレビとか出てみたら？」なんて後押しもありました。それで母が新聞広告で児童劇団の募集を見つけて、「やってみる？」と。

茉奈さん（以降茉奈）：2人で「やってみたい！」って口を揃えて。

佳奈：4歳で児童劇団に入って、5歳の時に初めてCMに出させていただきました。その後は色んなオーディションを受けては落ちたり受かったり。そして10歳の時に『ふたりっ子』のオーディションに受かってドラマデビューし、皆さんに広く知っていただくきっかけになりました。

茉奈：あの頃はライバル意識なんてなくて、お芝居の稽古も撮影も楽しくて仕方なかったです。

佳奈：やらされている感じもなくて、本当にただ楽しくて。私は「野田香子」というガサツで男まさりな、ズボンはいて足を広げるタイプの女の子を演じましたが、完全に役に入り込んでいましたね。切り替えることなく、プライベートでも「野田香子」でした（笑）。

――子供時代から今にかけて、お2人の関係性で一番変わったことは何ですか？

茉奈：何でも話せるようになったことですね。

佳奈：今はお互い家庭があるから昔のように四六時中一緒ということはないけれど、その距離感がほど良くて、今が一番良い関係なんだと思います。

茉奈：本当にそう！10代の頃は、ギクシャクした時期もありました。

佳奈：ベースは仲が良いんですけどね。8割仲が良くて、2割ギクシャク。

茉奈：今では考えられないけれど、当時は佳奈に相談なんてありえませんでした。自分の弱い部分を見せられなくて。恥ずかしかったのかな？

佳奈：テスト勉強やセリフを覚える姿とか、絶対見せないようにしていましたね。「私はそんな努力しなくてもできるよ？」みたいなスタンスを、茉奈に思い知らせたかったり。何の意地だったんだろう（笑）。テストで良い点をとっても茉奈がもっと良い点なら自分の点に価値がないと思えたり、舞台のWキャストで茉奈だけが演出家さんに褒められたら「私はダメなのかな？」と落ち込んだり、母親は自分より茉奈のほうが大事なんじゃないかと過敏になったり。全部、私の思い込みなんですけどね。

茉奈：双子って、家庭を一歩出ると常に人から比較されるので、異常なまでにライバル心が芽生えてしまうのかもしれません。佳奈とは学校の共通の友達を取り合ったりもしました。私が友達と遊んで楽しい気分のまま帰宅をして、でも佳奈が別の友達ともっと楽しそうな話題を持ち帰ったりすると、途端に私のその日がつまらないものに思えたり。

佳奈：２人とも似たような葛藤を抱えるからこそ、いかにそれを相手に悟られないかに心を砕いていたんです。

――そのギクシャクした時期を抜け出すきっかけは何でしたか？

茉奈：20歳過ぎた頃かな？実家で佳奈と一緒にお風呂に入るようになったんです。

佳奈：なんでそれまで別々に入ってたのに突然一緒に入り出したのか、2人とも記憶が定かじゃないんですけどね（笑）。

茉奈：そう（笑）。でも一緒にお風呂に入るようになって、そこで少しずつ悩みや仕事の相談をするようになりました。私達の関係性が一皮剥けたというか、一段大人に進めたような気がしたんですよね。

撮影／田中瞳　ヘア・メイク／Hitomi（Chrysanthemum）　スタイリスト／日奈子　取材／キッカワ皆樹　編集／浜野彩希