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遠藤久美子さん(47歳)「家族の喜怒哀楽に寄り添って生きる」子育ての日々に欠かせないもの

2人の男の子のママとして子供たちの成長を見守りながら、「今、一番良いスタンスで家庭と仕事を両立できています」と充実の笑顔を見せてくださった俳優・遠藤久美子さん。忙しい日々ながらも、夫とシェアする美容アイテムや、子供たちからの宝物などが日々の支えとなっているようです。一人の女性として等身大な魅力に溢れる、47歳となった遠藤さんの毎日が垣間見えるアイテムを教えていただきました。

お話をうかがったのは…俳優・遠藤久美子さん(47歳)

《Profile》

1978年4月8日生まれ。東京都出身。1995年、マクドナルドのCM・証明写真編で一躍脚光を浴びる。以降バラエティ番組でのレギュラー出演をきっかけに人気を博し、その後もCM、テレビドラマ、バラエティ、映画を中心に精力的に活動。1998年には歌手デビュー。『警視庁捜査一課9係』シリーズ(テレビ朝日)、『雲霧仁左衛門』シリーズ(NHK)など代表作多数。2025年に約9年振りの舞台『FOLKER』に出演。『特捜9final season』(テレビ朝日)は4月9日より毎週水曜日21時に好評放送中。

美容には夫のほうが積極的。夫婦でシェアコスメとして使っています

私は昔から美容やコスメにこだわりがなくて、夫のほうが美容はいろいろ試す派だし、ファッションも大好き。デビュー時から私を知ってくださっている方々は、もしかしたら私の“太眉”時代をご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。もともと私は綺麗系ではないし、事務所の社長さんもそっち路線で私を売り出そうとは思っていなかったみたいです。時代は安室奈美恵さんを筆頭に“細眉”全盛でしたが、「遠藤は健康的なこの眉でいいのよ!」と。でもヘアメークさんが「ちょっとずついじっちゃおうか」と耳打ちしてくれて、徐々に。するとある日しばらく気付かなかった社長さんが「最近眉いじってる?」って言ってきて、「え?そうですか?変わらないと思いますけど」なんてとぼけたりしたこともありました(笑)。

そんな感じで外見を気にしない性分だからコスメになかなか手が出ることがなかったのですが、このDEEPAXXのモイストクリーム(左)とモアモイストミスト(右)は香りも使用感も素晴らしくて完全に五感惚れしました!今は家族で海の近くに住んでいて、夫がサーフィンをするんです。これらは行きつけのサーブボード屋さんで見つけて、そこの女性の店員さんに勧められて購入。その方の肌や笑顔がとっても素敵だったのも決め手のひとつ。夫もすぐに気に入って、今では夫婦のシェアコスメのスタメンです。私は寝癖が毎朝すごいことになっているんですが(笑)、ミストは髪を含め全身に使えるのでスタイリング剤としても重宝。乾燥肌でもしっかり保湿されるので、オススメです!

子供たちの絵や手紙は、仕事をする時の何よりの心の支えに

2人の子供たちが乳幼児期を過ぎて、お仕事で遠方に行ったり、数日留守にすることが少しずつ増えてきました。朝早く家を出る時は、必ず子供たちに手紙を書いておくんです。スマートフォンを持たせるにはまだ早いですからね。すると後で夫が「子供たち手紙読んでるよ」と連絡をくれるんです。写真に撮って送ってくれたりもします。
それから、次男が幼稚園で私を描いてくれた絵があるのですが、ある時インスタを眺めていたら、描いた絵をペンダントにしてくれる業者さんの広告を見つけたんです。すごく素敵だなと思ってすぐにお願いしちゃいました!今では仕事に行く時や頑張り時だなと思う時に身につけていますが、勇気が湧いてスーパーマンになれたような気がします。

2人とも小さな赤ちゃんだったのに、今では絵を描けるようになって、手紙も書けるようになって、公園でアスレチックに登ることもできて…。日々、その成長の逞しさには驚くばかりだし、彼らには彼らなりの社会がすでにできあがっているんです。私が知らない人間関係も。でも、それは楽しいことばかりではなくて、小学校や幼稚園に行きたくない時だってあるみたいです。次男を幼稚園に送る時、震えている時がありますから。それでも私とタッチをして、何度もこっちを振り返ったりしながら、階段を登っていく。「戦ってるんだなぁ」と思いました。家庭ではない時間で、色んなことを感じて、多くのことを学んでいるんですよね。子供たちが帰宅してきて、「今日どうだった?」と聞いた時に、うまく言葉にできなかったり、ちょっと落ち込んだりしている様子を見たりすると、本当にこの子たちはこの子たちなりに戦ってるんだなぁ、って。家族がいると、何か嬉しいことがあればそれが4倍に膨らむし、逆に悩みも4倍に(笑)。家族のそんな喜怒哀楽に寄り添って生きることが、今の私の一番の主軸になっています。

仕事を見せるいい機会となった9年ぶりの舞台。お守りは「もっと努力しないと」の戒めに

今年の2月に、『FOLKER』という後藤ひろひとさんの舞台に呼んでいただきました。コロナ禍に、2人芝居で劇場から中継というのはやらせてもらいましたが、お客様を前にした本格的な舞台は約9年振り。思い返せば人生の初舞台も後藤さんのカンパニーでした。舞台は長丁場なので、子供達が小さいとお引き受けが難しかったのですが、「そろそろ大丈夫かな?」という気持ちと、何より後藤さんの舞台にどうしても出させていただきたくて出演を決断。子供たちも最近薄々と私がどんな仕事をしているのか認識をしだしたタイミングでしたし、大阪での公演でしたが子供たちも連れて行きました。母親が仕事をする姿を見せられ、いい経験になったと思っています。

家庭ができて良かったなと思うのは、自分自身のことや仕事のことに悩みすぎなくなったことですね。「あの時ああすれば良かった、こうすれば良かった」と思っても、子供が何かひっくり返したり突然熱を出したりすると途端にそれどころではなくなりますから(笑)。
とはいえ、お芝居で悩むことはしょっちゅうです。以前京都での撮影で、監督の演出意図を汲もうとしながらも、実際に演じてみると意図とは違う感情が溢れてきてうまく表現することができず、ひどく落ち込んだことがあります。せっかく呼んでいただいたのに…と悶々としていると、夜夫から「子供たち寝たよ」と電話があり、監督としての意見が欲しくて相談しました。夫はその演出家さんの意図に共感しながらも私を励ましてくれて、「京都にいるなら芸能神社として有名な車折神社に行ってみたら?」と。そこへ行ってみたら、本当にたくさんの芸能人の方が訪れて奉納されていて、お名前入りの玉垣がびっしり!皆さんそれぞれ葛藤をしていらして、自分のことをすごくおこがましく感じたんです。「うまくできるとでも思った?もっと努力しないといけないんじゃない?泣いてる場合じゃないよね?」って。なのでこのお守りは神様頼みというよりは、自分への戒めとして舞台公演中もずっと持っていました。

《衣装クレジット》

シャツ¥27,500(ハウント/ハウント代官山)イヤリング¥4,950(クードル/MIKIRI)リング¥25,960(バルブス/ZUTTOHOLIC)

【ショップリスト】
MIKIRI 03-5774-4205
ZUTTOHOLIC  https://zuttoholic.jpn.org/
ハウント代官山(ゲストリスト) 03-6869-6670

撮影/佐藤容平 ヘア・メイク/本岡明浩 スタイリスト/石橋蘭子 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希

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MAGAZINE

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遠藤久美子さん(47歳)「家族の喜怒哀楽に寄り添って生きる」子育ての日々に欠かせないもの

2025年5月号

2025年3月17日発売

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