PEOPLE
第78回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、最高賞の「パルム・ドール」を競った話題作『ルノワール』(早川千絵監督)が6/20より大絶賛公開中。カンヌでのワールドプレミア上映では、エンドロールに差し掛かるや賞賛のスタンディングオベーションが約6分も鳴り止まず、まさに世界が認めた傑作であることを証明しました。その中で重要な役どころを演じた石田ひかりさんは、本作への出演のオファーがあった時、「早川監督と聞いて、台本も読まずに『絶対にやります!』と二つ返事でした」と語るほど、念願の出演となったそうです。今回の美ST ONLINEでは、映画『ルノワール』の見どころや、自身初となったカンヌ国際映画祭でのエピソードなど、たっぷりとおうかがいしました。
《Profile》
1972年5月25日生まれ。東京都出身。1986年俳優デビュー。以降連続テレビ小説『ひらり』(NHK)、『あすなろ白書』(フジテレビ)、『輝く季節の中で』(フジテレビ)など数々の名作ドラマに主演。話題となった『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ)の出演も記憶に新しい。映画女優としては『ふたり』、『はるか、ノスタルジィ』など代表作多数。6/20公開の『ルノワール』では豊かな感性を持つ主人公の少女の母親・沖田詩子役を好演し、自身初めてのカンヌ国際映画祭を経験。2024年よりYouTube『まぁるい生活』を開設し、「寺の嫁 年末年始お見せします」の動画は300万回以上の再生回数を記録。YouTube:@maaruiseikatsu.hikari
Instagram:@hikaringo0525
監督の早川(千絵)さんには、以前から演出を受けたいと思っていました。前作の映画『PLAN 75』を公開初日に観に行った時、あまりの素晴らしさに衝撃を受けて。それからずっと望んでいたのですが、まさか次作の『ルノワール』でお声をかけていただくなんて夢にも思いませんでした。だから台本も読まずに「やります!!」と二つ返事で(笑)。
『PLAN 75』は少子高齢化が進んだ日本を舞台にした社会的メッセージ性の強い映画でしたので、もしかすると監督は主張の強い方なのかなと思っていたのですが、実際にお会いするととても物静かな方でした。
「気持ちは強く、表現は抑えて」と、初日からクランクアップまで監督から言われ続けたのですが、それは私にとってとても難しいことでした。どうしても本番では力が入ってしまうところがある私に、根気強く伝え続けてくださった監督には感謝しかありませんし、なんとか監督の思い描く世界に近づきたいと必死でした。リリー・フランキーさんはじめ、本当に魅力的な共演者の方々やスタッフの皆さん、そして何より早川監督の足を引っ張るようなマネは、絶対にしたくなかった。今でも、初めて『ルノワール』の台本を読んだ時の感動と衝撃を覚えています。現場では誰もが「これは、ものすごいことが起こるかもしれない」と、誰もが心の中で感じていたのではと思います。監督、スタッフ、キャストの皆さんは、私にとって夢のような、まさにドリームチームでした。
この『ルノワール』で初めてカンヌ国際映画祭に参加をさせていただきました。3日ほど滞在して、その間あまりにも慌ただしくしていたのですが、本当に嬉しくて、一生忘れることはないと思っています。せっかくだからと、カンヌには夫と二人の娘にも来てもらいました。とはいえ家族とは全くの別行動だったので、現地ではほとんど会えていないんですけどね(笑)。ですが同じ会場で、同じ空気を吸いながら『ルノワール』を鑑賞。夫は作品をしっかりと味わい、「美しい映画だったね」と連絡をくれました。娘達はまだ少し難しかったかもしれませんね。
この映画は極力説明的な部分を排除していて、観る方の想像力やバックボーンによってシーンの捉え方が変わってくるのではと思います。普通なら「この人の表情を撮るだろう」という想像をまんまと裏切ってくれますし、あえて背中しか映っていなかったり、表情が見えなかったり、こちらの想像力をグイグイ刺激してきます。私も必死で芝居をしたのに映ってないところがたくさんありました(笑)。でも、姿は映らずともきちんと存在しているように感じたことは感動しました。監督、素晴らしいです!
『ルノワール』での私の役どころは、主演の鈴木唯ちゃん演じる11歳の少女の母親です。子育てをしながら、日々仕事と夫の看病に追われる詩子を演じました。現場では唯ちゃんと一緒にいることが多かったのですが、彼女の素晴らしいところは、「ただ、そこに存在できる」ことだと思いました。オレンジ色のヘッドフォンを付けてただ自転車を漕ぐ、ただカーテンの後ろに立つ、隣人の女性の部屋をうろうろする、気になる大学生の男性の横顔をじっと見つめる、本当に「まっさらな」状態で、「そこに存在している」唯ちゃんは、本当に本当に素敵でした。それは40年近く俳優をしている私にはもう出来ないことで、時に羨ましく思うこともありました。彼女が私に芝居へのアドバイスを求めてくることなど皆無でしたが、一度だけなんとなくそんな話になり、「唯ちゃんはそのままでいいよ、そのままが一番素敵なんだから」みたいなことを伝えたような気がします。
それは奇しくも、私が18歳で出会った大林宣彦監督が「ひかりは少女のプロだから、そのままでいいんだよ」と言ってくださったことに通じるなと、後から気づきました。
《衣装クレジット》
ベスト¥165,000Tシャツ¥31,900スカート¥55,000(すべてマディソンブルー)ネックレス¥14,300チェーンネックレス¥9,900ピアス¥9,990イヤカフ[2個セット]¥9,900バングル[2個セット]¥9,900シルバーリング¥14,580ゴールドリング¥16,200(すべてアビステ)
【ショップリスト】
アビステ 03-3401-7124
マディソンブルー 03-6427-9228
撮影/古末優一 ヘア・メイク/佐々木七海(cheek one) スタイリスト/中村智香子 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希
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2025年11月16日(日)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで
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