PEOPLE
スカウトをきっかけに14歳で芸能界デビューを果たした石田ひかりさん。その後は立て続けに名作ドラマや映画に出演し、名実ともに人気俳優としての地位を確立しました。現在は53歳。「子育てがひと段落し、家庭と仕事の二足の草鞋だったのが、ようやく両足で仕事に邁進できるようになりました」と語られるように、今年に入って既に公開された出演映画は4本。さらに、話題のドラマ『続・続・最後から二番目の恋』にも出演し、新たな魅力を発揮していらっしゃいます。今回の美ST ONLINEでは、実はご両親から猛反対されたというデビュー秘話や、俳優という仕事や今後について思うことなど、たっぷりとおうかがいしました!
《Profile》
1972年5月25日生まれ。東京都出身。1986年俳優デビュー。以降連続テレビ小説『ひらり』(NHK)、『あすなろ白書』(フジテレビ)、『輝く季節の中で』(フジテレビ)など数々の名作ドラマに主演。話題となった『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ)の出演も記憶に新しい。映画女優としては『ふたり』、『はるか、ノスタルジィ』など代表作多数。6/20公開の『ルノワール』では豊かな感性を持つ主人公の少女の母親・沖田詩子役を好演し、自身初めてのカンヌ国際映画祭を経験。2024年よりYouTube『まぁるい生活』を開設し、「寺の嫁 年末年始お見せします」の動画は300万回以上の再生回数を記録。YouTube:@maaruiseikatsu.hikari
Instagram:@hikaringo0525
4歳の頃からスイミングスクールに通い、すぐに選手コースに上がって毎日泳いでいたような子ども時代でしたので、テレビはあまり見せてもらえない家庭で育ちました。「テレビに出てみたいなぁ」なんて、誰しもが一度は思うようなことをぼんやり考えるくらいで、まさか自分が芸能界に入ることになるなんて、考えもしませんでした。
二子玉川を歩いていて、芸能事務所にスカウトされたのは中学1年生の時です。スカウトの方に名刺をいただいた時、名前に見覚えがあって。その1カ月前に姉(石田ゆり子さん)が全く同じ人にスカウトされて、私もその名刺を見せてもらっていたんです。そこで、「私、実は妹なんです」と告白。両親はすごく厳しくて、芸能界なんてもってのほかというスタンスでした。
その後1年くらい、事務所の方が母を説得するために毎日電話をしてきていたそうなんです。あまりのしつこさに、母はひとりで六本木にある事務所に直接行くことにしたそう。もちろんお断りをするために。いち主婦である母が当時の六本木に行くなんて、大切な娘たちを悪い人から守るために(笑)、相当な勇気と覚悟だったと思いますね。その事務所は小さなマンションの一室にあり、最初はお断り以外の選択肢はなかった母も、事務所の方々の真面目な仕事ぶりを見て、考えが変わったそうです。「娘たちにそんな才能があるようには思えないけれど、この子達の人生を、自分の思いだけで決めてしまって良いものか」と。そして最終的に、これまで通りスイミングは続けること、派手な生活にはならないこと、大学へは必ず進学して卒業することなどなど、いくつかの母からの条件付きで、めでたく芸能生活をスタートさせることになりました。父と兄にはしばらく内緒でした(笑)。
気づけば40年近く俳優の仕事をしています。ターニングポイントはいくつかあったかと思います。まずはやはり大林宣彦監督との出会い。私の映画デビューは大林監督の『ふたり』という作品ですが、その後も『はるか、ノスタルジィ』など、たくさんの作品でご一緒させていただきました。私の俳優人生の中の大恩人。初めてお会いしたのは青山のスパイラルカフェです。当時の事務所の社長と私が先に入っていて、後からいらした監督は奥様でプロデューサーの恭子さんと腕を組んで、本当に楽しそうにやって来られて。現場でもいつもニコニコされてて、演技で厳しいことを言われたことなんて一度もないです。映画人生の最初が大林組であったことは、本当に幸運でした。
俳優という仕事をちゃんと意識し始めたのは、大学を卒業した頃です。それまでの私は、まだ芸能界に「片足を突っ込んだ」という気持ちに近くて、心のどこかでは、芸能界以外の仕事をする自分を空想することもありました。まあ、今思えばその空想は心の逃げ場であって、実際に辞めるなんて選択はできなかったでしょうけどね。大学を卒業して、「芸能界に就職したんだ」とようやく気持ちが固まりました。その後は有難いことにたくさんの作品と人に恵まれ、夫と出会い結婚。31歳で長女を、32歳で次女を出産しまして、子育てのために数年仕事をセーブしたことも。35歳くらいから徐々に復帰し、その後は家庭と仕事の両立を目指して、必死でやってきました。
俳優業をもっと突き詰めたいと覚悟が決まったのは、実は50歳になってから。人生100年あるとしたら、あと50年あるんですよね。2人の娘達は成人してすっかり手が離れ、家庭と仕事の二足の草鞋だったのが、もう両足で仕事に邁進できる。そう思った時、一気に自分に「時間」が戻ってきたような気持ちになったんです。芸能界には本当に偉大な先輩方がいらっしゃいます。草笛光子さんや黒柳徹子さん、『続・続・最後から二番目の恋』でご一緒させていただいた中井貴一さんや小泉今日子さん…。私もあんなふうに、本当に素敵にカッコよく年齢を重ねていきたいと心から思いますし、これまで出会ってきた方々に恩返しをしたい。たくさんの恩人達に恥ずかしくない仕事をしたい。そんな気持ちが、今の私を支えてくれています。
《衣装クレジット》
ベスト¥165,000Tシャツ¥31,900スカート¥55,000(すべてマディソンブルー)ネックレス¥14,300チェーンネックレス¥9,900ピアス¥9,990イヤカフ[2個セット]¥9,900バングル[2個セット]¥9,900シルバーリング¥14,580ゴールドリング¥16,200(すべてアビステ)
【ショップリスト】
アビステ 03-3401-7124
マディソンブルー 03-6427-9228
撮影/古末優一 ヘア・メイク/佐々木七海(cheek one) スタイリスト/中村智香子 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希
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2025年11月16日(日)23:59まで
2024年11月16日(土)23:59まで
2025年11月16日(日)23:59まで
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2025年10月16日(木)23:59まで