祝・40歳！【後藤真希さん】モー娘。時代から今も輝き続ける理由

デビューから25年、ますます輝きを更新し続ける後藤真希さん。〝毛穴の一つ一つまでチェックする〟という美容への熱いこだわりや探究心、そのこだわりを「いいものはみんなにシェアしたい」と惜しみなく伝える愛情深さが、いつまでも人々を惹きつけてやまない魅力の根源にあるようです。羨望の透明美肌としなやかボディをキープする秘訣や9月23日に40歳となる今の心境までたっぷりうかがいました。

美STモデルになったおかげで、今までの自分なら選ばなかったようなコスメともたくさん出合えて、美容に関しての知識や視野がグンと広がりました。特に嬉しいのは美容に関心がなかったファンまでもが美STを読んでくれていること。さらに「後藤さんが使っているアレを」と誌面で私が使ったり勧めたりしたコスメを買ってくれる〝ゴマキ買い〞の連鎖も。もともとお節介な性格なので、自分が使ってよかったコスメ情報などは伝えてきたけれど、ファンの人たちが誌面から美容知識を得て自分たちのケアに活かしてくれていることがとても嬉しい。チャットやSNSとは伝わり方が違う雑誌のスゴさを実感しています。

忙しすぎて「辞めたい！」を繰り返しながらもアイドル歴は25年。写真集を作ったり、ライブ活動やイベントも精力的に行ったり、30代はやりたいことができて充実していたし達成感もあります。スタイルが変わらないとか、肌がキレイとか、褒めていただきますが私も来月には40歳。エイジングもある程度は受け入れる心の準備はありつつも、できる限り抗いたいと思っているのも事実。抗うということは自分に手をかける、ということだからポジティブ思考です。

美容も健康と同じく、大きく手をかけざるを得ない事態にならないよう、予防的ケアが大事。自分に必要なコスメやインナーケアを選ぶこと、UVケアの徹底と擦らないスキンケアなど、些細なことの継続で本格的なエイジングケアのスタートは遅らせられる、と信じています。実は30代では一度もジムに行っていない私ですが、筋肉は使わないと衰えると最近実感したので、家でヒップアップ動画を見ながら動いたり、一段抜かしで階段を上ったりするようにもなりました（笑）。

アイドル人生を振り返って、今一番感じるのは「私って強運！」ということ。くじ運は悪いけれど一発ものや本番にはめっぽう強い。膝がガクガクするくらい緊張するのに、オーディションは一度も落ちたことがないんです。

江戸川区の中学生だった13歳の夏休みにオーディションに合格、その1カ月後には表参道に掲げられた「LOVEマシーン」の巨大なジャケット写真の中に。会社の廊下を埋めつくすほどに積まれた段ボールに詰まった大量のファンレターを見たとき、嬉しかった半面とても不思議な感じでした。保育園の運動会でプリプリの「ダイアモンド」を踊ったとき「将来は歌って踊れる歌手になる！」と誓ったのに、オリコン1位とかミリオンとか13歳の私には全く実感がなかった。でも、ソロデビューしてオリコン1位をとったときの嬉しさは鮮明に覚えています。

年齢を重ねることで変なプライドがなくなったのか、最近は仕事でも自然体でいられるようになり、若い世代とのコミュニケーションも楽になりました。でも、もともと人見知りのインドア派、ひとりでも楽しめるタイプなので大勢の人と絡むのは相変わらず苦手。どちらかといえば「私って陰？」とも思うので（笑）、40代は少しずつ陽の方向へシフトできたらいいな、と期待しています。

「最近はTikTokでよく温泉を見ています。1カ月くらい休みができたら、温泉へ行ってのんびりしたいですね」

本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代＆50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。

『美ST』2025年10月号掲載
撮影／東 京祐　ヘア・メイク／福岡玲衣（W）　スタイリスト／朝倉 豊　取材／森島千鶴子