【元宝塚トップスター・明日海りおさん】40歳を迎えて、改めて気づいた「本当の自分らしさ」！

宝塚歌劇団ではトップスターとして圧倒的人気を集め、退団後も舞台を中心に常に引っ張りだこの明日海りおさんが美STに初登場。透けるような美肌の持ち主として知られる明日海さんが美ST世代の入口に立った今、気づくことができた自分自身について、お話をお聞きしました。

一度きりの 人生なので やりたいことは 全部やります！

40歳を迎えてまだ1カ月たっていないので（取材は7月）、今日が記念すべき40代初撮影です。もともと何歳になったとか、芸歴何周年など数字は気にしないほうなのですが、40歳の誕生日目前に人生初の肌荒れを体験して…。それを機に考えた、歳を重ねることについてお話ししますね。

「徹底的にやる部分」「許す部分」両方つくれるようになりました

今までを振り返ってみると、宝塚時代は空き時間のないハードな毎日を送っていました。退団後はスケジューリングを少し緩やかにしようと思っていたのですが、そうすると逆に落ち着かなくて。40歳になった今、ストイックさの中に甘やかす部分を加えることでバランスがとれるようになりました。「ぼーっとすることに集中できた！」とか、久々にカップ麺を食べたときは「時短して自由な時間を作れた！」といったふうに、「緩くしてもOK」な理由をみつけて、自分を納得させることで楽に過ごせています。とはいえ、今までにない不調が出たときは年齢を意識してしまうことも。若い頃は向こう見ずでいられたけれど、年齢を重ねて慎重になったことで逆に不安を感じることも増えました。30代に戻れたらいいななんて思うけれど、思い通りにならないことを考えるより、ちょっとしたいいことに目を向けるようにしています。

「素直でいることが 許される大人」でありたい

逆にこれからも変えられない、変えたくないと思うこともあって。それは「やりたい」と思う自分の意志を尊重すること。両親に宝塚受験を反対されたときは、許してもらうまで部屋に閉じこもって意志を通しました。退団後は舞台に加え、映像にも挑戦しています。一度きりの人生、やりたいことは全部諦めたくないんです。それに今が人生で一番若いのだから、何かを始めるのに遅いなんてことはありません。

年齢を重ねることに不安はある。その中に光を見つけられるように

「いつでも挑戦できるように心と体のケアをきちんとしよう！」と40歳になって、改めて決心しました。ありがたいことに、周りには心に余裕と遊びがある50代、60代の素敵な先輩がたくさんいます。歳を重ねても、自分の考えだけにとらわれず柔軟に対応できる人って素敵だなって思うんです。そんな皆様をお手本にしていき、ちょっとした弱音も素直に吐けるような可愛い大人になりたいと思っています。

本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代＆50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。

『美ST』2025年10月号掲載
撮影／神戸健太郎　ヘア・メーク／山下景子（KOHL） スタイリスト／大沼こずえ（eleven.）　取材／よしだなお