【吉瀬美智子さん教えて！】40代の恋愛の悩みと“素敵に歳を重ねるコツ”

「適度な緊張感があると細胞がイキイキするから、人から見られる環境が大事です」吉瀬さんの魅力は絶妙な自己コントロール力で培われた美しさと、潔い性格。今回も美ST読者のリアルな悩みにお答えいただきます。「40代の恋愛に自信が持てない…」「50代、どのように歳を重ねていきたい？」吉瀬さんの飾らない魅力が光るアンサーは？

A．悩む時点で、無理に恋愛スイッチを入れなくていいんじゃない？

恋愛に自信など関係ないのかな？と思います。もしも本気で好きな人が目の前に現れたら、誰にも相談しないで悩まずに突き進むでしょう？ そもそも恋愛が必要かどうかは人それぞれだから、しないという選択も大いにありかと。私もシングルですが「恋愛って何？ 何のために必要？」って聞きたい（笑）。甘え下手で大抵のことは自分でできるからシングルでも困ったことがないんです。お料理上手で家事が得意な人だったらウェルカムかもしれません（笑）。でもそれは恋愛とは違うのかな。一緒に楽しく暮らせる人、足りない部分をお互いに補い合える人にタイミングよく出会えて、パートナーとして歩めたら理想的なのかもしれませんね。

A．柔軟性を持って、可愛らしい50代、60代に。

見た目にこだわりすぎるのは本意じゃないけれど、俳優だからある程度は年齢に抗わなくては、と努力もします。ただ私自身は、地元で普通に素敵な50代60代をたくさん見てきたし、ナチュラルに歳を重ねる魅力も知っています。“ キレイな人” 以外の役もできるようになったのは年齢を重ねたことのメリット。「アンメット」の疲れた看護師長、「愛の、がっこう。」の高飛車な社長など、今の私だからできるひとクセある役をむしろ楽しんでいます（笑）。経験が増えることで自分軸が固まりがちになるけれど、頑なに自分を押し通すのでなく、時には人の意見を聞くことも大事。娘たちをはじめ、若い人の感覚を取り入れることで自分のアップデートに努めたいです。

本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代＆50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。

『美ST』2025年11月号掲載
撮影／嶌原佑矢〈UM〉　ヘア·メーク／山下景子〈KOHL〉　スタイリスト／道端亜未　取材／森島千鶴子