【吉瀬美智子さん】「人生はいつも必要なときのタイミングで」32歳で俳優デビューしたとき“ラッキーだったこと”

「適度な緊張感があると細胞がイキイキするから、人から見られる環境が大事です」吉瀬さんの魅力は絶妙な自己コントロール力で培われた美しさと、潔い性格。キャリアを重ねた今、そして未来についても語っていただきました。32歳での俳優デビューから18年。50代を迎えた吉瀬さんが目指す俳優像とは…？

遠回りせずに最短で判断できるようになったり、危うい人間関係をうまく回避できるようになったことは年齢を重ねたおかげ。また、意にそぐわないことにはきっぱりNOと言えるようになり精神的にも楽になった気がします。自分に起こることは、そのとき何かに気づくために必要なことだと思うので「なぜこんな目に？」というほど辛いこともすべて粛々と受け入れて、自分の直感を信じて決断してきました。

考えてみると、いつも絶妙なタイミングで転機が訪れた気がします。32歳でのモデルから俳優への転身、40代の離婚もタイミングを見逃さずに決断できたからこそ今の自分がある。私は人生も買物も、大きなものほど不思議なくらいスパッと決められるタイプなようです。細かいことにはちょくちょく迷うのですが（笑）。

スタイルが変わらない、と褒めていただきますが、いかに体型をカバーするか、自分の見せ方は常に考えています。理想は、触った時にちょっと柔らかいくらいにほどよく脂肪がある、女性らしい丸みのある体型！ サバサバした性格で潔いほうだから、それをカバーするためにも体型はギスギスしないでいたいな、と思います。

32歳での俳優デビューは遅咲きと言われましたが、ラッキーだったのは当時ショートカットでちょっとセクシーな雰囲気の俳優枠が空いていたこと。今後も、怖い女やイヤな女など、こんな役をしたがる俳優はいない、というような癖のある役を徹底的に極めてみたいです。今一番楽しいのは私のセンスも性格もよくわかっている仲のいい女友達と過ごす時間。当面は男性や恋愛は不要みたいです（笑）。

本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代＆50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。

『美ST』2025年11月号掲載
撮影／嶌原佑矢〈UM〉　ヘア·メーク／山下景子〈KOHL〉　スタイリスト／道端亜未　取材／森島千鶴子