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【片山さつきさん】40代・50代が日本のためにできる2つのこととは

2020年11月号にご登場いただいてから5年。ガラスの天井を破り続けてきた片山さつきさんが、美STに再び登場!今回は夫婦円満の秘訣、そして日本の未来のために美ST世代ができることを伺いました。

自分自身と自分の周りの人から大切にすれば日本はまだまだ強くなれる!

財務大臣兼内閣府特命担当大臣 片山さつき
お話を伺ったのは……
片山さつきさん

《Profile》
1959年埼玉県生まれ。東京大学卒業後、大蔵省(現・財務省)入省。主計局主査、主計局主計企画官など女性初ポストを歴任。2005年、衆議院議員に初当選。’18年に内閣府特命担当大臣。’25年財務大臣兼内閣府特命担当大臣に就任。

努力はしてないけれど夫とは仲良しです

結婚35年になる夫(実業家の片山龍太郎さん)とは仲良くやっていて、喧嘩もしません。お互い多忙でべたっと一緒にいる時間がないのがいいんじゃないかな。努力はしてないけれど、結婚当初から私の帰宅が遅くても、家事ができなくても何も言わない人。最近は家事をしますが、夫はもともとは家事を全然やらない人だったので、家事ができていなくても放っておくだけ。結局、後から私が片づけます。でも夫から文句もないし、私も怒らないし、揉めることはなかったです。それが自然で当たり前の感覚でした。

私たち夫婦は38歳から42歳まで不妊治療をしていました。妊娠しても早期流産する惜しいことが何回かあって、箸にも棒にもかからないわけではなかったんです。今ならホルモンを補うことで解決するそうですが、当時は原因不明で、結局年齢的リミットを感じて諦めました。私のほうが子どもを望んでいたこともあり、それが逆なら揉めたかもしれませんが、揉めることはまったくなかったです。

20年前に亡くなった義母も、バリバリ働いている私をよく理解してくれて、大臣になった姿を見せたら喜んでくれただろうなと。それができなかったことだけが心残りです。

年一で夫婦で北海道や箱根の温泉などへ旅行に行きます。行った先では、せっかくだからと首長さんの要望を受けたりしてしまうのですが、夫はまったく気にしない人。本当に助かっていますね。

人生で一番嬉しかったことは、やっぱり財務大臣就任と、夫と結婚したことかな。ようやくふたりの日程が合った今夜、夫が見つけてきた六本木のフレンチで、大臣就任のお祝いを夫婦でします。

日本の未来のためにも40代はプロアクティブに

大蔵省時代から政界に誘われていましたが、役所の仕事をやり切るまではその気になれず、20年目に銀杯をいただいた3年後の46歳で出馬。仕事もある程度一人前にできるようになり、周囲にも自分の中でもけじめがつきました。

20〜30代は仕事に悩んだ時期もありましたが、働くことを絶対に諦めませんでした。仕事を続けるコツは、やめないこと。やめなければ必ず道は開けます。人間関係がうまくいかなくても、人事異動によって環境は変わります。特に役所の場合は、1年単位で上司か自分が異動するので、少しの我慢です。労働時間は半端なかったけれど、自分なりに面白さをどこかに見出すことで頑張れました。政界も同様。20年間苦汁をなめながら闘ってきた積み重ねが功を奏し、トップになった今、驚く人はあまりいません。仕事はしやすいですね。これが10年前なら同じようにいかなかったかもしれません。

常にプロアクティブになり、40代なら50代の、50代なら60代の自分がどうありたいかを想像すれば、今やるべきことが自ずとわかり、それを積極的にやってきました。年を重ねていくと、すべてがマイナスではなく、逆に知識や経験がプラスに働きます。60代の今、第一線でやれていることに心から感謝しています。政治家って24時間政治のことだけ考えて行動して、他は一切できないですが、私は満足した人生を送れていますね。

財務に関わってきた身としてみなさんに言えることは、中高年になったら住む家の形や金銭面をしっかり考えておくことがその後を左右します。家を持つならローンの残高、賃貸なら今後の支払いが可能か、ケア型ホームに入りたいならその予算をどうするか、今の家に高齢になっても住めるのか。私は長年マンションの36階に住んでいましたが、36階から下りる防災訓練を何度もやって、本当にしんどかった。これは高齢では無理だと実感し、数年前に築20年の3階建ての一軒家に引っ越しました。3階くらいなら、毎日の階段の上り下りも足腰の訓練。住む場所の想定はとても大切ですよ。

大臣などの公職につくと投資などができないので貯金は普通預金のみ。子どもがいないので、残った場合は信託財産か何かいい目的で使ってもらおうと考えています。

美ST世代は周囲から頼られる世代。皆さんが日本のためにできることは2つあります。1つは、できる限り安全なメイドインジャパンを使うこと。2つめは、災害時を想定して、自分や家族の身を守る場所と食料や道具など防災グッズの用意です。脅かしているわけではありませんが、想定して準備をすることは本当に大切。ひとりでも多くの人に自覚があるかどうかが国力に繫がります。自分自身と自分の周りの人を大切にすれば、それが社会全体に広がり日本はまだまだ強くなれます。

今、幸せを感じる時間は、フルに働いているときと、引っ越してよかったと思う家に帰って、これから寝る支度をして、明日は何をしようと考えるとき。プライベートはいたって平凡です。

40代のころの私

40代は人生の大転換期でした。不妊治療に終止符を打ち、官僚の仕事も全うして、これからは国のために身を捧げようと46歳で政界に転身。政治家として全力で邁進していた頃。

片山さんが40代に伝えたいこと

あと10年以内には、自分の考え方や知識、記憶をデータ化して、死後もAIクローンとして残すことが可能な時代が確実にやってきます。素晴らしい人生ライブラリーを作り上げるべく、自分の意識や感性を磨いていきたいですね。

*この記事は、2026年1月5日に取材・撮影を行いました
本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代&50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。
『美ST』2026年4月号掲載

撮影/中川真人(magNese) ヘア・メイク/田中康世(cheek one) 取材/安田真里 編集/和田紀子

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【片山さつきさん】40代・50代が日本のためにできる2つのこととは

2026年7月号

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