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山下智久さんがアイドル活動で感じた「仕事って難しい、と20代後半にぶち当たった壁」とは

世界配信のドラマシリーズや映画などに次々と出演し、今や日本を代表する国際的スターと言える山下智久さん。昨年、5年ぶりとなるソロライブも成功させ、本格的に再始動のスイッチを入れ、ギアを上げ続けている彼に俳優としての現在地、そして今後の野望など、実は熱い胸の内を語っていただきました。

真面目さとクレイジー、両面を併せ持つ類い稀なる規格外さが時代に求められる所以

お話を伺ったのは……俳優の山下智久さん(38歳)

《Profile》
1985年4月9日千葉県生まれ。アーティストとして、俳優として国内外で幅広く活躍。近年出演の作品にはテレビドラマ「正直不動産2」(NHK)、配信ドラマ「今際の国のアリス Season2」(Netflix)、「神の雫」(Amazon Prime Video)などがあり、どれも大きな話題に。5年ぶりの民放ドラマ主演となる「ブルーモーメント」(フジテレビ系)が注目されている。山下智久 ライブ DVD&ブルーレイ『TOMOHISA YAMASHITA ARENA TOUR 2023 -SweetVision-』5月22日発売

「意識としては、いつも感謝の気持ちだけは絶対に忘れないで、何事もひとつひとつが学びだと思って真剣に取り組んでいく姿勢だけは忘れたくないと決めています」。

そんな学びの姿勢をひとつ進化させて挑んだのがNetflixで2022年12月から配信されている「今際の国のアリス Season2」で演じたキューマというカリスマ役。独立してから臨んだその役はどの角度から見ても全裸という衝撃的なキャラクターだった。「今まであまり言ってなかったのですが……あの役はまさしく、裸一貫でやり直すという意味を込めての挑戦で、全裸のキャラクターに、ゼロからリスタートという思いを乗せて演じました。マジでダジャレですよ(笑)」。

「僕はどんな局面でも遊び心を忘れずにいたいんですよ。向上心と熱意を持ちつつ、いつも新しいことに挑戦したい、その時にちょっとした意外性を加えたいと思っています。僕って案外めちゃくちゃ真面目なんですが(笑)、でもその反面、というかその分同じくらいクレイジーなところもあるんです。

仕事や役柄に関してはなるべく制限かけずにとことんやってやろう!という思いがあって、王道からハズれることも必要なんじゃないかなと思っていて。キレイに舗装された道ばかり走るのは面白みに欠けません?たまには石だらけでどこに飛ばされるかわからないようなタフなオフロードも走っていかないと。一本調子では僕自身、飽きてしまいますから」。

制作側のモチベーションを掻き立てるような破天荒なギャップが、作品をより面白く、豊かにし、すべての役が当たり役という評価につながるのかもしれない。とはいえ、そこに至るには試行錯誤や葛藤もあったと言う。

「仕事って難しい、と壁にぶち当たったのが20代後半の頃でしょうか。THEアイドルとしての活動、ソロアーティストとしてライブをさせていただく機会もでき、それに役者という仕事が加わり、テレビ番組に呼んでいただいてバラエティなどにも参加させていただくことも増えていきました。

昔は深く考えずにそれぞれの分野にポンと飛び込んで行けたのに、経験を重ねていくほどに、いろんな思いが湧き上がって両立していくのが難しいと感じるようになりましたね。経験を積むと見える景色が広がるんです。見えるものが大きくなると、一人でできないことの大きさにも気づいていく。

企画を立ち上げて実現までの苦労、携わってくださる人数の多さ、準備の大変さに思い及ぶ想像力が養われていくと、自然と感謝の気持ちで満たされていくようになりましたね」。いつも真っ向勝負の男はピュアなうえに、モノづくりの細部まで見渡せる視野を持てている。それがヒット作品を生み出す力につながっているのだ。

《衣装クレジット》
タキシード・シャツ・蝶ネクタイ・靴(すべてスタイリスト私物)、腕時計「オクト フィニッシモ」¥3,740,000(ピンクゴールド)(ブルガリ ジャパン)

2024年『美ST』5月号掲載
撮影/曽根将樹(PEACE MONKEY) ヘア・メーク/北 一騎(Permanent) スタイリスト/櫻井賢之(casico)、秋月洋子〈着物・着付け〉、尾崎 愛〈プロップ〉 取材/柏崎恵理 編集/漢那美由紀、桐野安子

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一生元気に!自愛ビューティ

山下智久さんがアイドル活動で感じた「仕事って難しい、と20代後半にぶち当たった壁」とは

2025年1月号

2024年11月15日発売

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