山下智久さんの原動力は【不安】!?「努力して磨いていないと、通用しなくなる恐怖が…」

世界配信のドラマシリーズや映画などに次々と出演し、今や日本を代表する国際的スターと言える山下智久さん。昨年、5年ぶりとなるソロライブも成功させ、本格的に再始動のスイッチを入れ、ギアを上げ続けている彼に俳優としての現在地、そして今後の野望など、実は熱い胸の内を語っていただきました。

お話を伺ったのは……俳優の山下智久さん（38歳）

本人曰く「まさしく裸一貫からのリスタート」という、普通なら出力量が高すぎてひよってしまいそうだが、チャレンジ精神とモチベーションの原動力はどこから生まれるのだろうか。

「不安なんじゃないでしょうか。内面的にも技術的にも常時アップデートしていかないと、という気持ちが強いんです。これはもう生まれ持った性格で、おそらく親からのDNAレベルで不安性（笑）。たえず努力して磨いていないと通用しなくなるんじゃないかという恐怖にも似た不安が自分の根っこにあるんだと思います」。

不安だからこそ努力を惜しまない。“人類の奇跡”とも言われる恵まれた外見を持っているがゆえ、これまではあまり見えていなかった、意外にも思えるそのド根性が、30代に入っていい意味で外側に滲み出るようになったようにも感じられる。

「そう、僕って割と気合いが入っているタイプなんですが、周りからそう見えなかったみたいで（笑）。最近、大胆さやクレイジーさも含めて、少し伝わっているのかな。自分では意識してはいませんが、滲み出ているならめちゃくちゃありがたい。でもそれも応援してくださる方々のおかげ。縦横のつながりも含めて、360度全方位から応援してくださる皆さんの力あって、ですね」。

周囲に感謝しながら努力を継続できるのは才能だ。その才能は日々のルーティンにも表れている。

「ジムとサウナは仕事があってもなくてもほぼ毎日行っています。筋トレはリフレッシュとして心身ともにいい影響があるから欠かせませんし、ルーティンとして続けることが精神的な支えにもなっています。

なんたって、何かしていないと不安なタイプですから（笑）。今は特に体づくり期間ではないので気をつけているのは、寝る前の3〜4時間は食べないようにするぐらい。糖質がどうとか、脂質が、なんて食事を制限するよりも、体を動かしてサウナで汗を流せばいい。そのほうが良い“気”が巡る気がします」。

2024年『美ST』5月号掲載
撮影／曽根将樹（PEACE MONKEY）　ヘア・メーク／北 一騎（Permanent）　スタイリスト／櫻井賢之（casico）、秋月洋子〈着物・着付け〉、尾崎 愛〈プロップ〉　取材／柏崎恵理　編集／漢那美由紀、桐野安子