PEOPLE
総額1,000万円超え(!)だという美容体験談がたっぷり盛り込まれた新著『そうです、私が美容バカです。』(マガジンハウス)が話題の漫画家・まんきつさん。美容医療に関しても、持ち前のリサーチ力と探究心で、自身が納得できる施術を積極的に受けられているのだそう。とはいえ意外にも慎重派で、「今は主流になっていても、数年後に覆ることもあるから、納得できるまでのリサーチと様子見は徹底していますね」と語るまんきつさん。今まで取り入れてきた施術は数知れず!?なこれまでの美容医療遍歴を、美ST ONLINEで大公開!
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《Profile》
1975年埼玉県生まれ。漫画家。2012年にブログ「まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど」で注目を浴びる。著書に『アル中ワンダーランド』(全1巻・扶桑社)、『ハルモヤさん』(全3巻・新潮社)、『湯遊ワンダーランド』(全3巻・扶桑社)などがある。現在、週刊SPA!で「犬々ワンダーランド」を連載中。現在、「そうです、私が美容バカです。」の連載新シリーズを鋭意準備中。
私が人生で最初に受けた美容医療は、顔脱毛です。25歳くらいの頃でしたが、その頃はまだ全然顔脱毛は世間では流行っていなくて。費用もすごく高くて、全身やろうものなら100万円はくだらない状況でした。なので5ちゃんねるなどのネット情報を駆使して、隣の県に安く施術してくれる医療系の脱毛をやってくれるところを発見。毎回片道何時間もかけて車で通っていました。元々顔の産毛が濃いのがコンプレックスで、メークをするたびに顔を剃らなきゃならないくらいだったんです。眉の間とか(笑)。
人から「肌綺麗だけど何してるの?」と言われ出したのは、顔脱毛してからですね。毛穴も目立たなくなったし、肌に自信が持てるようになった最初のきっかけだったと思います。それからは顔にフラクショナルレーザーなどをあてたり。年齢が出やすい首にもあてましたが、私は効果が実感できてよかったですね。
これまで受けてきた美容医療の中で一番勇気が必要で、かつ一番やって良かったなと思うのは、2年前に受けた切開リフトです。耳の裏を切開し、グッと肉を持ち上げてフェイスラインのたるみを解消する大掛かりな施術なんですが、もう想像しただけで怖くて!施術の前日まで「やっぱりやめようかな」と思っていました。切開リフトに関しても何年もリサーチして、施術内容やクリニックも納得づくのはずだったんですけどね。だけど今取りやめたところで頭金は戻ってこないし、これまで髪を引っ詰めてたるみを誤魔化していたら生え際がハゲてきたし(笑)、とにかくたるみのコンプレックスから抜け出したいし、この経験はいずれ漫画に描けるとも思って、ようやく腹を括ったという感じ。
だけど実際やってみたら別の意味で後悔したんです。「こんなに変わるんならもっと早くやっておけばよかった!」って(笑)。やっぱり切開するからダウンタイムは長いんですけど、たるみ撲滅のために受けてきたハイフやらサーマクールやらヒアルロン酸注入、顎下脂肪吸引、ボトックスはなんだったの?って思うくらいに見違えたんです。もし過去に戻れるなら、40代の初めに切開リフトします。たくさん寄り道してお金もかけてしまったけれど、その経験は漫画に描けるし、無駄ではなかったですね。
年齢を重ねて、まぶたのくぼみが気になった時期があるんです。だからふっくらさせたくて、ヒアルロン酸をまぶたに注入したんですが、年齢を重ねるにつれてどんどんまぶたがたるんできてしまって…。これは想定外でしたね。どうにかせねばと模索中、良い施術がないかリサーチ中です。他には、人中短縮手術に興味があるのでリサーチ中ですが、比較的新しいものには慎重派なので、あと4年はリサーチする予定です(笑)。何といっても、翌日には常識が覆ることがあるのが美容医療の世界ですから。入念に、焦らず、が重要です。
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撮影/前千奈美(光文社写真室) 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希
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