【東京に大人の社交場が続々登場】仕掛け人である「仏版ミシュラン３つ星シェフ」って？

最近、東京のナイトシーンが一層華やかなのは、あの仏版ミシュラン３つ星シェフの小林圭さんが仕掛けた大人の社交場が続々オープしているから。シャンパーニュからスタートしたくなる夜半の夏が今から楽しみ！

実はお話を伺ったのは昨年になる。インタビュー時に、小林圭さんの今後の日本における食のシーンの展開について、ワクワクしながら耳を傾けているうちに、パリの本店はもちろん、すべての店舗に実際に足を運びたいと思ってしまった。いや、運ばずして語っては許されない、そんなオーラに包まれていた。５年連続パリで３つ星を維持することの大変さは言葉では語り尽くせないことも重々承知済みだ。計り知れない偉業を成し遂げた小林圭さんはまさに日本の誇りである。

パリの３つ星シェフはシェフジャケットで料理中も、誰もが目を惹くような時計を身につけていることが、しばしば見受けられる。オーデマ ピゲのアンバサダーでもある小林圭さんのイメージもお逢いする前から、勝手にそんなイメージを抱いていた。そして予想通りのファーストインプレッション！ 戦場で戦い抜いてきた男の自信と華やかさは強烈だった。

そんな小林圭さんの日本での展開前に、まずはパリの「Restaurant KEI」に伺った。空間は予想していたよりもコンパクトであったが、店内に入ると程よい緊張感とゲストが一体となって造り上げているピーンとした空気感で、料理を味わう環境としては最高のボルテージに。シグネチャーの「野菜の庭園」は誰もが言葉を失う一皿としてあまりにも有名だが、一口食べた瞬間から「次は一体いつ、これが食べられるんだろう」と即座に考えてしまったほど。そしてその思いを実現させるために数カ月後にまた再訪してしまう。

ザ・リッツ・カールトン東京の「Héritage by Kei Kobayashi」ではパリのエッセンスが再現されたコース料理が堪能できる。来訪する度に新たな発見や感動を与えてくれる王道感は東京フレンチのニューアドレスとして新たに追加済み。

虎ノ門ヒルズステーションタワーTOKYO NODE49階の「KEI Collection PARIS」では成熟した大人の東京をパノラマビューをつまみに、じっくりと酔いしれるエモーショナルなグリル&ガストロノミー&バー。劇場型ラグジュアリーな空間は大都会東京のナイトシーンの新たなスポットになることは間違いなし。これからの季節は絶景が楽しめるルーフ トップ バーで一日の締めくくりを楽しみたい。

世界初のST LOUIS のバー、「ST LOUIS BAR by KEI」では1586年創業のサンルイの眩い光の煌めきの中、「ESPRIT C. KEI GINZA」のバーメニューも。美食の街・銀座に相応しい空間は銀座を愛するゲストで彩られている。東京だけでも３店舗、小林圭さんの『粋』が凝縮したシーンが誕生したことは、何と幸せなことだろうか。

小林圭さんが、無類の時計好きだということを納得するための時間は必要なかった。仕事の話をしているときとは違った少し優しい眼差しで時計について語りだす。身につけていたのはオーデマ ピゲのロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク。 仕事中にも愛用する１本とか。「２つのテンプを積層したユニークピース、ブラックセラミックは傷つきにくいから仕事中にも身につけています。シェフジャケットにもしっくりくるのにきちんと主張もしてくれる。２つの重なるテンプは、毎日、一皿を造り上げるのにスタッフ全員が一丸となって稼働しているレストランと似てますよね」

どの店舗を訪れても、まるで舞台が開演するかのような期待感で興奮してしまう。パリであれ、東京であれ、そのパッション、美意識、世界観が「またここを訪れたい」という想いを抱かせる。2020年のフランス版ミシュランガイド、アジア人初となる３つ星獲得、その後も５年連続３つ星快挙。次なるステージは母国である日本でのNo.１。そんな日が来るのも遠くないに違いない。

ロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク

マニュファクチュール特許保持のダブル バランスホイールのメカニズムがブラックセラミックに映え、オープンワークのストレートグレーダイヤルを通して表と裏の両方から確認できる。41㎜径、9.7㎜厚、価格要問い合わせ。

オーデマ ピゲ ジャパン
☎ 03-6830-0000
https://www.audemarspiguet.com/ja/

撮影／中島 洸　取材／中郷裕美