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仏・ロレアル CES(R) 2023イノベーション賞を受賞した2つの新しい美のテクノロジーを発表

コンピューターによって制御された携帯型メーキャップアプリケーター「HAPTA」、スマート・アイブロウ・メイクアップ・アプリケーター「ロレアル・ブロウ・マジック」

世界最大の化粧品メーカーである仏・ロレアル(本社:パリ)は、現地時間2023年1月4日、CES(R) (コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2023 で、美を表現方法の幅を広げる2つの新しいテクノロジープロトタイプを発表しました。

HAPTA(ハプタ) は、手や腕が不自由な人の美容ニーズを満たすために設計された、コンピューターによって制御された携帯型で超精密なメイクアップアプリケーターです。
L'Oréal Brow Magic (ロレアル・ブロウ・マジック)は、数秒でカスタマイズされたアイブロウ(眉毛のメイク)を実現する家庭用電子アイブロウメイクアップアプリケーターです。



ロレアルグループの最高経営責任者(CEO)であるニコラ・イエロニムスは次の通り述べています。「ロレアルは、未来の美をより包摂的なものとして思い描いています。そしてその未来の美は、テクノロジーによってより身近なものとなります。今年 CES で発表する 2 つの消費者向けテクノロジーは、『世界をつき動かすような美の創造』という当社の真のパーパス(存在意義)を表現するものです」

HAPTA(ハプタ)とは?
世界では、約5,000万人の人が手先の細かい動作に不自由さを感じているとされます。このため、メイクアップなどの日常的な動きが困難になることがあります。ロレアルの科学者とエンジニアが開発中のHAPTAは、手や腕の動きに不自由さを感じているユーザーが、自宅でも自身で口紅を一定の水準で塗ることを可能にする携帯型の超精密スマートメイクアップアプリケーターです。HAPTAは、Verily 社[1]が開発した、手や腕が不自由な人が、自立して食事が取れるようにするため、食器を安定させ水平にする技術プラットフォームを採用予定です。
HAPTAの優れた点は、内蔵されたスマートモーション(動作)コントロールとカスタマイズ可能なアタッチメントの組み合わせにあります。それにより、幅広い動きに対応でき、開けづらい化粧品容器も開封しやすくなり、今まで困難だった細かい部分へのメイクを施しやすくできるようになります。HAPTAは、使用する人の自信を高め、自立を助け、そして美の自己表現力を高めることに貢献します。

ロレアルのリサーチ&イノベーション / テクノロジー部門担当 副CEOのバーバラ・ラヴェルノは次の通り述べています。「包摂性は、私たちのイノベーション&ビューティテック戦略の中核をなします。当社は、一人ひとりの究極的な欲求や希望、アンメットニーズ(消費者の満たされていない潜在的ニーズ)を満たし、より増幅・拡張させるような新しい美容サービスを支えるテクノロジーを提供することに専念し、情熱を注いでいます」

HAPTAは、人間工学に基づき、使いやすさを実現するマグネット式のアタッチメントを採用しています。
360度回転、180度屈曲が可能です。また「クリック」機能により、直感的に目的の位置を設定することができ、使用中はその位置を維持し、カスタマイズした設定を固定して使用することも可能です。HAPTAは、内蔵バッテリー(フル充電まで3時間)とデバイスの充電により、1時間の連続使用(約10回以上の使用)が可能です。
HAPTAのレベリングデバイス(化粧品を均等に塗ることを助けるデバイス)は、2023年にロレアル傘下のランコムで試験的に導入され、まずは口紅のアプリケーターで、将来的にはその他のメイクアップアプリケーションでも導入される予定です。

ランコム グローバルブランド プレジデントのフランソワーズ・レマン氏は次の通り述べています。「ランコムは長年にわたり、すべての女性にそれぞれのニーズに合った美のソリューションを提供することを目指してきました。ビューティテックは、この使命をより強力に果たすことを可能にするものです。美容製品やサービスの開発方法を革新し、よりパーソナライズされた美容体験を実現します。HAPTAによって、美容はより多くの人にとって身近なものとなり、私たちはさらに一歩前進しました。なぜなら、美とは、誰もが平等に手に入れることができるものであるべきだからです」

L’Oréal Brow Magic(ロレアル・ブロウ・マジック)とは
これまで、思い通りの眉を描くには、複数の製品、時間、専門知識が必要で、正確な仕上がりには、マイクロブレードなどの高価なプロフェッショナルサービスが必要でした。ロレアル・ブロウ・マジックは、自宅で自分の眉と顔の特徴に合わせた眉毛メイクを可能にします。

ロレアルは、消せるタトゥープリントのパイオニアであるテックカンパニーPrinker(プリンカー)社と提携し、自宅でプロの仕上がりを可能にするロレアル・ブロウ・マジックを開発しました。2,400 個の極小ノズルと最大 1,200 ドロップスパーインチ (dpi) の印刷解像度を持つ印刷技術により、ロレアル・ブロウ・マジックは、最も正確な眉の形を数秒で消費者に提供する、携帯型軽量電子アイブロウメイクアップアプリケーターとなりました。また、ロレアルが持つモディフェイスのAR技術により、ロレアル・ブロウ・マジックはユーザーの顔をスキャンし、マイクロブレード、マイクロシェーディング、またはフィラーといった様々な方法に適した眉毛メイクを提案します。

ロレアル リサーチ&イノベーションのテックインキュベーター グローバルヘッドのギュイーヴ・バルーチは次の通り述べています。「ロレアルのビューティーテックの強さは、質の高いパートナーシップによって支えられています。多くの場合、美容領域以外から素晴らしい技術を見つけることができます。ロレアルの美の伝統とこういった最先端の高度な技術を組み合わせることで、全く新しい美の表現方法を創造することができます」

デバイスの使用方法

ロレアル・アイブロウ・マジックのアプリを開き、モディフェイスブローリーダーで顔をスキャンします
希望の形、太さ、エフェクトを選択します
ロレアル・アイブロウ・マジック のプライマーを眉毛にブラシで塗布します
1回の動きでプリンターがメイクを眉毛に施します
トップコートを塗って仕上げます

ロレアル・ブロウ・マジックで作った眉毛メイクは、一般的なメイク落としで簡単に落とせます。このロレアル・ブロウ・マジックは2023年に発売予定です。

ロレアルについて https://www.loreal.com/en/
ロレアルは、100 年以上にわたって美に専念してきました。35[2]の多様で補完的なブランドからなる独自の国際的なポートフォリ オにより、グループは 2020 年に 279 億 9000 万ユーロの売上高を達成し、世界中で 85,400 人の従業員を雇用しています。世界 有数のビューティーカンパニーで あるロレアルは、マス市場、百貨店、調剤薬局・ドラッグストア、ヘアサロン、トラベルリテール、ブランドリテール、E コマースなど、あらゆる流通ネットワークに展開しています。 研究とイノベーション、そして 4,000 人の研究専任チームは、ロレアルの戦略の中核であり、世界中の美への熱望を叶えるために活動していま す。ロレアルは、2030 年に向けてグループ全体で意欲的な持続可能な開発目標を掲げ、より包括的でサステナブルな社会に向けてエコシステム を強化 することを目指しています。

[1] 2015年に設立された米・Alphabet社の子会社で、ライフサイエンスとヘルスケアの分野でビジネスを展開
[2] L’OREAL Annual Report 2022 に基づく
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